COLUMNIoTシステム技術検定の難易度やメリットは?レベル別の合格率を解説!

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IoTシステム技術検定の難易度やメリットは?レベル別の合格率を解説!

IoTシステム技術検定
  • 「IoTシステム技術検定は何に活かせるのか?」
  • 「IoTシステム技術検定は独学でも受かるのか?」
という疑問をお持ちではありませんか?
本記事では、そんな疑問点に役立つ内容をIoTシステム技術検定の概要、難易度、メリット、対策の順番に解説していきます。
IoTシステム技術検定に興味のある人は、ぜひ最後までご覧ください。

IoTとは?

IoTとは、「Internet of Things」の頭文字をとったものです。日本語では、モノのインターネット化という意味です。
昔はパソコンなど特定の電子機器のみがインターネットに接続していましたが、現代では自動車や家電など身の回りにあるモノがインターネットに接続できるようになりました。
従来であれば、機械を動かすためには人間が必要でしたが、インターネットと連携することにより、遠隔での操作が可能になるなど、機械の利便性をより高めることができるようになりました。
インターネットが存在していなかった頃と比較し、IoTにより多くの機能をつけられるようになったため、新たなイノベーションが期待されています。

IoTシステム技術検定とは?

IoTシステム技術検定は、そんな、IoTに関する技術を体系的に理解しているかを問う検定です。

IoTシステム技術検定の概要

IoTシステム技術検定とは、MCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)が2016年から開催している試験です。
MCPCはIoTシステム技術の促進とその技術を持った人材を育成することを目標としています。
IoTシステムを俯瞰して見ることができる人材を育成するために、IoTシステムを分野別に分類して検定にしています。
問題形式はレベルによって異なり、基本的には四肢択一式です。ただ、「上級」のみ、講座を受講後、小論文という形式になっています。
開催時期もレベルによって異なります。
また、上級試験は受検人数に定員が設けられているので、事前に確認が必要です。
いずれもコンピュータの画面上で出題・解答を行う試験方式のCBT方式を採用しています。料金もレベルによって異なります。

IoTシステム技術検定のレベル分け

IoTシステム技術検定は、レベル分けがされており、基礎、中級、上級があります。
それぞれ目的と対象者が異なり、基礎検定はIoTシステムに取り組む技術者の対応力向上を目的としていて、IoTシステムに関する企業に所属する人が対象になっています。
中級検定は、IoTシステム構築に関係する技術者の対応力向上を目的としていて、IoTシステムを構築するために習得を目指す人向けです。
上級検定はIoTシステムの企画、設計構築、運用のリーダーを目指す人向けです。
基礎から上級にかけて試験を受検することでIoTシステムについて効率的に学ぶことができます。
自分にあったレベルの検定を受けるようにしましょう。

IoTシステム技術検定に合格するメリット

IoTシステム技術検定に合格することで、さまざまなメリットを得ることができます。

知識の習得ができる

IoTシステム技術検定に合格することで、IoTシステム技術の知識の取得ができます。
MCPCでは、IoTシステム技術を持った人材を育成することを目的にこの検定を作ったため、この検定を目標に勉強することでIoTシステム技術を効率的に身につけることができます。
営業から上位技術者まで幅広くIoTに携わる人向けに、IoT/AIコア技術8分野に関するテキストを公式が出しています。
そのため、IoTシステムに関して体系的に学ぶことができます。

現場での仕事に活かせる

IoTシステム技術検定に合格すると、現場での仕事に活かすことができます。
IoTシステムに関する業務経験がなかったとしても、IoTシステム技術検定に合格することで自分の能力を客観的に伝えることができます。
そのため、現場でどのように活躍できるのか示すことができます。
IoTシステム技術検定によって、自分のIoTシステムに関する知識を示すことで、自分のレベルにあった業務ができるようになるでしょう。

