COLUMNPython3エンジニア認定データ分析試験とは?取得のメリットや勉強方法を解説

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Python3エンジニア認定データ分析試験とは?取得のメリットや勉強方法を解説

Python3エンジニア認定データ分析試験
  • 「Python3エンジニア認定データ分析試験に合格するにはどのくらい勉強が必要か?」
  • 「Python3エンジニア認定データ分析試験の難易度はどのくらいだろう?」
という疑問をお持ちではありませんか?
本記事では、そんな疑問の解決に役立つ内容を
・試験の概要
・資格を取得するメリット
・試験の勉強方法について
の順番に解説していきます。
Pythonの学習をしている人や、Pythonについての資格に興味がある人には役立つ記事になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

Python3エンジニア認定データ分析試験について

Pythonとは、多くのアプリケーション開発などに用いられるプログラミング言語の一つです。
コードが簡潔で汎用性が高い言語であり、人工知能や機械学習の開発などに多く利用されています。
特に統計処理や数値計算などのデータ分析が得意な言語です。
ここからは、Pythonをデータ処理に用いる知識を問う、Python3エンジニア認定データ分析試験について紹介していきます。

Python3エンジニア認定データ分析試験とは?

「Python3エンジニア認定データ分析試験」とは、一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が運営する、「Pythonエンジニア認定試験」の試験区分の一つです。
Python3エンジニア認定データ分析試験では、Pythonを用いたデータ分析の知識が問われます。Pythonの基礎や実行環境に加えて、機械学習に必要な数学の知識に関する問題も出題されます。

Python3エンジニア認定基礎試験との違いは?

似た試験として「Python3エンジニア認定基礎試験」があり、この試験も一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が運営する試験です。
Python3エンジニア認定基礎試験では、Pythonの基礎的な知識や文法が出題され、経済産業省により定められているITスキル標準(ITSS)のレベル1に相当します。
対してPython3エンジニア認定データ分析試験は、Pythonを普段から使用している人を対象にしており、Python3エンジニア認定基礎試験の応用的な内容の試験です。
これからPythonについて学習していこうとしている人は、先にPython3エンジニア認定基礎試験の資格を取得してからPython3エンジニア認定データ分析試験に挑むと良いでしょう。

Python3エンジニア認定基礎試験は意味がない?受験・取得するメリット

Python3エンジニア認定基礎試験は基礎的な内容を問う試験なので、受験の意味がないと考える人は少なくありません。
しかし、資格を持っていることで自身の知識やスキルを証明することができます。
ここからは、Python3エンジニア認定基礎試験を受験し、資格を取得するメリットを3つ紹介します。
【Python3エンジニア認定基礎試験を受験・取得するメリット】
・就活や転職の際にアピールできる
・データ分析や機械学習の基礎を身につけることができる
・年収やキャリアアップにつながる可能性がある

就活や転職の際にアピールできる

Pythonに関する資格を取得していることで、就活や転職の際のアピールにつながることが大きなメリットと言えるでしょう。
資格を持っていることで、自身がどの程度のスキルレベルなのかを証明できます。
Python3エンジニア認定基礎試験の資格を取得していれば、Pythonの基礎的な内容を理解している人材であると評価してもらえるでしょう。

データ分析や機械学習の基礎を身につけることができる

Pythonはデータ分析や機械学習を得意とする言語であり、Python3エンジニア認定基礎試験の勉強によってデータ分析などを行うための基礎を身につけることができます。
本来、データ分析の知識をメインに深く学習できる試験は、Python3エンジニア認定データ分析試験です。
しかし、Python3エンジニア認定基礎試験について先に勉強することで、Pythonに関する知識を体系的に学ぶことができます。
基礎を確実に身につけることで、ゆくゆくはデータ分析や機械学習といった応用的な内容について身につけることができるでしょう。

年収やキャリアアップにつながる可能性がある

Pythonのスキルを証明することで、年収アップやキャリアアップにつながる可能性が高まります。
Pythonはその他のプログラミング言語を使用するエンジニアよりも平均年収が高くなる傾向があります。
そのため、Pythonの知識を持っている場合や、Pythonに関する資格を取得している場合は、年収アップにつながる可能性が大きく高まると言えるでしょう。

Python3エンジニア認定データ分析試験の出題範囲とその出題率

Python3エンジニア認定データ分析試験は、大きく分けて5つの出題範囲に分けられます。
【Python3エンジニア認定データ分析試験の出題範囲】
1. データエンジニアの役割
2. Pythonと環境
3. 数学の基礎
4. ライブラリによる分析実践
5. 応用:データ収集と加工
また、それぞれの出題範囲の出題率が公式ホームページにて発表されています。
「データエンジニアの役割」は5.0%、「Pythonと環境」は12.5%、「数学の基礎」は15%です。
最も高い出題率である「ライブラリによる分析実践」の範囲は67.5%を占めます。

Python3エンジニア認定データ分析試験の特に出題率が高い内容

紹介した通り、試験問題の67.5%が第4章の「ライブラリによる分析実践」より出題されています。
この範囲で問われるのは、4つのデータ分析ライブラリの使用方法や基礎知識です。
Python3エンジニア認定データ分析試験の特に出題率が高い内容である第4章の「ライブラリによる分析実践」は以下4つの節で構成されています。
  • NumPy
  • Pandas
  • Matplotlib
  • scikit-learn

NumPy

NumPyとは、Pythonの機械学習の計算をより高速かつ効率的に行うためのライブラリです。
多次元配列や行列などを操作する関数が用意されています。
NumPyを利用すれば大量のデータ処理を短時間で行うことが可能です。

