COLUMNデータサイエンティスト検定とは?難易度や勉強方法を詳しく解説

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データサイエンティスト検定とは?難易度や勉強方法を詳しく解説

データサイエンティスト検定
  • 「データサイエンティスト検定とはどのような試験?」
  • 「データサイエンティスト検定に合格するためにはどのように勉強すればいい?」
と疑問をお持ちの人はいませんか。
データサイエンティスト検定は、データサイエンティストに必要なスキルや知識を証明するための試験です。
本記事では、上記のような疑問の解決に役立つ内容を、
・データサイエンティスト検定の概要
・試験内容
・試験概要と日程
・合格率と難易度
・勉強方法
の順番に解説していきます。
データサイエンティスト検定の合格を目指している人には役立つ記事になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

データサイエンティスト検定について

まずはデータサイエンティスト検定の概要について確認していきましょう。

そもそもデータサイエンティストとは?

データサイエンティストとは、ビッグデータなどから分析に必要な情報を収集し、抽出するなどして、分析を行う職種のことです。
具体的には、企業が抱えるデータを収集・整理・分析することで、事業戦略に役立たせる役割を担います。
不動産業界や金融業界、製造業界、広告業界、ゲーム業界など、主にデータを収集し活用したいと考えている幅広い業界でデータサイエンティストへのニーズが高まっています。
データサイエンティストには統計解析や数学をはじめ、市場トレンドや関連するビジネス分野などの幅広い知識が求められるので、データサイエンティストを目指したい人はスキルを取得する必要があります。

データサイエンティスト検定とは?

データサイエンティスト検定とは、データサイエンティストに必要な実務能力と知識を持っていることを証明する試験のことです。
一般社団法人データサイエンティスト協会のホームページによると、データサイエンティストには、
  • データサイエンス力
  • データエンジニアリング力
  • ビジネス力のスキル
が求められます。
データサイエンティスト検定を取得することで、これらのスキルについて見習いレベルの実務能力や知識を持っていることを証明できます。
さらに、数理やデータサイエンス、AI教育のリテラシーレベルの実力があることも証明することが可能です。

データサイエンティスト検定の目的と対象者

先述した通り、データサイエンティスト検定の資格を取ることで、実務能力や知識の保有を証明することを目的にしています。
そのため、データサイエンティスト検定はデータサイエンティストを目指したい人を対象にしています。
一般社団法人データサイエンティスト協会のホームページでは、想定される受験対象者として以下のようなタイプを挙げています。
  • データサイエンティスト初学者
  • これからデータサイエンティストを目指すビジネスパーソン
  • データサイエンティストに興味を持つ大学生や専門学校生など
このように学生からビジネスパーソンまで幅広い層が受験することができます。

データサイエンティスト検定のスキルレベル

データサイエンティスト協会は以下のようにスキルレベルを分けています。
  • シニアデータサイエンティスト:業界を代表するレベル
  • フルデータサイエンティスト:棟梁レベル
  • アソシエートデータサイエンティスト:独り立ちレベル
  • アシスタントデータサイエンティスト:見習いレベル
データサイエンティスト検定では、この中でも見習いレベル相当の問題が出題されます。

データサイエンティスト検定の試験内容

先述した通り、データサイエンティストに求められる能力は以下の3つがあります。
  • データサイエンス力
  • データエンジニアリング力
  • ビジネス力
それぞれ詳細に見ていきましょう。

データサイエンス力

データサイエンス力は情報処理、人工知能、統計学などの情報科学系の知恵を理解し使う力です。

例えば、統計数理基礎、線形代数基礎、微分・積分基礎、集合論基礎、統計情報への正しい理解、データ確認、俯瞰・メタ思考、データ理解、洞察、回帰・分類、評価、推定・検定、グルーピングなどの知識が問われます。
データサイエンス力は試験の中で最も幅広い出題分野なので、しっかりと対策することが重要です。

データエンジニアリング力

データエンジニアリング力はデータサイエンスを意味のある形に使えるようにし実装・運用できるようにする力です。
具体的には、システム企画、システム設計、アーキテクチャ設計、クライアント技術、通信技術、データ抽出、データ収集、データ構造の基礎知識などがデータエンジニアリング力に該当します。