IoTシステム技術検定の試験について

IoTシステム技術検定の試験内容と難易度

IoTシステム技術検定は、レベルによって試験内容が異なります。
ここではそれぞれのレベルについて試験内容と難易度を詳しく説明していきます。

IoTシステム技術検定基礎

IoTシステム技術検定基礎の出題カテゴリーは5つあり、IoTシステム構成と構築技術、センサ/アクチュエータ技術と通信方式、IoTデータ活用技術、IoT情報セキュリティ対策技術、IoTシステムのプロトタイピング技術となっています。
試験難易度はやや易しく、テキストを全体的に勉強すれば合格できるでしょう。
基礎を習得することで、IoTに関する一連の流れを把握できるようになります。

IoTシステム技術検定中級

IoTシステム技術検定中級の出題カテゴリーは、基礎と同じ5つのカテゴリーからなっています。
難易度も基礎検定と同様、テキストを理解した上で検定を受ければ十分に合格可能です。
中級を受けることで、IoTシステム構築に関して基礎と実践的な技術を認定してもらえます。

IoTシステム技術検定上級

IoTシステム技術検定上級は、中級に合格していると受けることができます。
出題内容は、専門技術講習の受講の後、3時間の論述式試験を受けます。
試験形式は、掲示されたテーマの中から1つ選び、1,050文字以上3,600文字以下で回答する記述式試験です。

IoTシステム技術検定の試験日

IoTシステム技術検定の試験日は、レベルによって異なります。
基礎検定は、5月〜9月、11月から翌年3月まで行われています。中級検定は、4月〜6月、10月〜12月まで行われています。
上級検定は定員制のため、8月と2月の2回しか行われません。
事前に自分の受ける検定の試験日を確認しておきましょう。

IoTシステム技術検定の試験対策とは?

IoTシステム技術検定は設立から長い年月がたっていないため、試験の対策に戸惑うかもしれません。
ここでは、IoTシステム技術検定の対策について説明します。

IoTシステム技術検定の勉強方法

IoTシステム技術検定に受かるための勉強方法は、スクールに通うか独学で受けるかの2択があります。
MCPC認定校は現在3校あり、入門セミナーなど無料で受講できる講座もあります。
説明会でIoTシステム技術検定を受検する際のポイントを教えてもらえることがあるので、試しに行ってみることをおすすめします。
独学で受ける場合は、テキストを使用して学習を進める必要があります。
IoTシステム技術検定は4択ですが、テキストの内容を暗記するのではなく、自分の中で内容を噛み砕くことが重要になってきます。

おすすめの参考書

IoTシステム技術検定におすすめの参考書は、MCPC公式が出している「IoT技術テキスト」や、「IoTのしくみと技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書」です。
MCPCが出しているテキストはレベル分けがされているので、自分が必要なテキストを選びましょう。
後者のテキストは、1冊でIoTについて説明しているため、初心者の人におすすめです。

おすすめの過去問

現在IoTシステム技術検定の過去問をまとめた問題集は出ていません。しかし、公式のホームページでは、基礎と中編のサンプル問題をダウンロードできます。
また、MCPC認定校の株式会社 日立アカデミーの公式サイトにも、模擬試験が掲載されています。

勉強のポイント

IoTシステム技術検定の基礎、中級の難易度はやや易しめと言われています。
しかし、着実に検定に向けて勉強する必要があります。
基本的にはテキストの内容を読み込み、理解することが重要になってきます。
中級では公式に各分野の出題配分が記載されているので、配分が多い分野を重点的に勉強すると良いでしょう。

「IoTシステム技術検定に落ちた」という人の見解

IoTシステム技術検定は、合格基準が明記されずに結果が発表されます。
このため、自分がどの程度問題に正答したのかについては、わからないままとなります。
さらに、合格率も公表されません。このため、落ちてしまったという方の中には、「どのくらいの難易度だったのか知りたい」、「自分の実力がどのくらい足りなかったのか知りたい」と思う人もいます。

まとめ

近年IoTシステムの需要が高まり、IoTに関する仕事も増えています。
IoTシステム技術検定に合格することで、IoTエンジニアとして必要な知識を効率的に身につけることができます。
また、資格を取得することで将来の選択肢を広げることができます。
『テクノジョブサーチ』では、IT未経験者でも豊富な案件の紹介が可能です。
IT業界で経験を積みたい人はぜひ一度利用してみてください。

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