Pandas

NumPyは、行列や多次元配列などの数値を操作するために用いますが、Pandasは、数値以外にも文字列やインターネット情報などの数値以外のデータの読み込みが可能です。
そのため、Pythonで機械学習のソフトウェアを作製する際によく用いられています。
さらに、データ欠損の補完といった処理が行えるため、データ処理から解析に至るまで重宝するライブラリと言えるでしょう。

Matplotlib

Matplotlibは、グラフ描写のためのライブラリです。
このライブラリを使用することで、散布図やヒストグラムなど、さまざまな形のグラフを簡単に作成することが可能です。
MatplotlibもPythonで一般的に用いられるライブラリで、NumPy・Pandasと組み合わせて使われることがほとんどです。

scikit-learn

scikit-learnは、データの前処理や学習・予測、評価など、機械学習において必須となる機能をまとめて所持しているライブラリです。
scikit-learnに必要な機能が全て揃っているため、機械学習の一連の作業をスムーズに行えるという点がメリットです。
NumPyやPandasとの互換性があるため、紹介したライブラリをあわせてインストール・使用できます。

Python3エンジニア認定データ分析試験の概要

ここからは、Python3エンジニア認定データ分析試験の試験概要を紹介します。
試験方法にはCBT試験が採用されており、希望のタイミングで受験できるという点が特徴です。
ただし、試験日程は受験会場ごとに異なるため、受験時には事前にホームページでチェックするようにしましょう。
試験方法 コンピューター上で実施するCBT(Computer Based Testing)方式
出題形式 選択式
出題範囲 データエンジニアの役割
Pythonと環境
数学の基礎
ライブラリによる分析実践
応用:データ収集と加工
問題数 40問
試験時間 60分
合格基準 7割正解
受験料 一般価格:11,000円(税込み) / 学割価格: 5,500円(税込み)
試験会場 全国のCBT試験に対応しているテストセンター
※公式ホームページより検索可
試験日程 試験会場ごとに異なる
※公式ホームページより検索可
申し込み方法 試験会場を検索し、会場へ直接申し込み
※詳しくは公式ホームページをチェック

Python3エンジニア認定データ分析試験の合格率と難易度

Python3エンジニア認定データ分析試験は、Pythonに関して専門的な知識が問われる試験です。
ここからは、試験の合格率や難易度について見ていきましょう。

Python3エンジニア認定データ分析試験の合格率

Python3エンジニア認定データ分析試験の合格率は、比較的高い傾向にあります。
実際、2021年に行われた試験では、受験者数3,158人で合格率は約86%という結果でした。
Python自体、初心者が習得しやすいプログラミング言語なので、初めて勉強する人でも事前に勉強すれば合格が可能な試験と言われています。

Python3エンジニア認定データ分析試験の難易度

Python3エンジニア認定基礎試験は応用的な内容ではあるものの、合格率は高めであり難易度も比較的低いとされています。
普段からPythonを使用している人であれば十分合格できる試験です。
加えて、Pythonは他のプログラミング言語と比べると初心者でも親しみやすい言語であるため、勉強すれば初心者でも合格できる試験内容と言えます。

Python3エンジニア認定データ分析試験の勉強について

Python3エンジニア認定データ分析試験に臨むために、どのような勉強をするべきか悩む人は少なくないでしょう。
ここからは、試験勉強の方法や、合格のために必要な勉強時間の目安をお伝えします。
これから試験勉強をスタートしようと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

合格のために必要な勉強時間の目安

Python3エンジニア認定データ分析試験に合格するために必要な勉強時間は、約30時間と言われています。
Pythonに触れた経験がある人であれば、基礎やコーディングに20時間、模擬試験や復習に10時間程度かければ合格に近づくでしょう。
Pythonについて初心者で、ゼロから学習を始めるのであれば、プラス10時間ほど勉強時間を確保する必要があります。

勉強方法

Python3エンジニア認定データ分析試験には、いくつかの勉強方法があります。
合格に向けてどのように勉強を進めれば良いか見ていきましょう。
【Python3エンジニア認定データ分析試験の勉強方法】
・認定テキストや参考書・Webサービスで学習する
・実際にコードを書いて確認する
・模擬試験を受ける

認定テキストや参考書・Webサービスで学習する

Python3エンジニア認定データ分析試験の学習のために、認定テキストが発売されています。
認定テキストを活用すれば、出題範囲に関して体系的に学習でき、知識を基礎から身につけることができるでしょう。
また、Pythonに関しては、Web上の学習サービスが数多く提供されています。
Webの学習サービスは、Pythonのデータ分析に関する内容や、出題範囲である各種ライブラリについての内容など、さまざまです。
Webサービスでは、講師による解説を視聴できるため、テキストだけでは分からないという人におすすめと言えるでしょう。

実際にコードを書いて確認する

Pythonについて学習する際には、実際に手を動かし、コードを書いて確認する学習方法が有効的です。
Pythonをインストールすれば自分のパソコンで実際にコードを書くことができます。
コードの実行やうまく実行できない場合の対応など、実践を通してPythonを学習することができます。
ただし、あくまで上記に挙げたテキストや参考書でインプットした後にアウトプットの工程としてこれらが有用です。

模擬試験を受ける

基本的な知識が身についてきたら、模擬試験を受けてみましょう。
Python3エンジニア認定データ分析試験には過去問などはありませんが、公式ホームページで模擬試験が用意されています。
模擬試験は、何度でも無料で受けられるため、実力を確認したり試験前にチェックしたりするのに最適です。

まとめ

Python3エンジニア認定データ分析試験は、Pythonを使用したデータ分析についての知識を問う試験です。
資格を取得していることによって、転職やキャリアアップに活かせる可能性があります。
これからエンジニアとして活躍していきたいと考えている人は、Python3エンジニア認定データ分析試験に挑戦してみてはいかがでしょうか?
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