COLUMNCISSPを取得しても意味がない?取得するメリットや勉強方法も紹介

  1. ホーム > 
  2. コラム一覧 > 
  3. CISSPを取得しても意味がない?取得するメリットや勉強方法も紹介

CISSPを取得しても意味がない?取得するメリットや勉強方法も紹介

CISSP
  • 「CISSPは取得しても意味がない?」
  • 「CISSP試験は、どのような内容なの?」
という疑問をお持ちではありませんか?
本記事では、そんな疑問の解決に役立つ内容を
・CISSP試験の概要
・CISSPを取得しても意味がないと言われる理由
・CISSPを取得するメリット
の順番に解説していきます。
CISSPとは何か気になっている人や、IT系の資格に興味がある人には役立つ記事になっているので、ぜひ最後までご覧ください。

CISSPとは?

CISSPとは、国際的に認められている情報セキュリティ・プロフェッショナル認定資格です。
正式名称は「Certified Information Systems Security Professional」で、国際的な非営利会員団体である(ISC)² が主催しています。
CISSPは、高い情報セキュリティスキルを証明できる資格です。
この資格は米国規格協会に認められた権威ある認定資格のため、情報セキュリティスキルの証明が可能です。
国際的には知名度がありますが、日本での取得率はそれほど高くありません。
実際、15万人を超える世界中の資格取得者のうち、日本人の資格取得者は2.3%(2022年7月)程度に留まっています。そのため、日本では希少性が高い資格といえます。

CISSP試験の概要

ここからは、CISSP試験の概要について紹介していきます。
どんな試験内容なのか、受験料や試験方法については、以下の表を参考にしてみてください。
試験日程 希望の日時を選択
試験方法 CBT方式※コンピューターを使用する試験方式
出題範囲 【CISSP CBK 8ドメイン】
• セキュリティとリスクマネジメント
• 資産のセキュリティ
• セキュリティアーキテクチャとエンジニアリング
• 通信とネットワークセキュリティ
• アイデンティティとアクセスの管理(IAM)
• セキュリティの評価とテスト
• セキュリティの運用
• ソフトウェア開発セキュリティ
出題数 全250問
受験料 749米ドル
※日本円で約10万9,000円(2023年8月時点)
試験時間 6時間

CISSP試験の合格率・難易度

CISSP試験について、合格率や難易度などの具体的なデータは、公式には発表されていません。
そのため、CISSP試験と同様の情報セキュリティを扱う試験を参考にして、合格率や難易度が予想されています。
よく参考にされるのが「情報処理安全確保支援士試験」です。
この試験の合格率は平均で18.7%であり、CISSP試験も近しい合格率だと言われています。
CISSP試験の難易度に関しては、情報処理安全確保支援士試験よりやや難しいという見解がほとんどです。
その理由として、出題範囲の広さや、過去問や問題集と全く同じ問題が出題されないことが挙げられます。
総合的に見ると、CISSP試験は情報処理安全確保支援士試験よりやや難易度が高い試験だと言えるでしょう。

CISSPを取得しても意味がないと言われる理由3選

国際的に権威性の高いCISSP試験ですが、しばしば「取得しても意味がない」と言われることがあります。
自身のスキルを証明できる有効な資格にも関わらずなぜ意味がないと言われるのか、その理由を見ていきましょう。
【CISSPを取得しても意味がないと言われる理由】
・受験料が高い
・認定条件が厳しい
・日本ではあまり普及していない

受験料が高い

CISSP試験は、他の資格と比べると受験料が高額です。
実際、受験料は749米ドルで、現在のレートの日本円にすると約10万9,000円です。
これに加え、年会費に年間85米ドル(約1万2,300円)がかかるため、資格の取得・維持に多額の費用が必要だと言えます。
受験料の高さによって、高額な費用をかけてまで資格取得をする意味があるのか懐疑的になる人もいるようです。

認定条件が厳しい

CISSP資格の認定には、厳しい条件をクリアする必要があります。
CISSP試験の合格に加え、出題範囲の「CISSP CBK 8ドメイン」のうち、2個以上の内容について5年以上の業務経験が求められます。
4年制大学の学士号や追加の試験を所持していれば実務経験は1年分免除されますが、それでも4年間の実務経験は必要です。
認定条件が厳しくハードルが高いため、労力や時間をかけてまでCISSPを取得する意義を見いだせないと感じる人は少なくないようです。