ビジネス力

ビジネス力は課題背景を理解した上でビジネス課題を整理し解決する力です。
例えば、ビジネスマインド、データ・AI倫理、コンプライアンス、契約、MECE、構造化能力、言語化能力、ストーリーライン、ドキュメンテーション、説明能力など、ビジネスに関する知識です。

データサイエンティスト検定の試験概要

ここでは、データサイエンティスト検定の試験概要を確認しましょう。
データサイエンティスト検定の試験概要を以下の表にまとめました。
出題形式 選択式問題
問題数 90問
試験時間 90分
会場 全国の試験会場
受験料 一般:11,000円(税込み)
学生:5,500円(税込み)
試験会場については、CBTS受験者専用サイトを参照してください。

データサイエンティスト検定の合格率と難易度

データサイエンティスト検定の合格率と難易度はどれくらいなのでしょうか?

データサイエンティスト検定の合格率

過去に開催されたデータサイエンティスト検定の合格率は以下の通りです。
受験者数 合格者数 合格率 合格ラインの目安
第1回(2021年9月実施) 約1,400名 927名 約66% 正答率約80%
第2回(2022年6月実施) 約2,900名 1,453名 約50% 正答率約80%
第3回(2022年11月実施) 約2,600名 1,088名 約42% 正答率約78%
合格率は42%〜66%と試験によってバラツキがあることがわかります。
しかし、約80%の正答率を目指せば合格できる可能性が高いといえるでしょう。

データサイエンティスト検定の難易度

例えば、データ分析の資格であるPython3エンジニア認定データ分析試験の合格率は86%程度と考えると、データサイエンティスト検定の難易度は決して簡単とは言えません。
合格率が極端に低いわけではなく、平均すると約半数の受験者が合格できています。
そのため、試験対策を万全に行えば合格できる可能性が高いといえるでしょう。
しかし、2021年にスタートしたばかりの試験なので、試験を受けた感想や情報がインターネット上に少ないことが現状です。

データサイエンティスト検定の勉強について

データサイエンティスト検定に合格するためには、どのような勉強をすれば良いのでしょうか?

データサイエンティスト検定に合格するために必要な勉強時間の目安

合格に必要な勉強時間の目安は「150〜200時間」と言われています。
1日2時間勉強する場合、試験の4ヵ月前から勉強をスタートさせると余裕を持って試験範囲をカバーできるでしょう。
特に苦手な範囲に多くの時間を使えるように、学習スケジュールを立てることをおすすめします。

データサイエンティスト検定の勉強方法

データサイエンティスト検定の具体的な勉強法を紹介します。

参考書を使用する

現在、データサイエンティスト検定の過去問は公開されていません。

しかし、公式問題集があるので、そういった参考書を利用すると良いでしょう。
例えば、「最短突破 データサイエンティスト検定(リテラシーレベル)公式リファレンスブック 第2版」は試験で出題される147個のスキルについて勉強できます。
模擬試験問題もあるので、本番を想定した練習も実施可能です。

対策講座を受講する

データサイエンティスト検定に特化した対策講座を受講する事もひとつの手段です。
講座形式で勉強を進められるので、学習計画を立てやすくなります。
「DS検定リテラシーレベル対応データサイエンティスト基礎講座」は、データサイエンティスト検定にも対応している講座です。
最新の試験範囲にも対応していたり、オプションで模試を受験できたりするので、興味のある人はチェックしてみてください。

対策アプリを使用して勉強する

隙間時間などを利用して効率的に勉強したい人には、対策アプリがおすすめです。
スマートフォンがあれば簡単に学習を進めることができます。
例えば、「DS検定™リテラシーレベル対策アプリ」はオリジナル問題110問に挑戦できるアプリです。
問題の傾向にあわせてアプリの内容もアップデートされるので、最新の知識も身につけることができます。

まとめ

今回の記事では、試験内容や日程などのデータサイエンティスト検定の概要から、合格率と難易度、勉強方法まで徹底解説しました。
データサイエンティスト検定は、データサイエンティストを目指している人がスキルや知識を証明するための試験です。
2021年に始まったばかりの試験なので情報は少ないですが、公式問題集や講座等を利用して対策すれば合格できる可能性は高まるでしょう。
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