日本ではあまり普及していない

CISSP試験は、日本での知名度があまり高くありません。
そのため、わざわざお金と時間をかけて受験しても、知られていないのなら意味がないと感じる人がいます。
しかし、CISSP試験は国際的に権威があり、自身の確固たるスキルを証明できる資格です。
国際的に活躍していきたい人や、外資系の企業へ転職を考えている人には非常に役立つ資格と言えるでしょう。

CISSPを取得するメリット3選

CISSP試験は受験料や認定のハードルの高さ、知名度の低さからあまり重視されない傾向がありますが、情報セキュリティ分野で非常に役立つ国際的な資格です。
ここからは、CISSPを取得する3つのメリットを紹介していきます。
【CISSPを取得するメリット】
・情報セキュリティの知識が身につく
・転職が有利になりやすい
・資格手当をもらえることがある

情報セキュリティの知識が身につく

CISSP試験に合格するための試験勉強によって、情報セキュリティの知識が身につくでしょう。
CISSP試験は、情報セキュリティに関して幅広い知識が問われる試験です。
また、過去問や問題集の内容がそのまま出題されることがほとんどないため、確実に知識を付けて試験に挑む必要があります。
そのため、CISSP試験に向けた勉強をすることで情報セキュリティの知識が身につくと言えるでしょう。

転職が有利になりやすい

CISSPを取得していることでスキルの証明ができるため、転職やキャリアアップの際に有利になりやすい場合があります。
日本での知名度がそこまで高くないCISSPですが、セキュリティに精通している分野・業界や外資系企業などではよく知られている資格です。
難易度が高く誰でも取れる資格ではないため、CISSPを取得していれば、転職などの際にアピールできるでしょう。

資格手当をもらえることがある

情報セキュリティを重視している企業などでは、資格取得に際して資格手当が出る場合があります。
また、受験料を負担してくれる企業も存在します。
現在、情報セキュリティの知識がある人材は多くの企業で求められており、資格取得の手当や報奨金を設けている企業は少なくありません。
勤務している会社で資格手当の対応をしているか、受験前にチェックしてみると良いでしょう。

CISSPを取得するための勉強方法

CISSPは、上級者向けの資格のため、IT業界における知識や経験をベースに試験の勉強をする必要があります。
CISSPを取得するための勉強方法には、さまざまな種類があり、その中でも特におすすめの勉強方法を3つ紹介していきます。
これから試験勉強をスタートしたいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
【CISSPを取得するための勉強方法】
・参考書
・問題集
・対面講義

参考書

CISSPを取得するためには、ぜひ公式ガイドブックを活用してみましょう。
CISSP試験に独学で挑む多くの人が活用している公式ガイドブックは、CISSP試験の教科書と呼べる書籍です。
教科書を読んで基礎から勉強したいと考える人や、分からないことがあったときの参考に使いたい人におすすめと言えます。
公式ガイドブックは日本語で記載されているため、英語に自信がない人でも安心して勉強を進められるでしょう。

問題集

CISSP試験対策として、公式に出版されている問題集を活用する人は多くいます。
公式問題集であるため、出題範囲のCISSP CBK 8ドメインごとに勉強ができます。
1,000問以上が掲載された充実の公式問題集は、基礎から学びたい人におすすめの勉強方法です。

対面講義

CISSP試験を主催する(ISC)² が開発した、公式トレーニングを活用することは、非常に有効な勉強方法です。
公式のトレーニングでは、長い業界経験を持った(ISC)² の認定講師が指導を行います。
対面で質の高い指導を受けることで、より効率的に知識が身につくでしょう。
トレーニングに費用はかかりますが、独学に不安がある人や、確実に合格を目指したい人にとっておすすめの勉強方法です。

まとめ

CISSPは、情報セキュリティ分野において非常に権威性のある資格の一つです。資格を取得していれば、自身の高いスキルを証明できるでしょう。
特に、外資系企業への就職や転職を考えている人にはおすすめの試験と言えます。
情報セキュリティ分野の勉強に興味がある人は、ぜひCISSPの試験内容などについてチェックしてみてはいかがでしょうか?
『テクノジョブサーチ』では、IT業界を中心とした求人を紹介しています。
自身のITスキルを活かしたい人は、テクノジョブサーチを活用して求人を探してみてください。

\\ICT・通信業界の求人多数!//

テクノジョブサーチで今すぐ求人を探す