Java Silverとは？試験の概要や難易度について解説

「Java Silverとは、どのような試験？」
「Java Silverの資格を取得するメリットは、何があるの？」

という疑問をお持ちではありませんか？
本記事では、そんな疑問の解決に役立つ内容を

・Java Silverの試験について
・Java Silverを取得する5つメリット
・Java Silverの勉強について

の順番に解説していきます。
これからプログラミング言語についての資格取得を考えている人には役立つ記事になっているので、ぜひ最後までご覧ください。

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Java Silverについて

Java Silverは、Oracle社が実施している認定資格です。正式名称は「Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 11」と言います。
はじめに、Java Silverとは具体的にどのような試験なのかを見ていきましょう。

Oracle認定試験とは？

現在、Javaの権利はOracle社が有しており、そのOracle社公認で実施されている試験がOracle認定試験です。
Oracle社は同社製品を扱っているエンジニアの技術認定資格の試験を行っており、数ある認定試験の中の1つとして、Java Silverが存在します。

Oracle認定試験のレベル分け

Oracle認定試験のうち、Javaに関する試験は、「Bronze」「Silver」「Gold」の3つのレベルが用意されています。
ここからは、それぞれの試験の難易度に分けて、代表的な試験の内容や難易度などを紹介します。

【Oracle認定試験のレベル】
・Oracle Certified Java Programmer, Bronze SE 認定資格
・Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 11 認定資格
・Oracle Certified Java Programmer, Gold SE 11 認定資格

Oracle Certified Java Programmer, Bronze SE 認定資格

Oracle認定試験の中で、最も易しいレベルの試験が「Java Bronze」です。
受験資格もなく、誰もが挑戦できるため、プログラミング初心者やJava学習者の登竜門と言えるでしょう。

Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 11 認定資格

「Java Silver」は中級程度の難易度の試験です。
受験資格はなく、Java開発の初心者を対象とした試験で、上級者の指導のもと開発ができるレベルのプログラマーであることが証明できます。
試験内容は、簡単なJavaプログラムの作成や開発環境についての知識など、開発に関わるスキルや知識が問われます。

Oracle Certified Java Programmer, Gold SE 11 認定資格

「Java Gold」はOracle認定試験の中で、最も難易度が高い試験です。
また、受験資格として「Java Silver」の資格を所持している必要があり、Javaについての深い知識と高いスキルが試される試験です。

Java Silverの試験について

Java Silverの試験に合格することによって、Java開発の基本的な知識やスキルを証明できます。
ここからは、Java Silverの試験概要や試験日程などについて紹介します。
試験範囲についても紹介するので、これから受験を予定している人はチェックしてみてください。

Java Silverの試験概要

Java Silverの試験について、基本的な概要を紹介します。
Java Silverの試験は、問題数80問に対して試験時間が180分のため、1問当たり平均2分ほどで解答していかなければなりません。
試験時間自体が180分と長いため、ある程度の回答スピードや集中力が求められると言えるでしょう。

出題形式	選択問題
試験時間	180 分
問題数	80問
受験料	37,730 円（税込み）
合格基準	63 %

Java Silverの2023年の試験日程

Java Silverの試験は、CBT（Computer Based Testing）方式で受験可能です。
CBT方式とは、全国にあるテストセンターのコンピューターを用いて受験する試験方式のことです。
CBT方式は、自身の都合の良い期日を選択して受験できます。
そのため、テストセンターが開いていれば基本的に毎日受験の機会があることが大きなメリットと言えます。

Java Silverの試験範囲

Java Silverの試験では、Java開発のスキルや開発環境についての知識が問われます。
試験範囲は以下の12項目で、公式ホームページには12項目からさらに細かく分かれた出題範囲が記載されています。
受験する際は、以下12項目の試験範囲について体系的に学習しておくと良いでしょう。

【Java Silverの試験範囲】
・ Javaテクノロジと開発環境についての理解
・簡単なJavaプログラムの作成
・ Javaの基本データ型と文字列の操作
・演算子と制御構造
・配列の操作
・クラスの宣言とインスタンスの使用
・メソッドの作成と使用
・カプセル化の適用
・継承による実装の再利用
・インターフェースによる抽象化
・例外処理
・モジュール・システム

引用：Java SE 11 Programmer I（1Z0-815-JPN）試験

Java Silverは意味がないって本当？資格を取得する5つのメリット

Java Silverの資格を取得することで、得られるメリットは多くあります。
ここからは、Java Silverの資格を取得する5つのメリットを紹介していきます。
受験するかどうか迷っている人は参考にしてみてください。

【Java Silverの資格を取得するメリット】
・Javaについての基本知識や技術が身につく
・プログラマーとしての信頼度が高くなる
・案件を取得しやすくなる
・就職や転職の際にアピールできる
・昇給やキャリアアップにつながる可能性がある

Javaについての基本知識や技術が身につく

Java Silverの試験内容は、Java開発や開発環境についての基礎知識が中心です。
そのため、試験勉強をすることで、Javaについての基本的な知識や技術が身につくでしょう。
また、業務中に学ぶ開発ノウハウとは違い、試験勉強では体系的にJavaについて学ぶことができます。
そのため、Javaの基礎知識についての理解が深まるでしょう。

プログラマーとしての信頼度が高くなる

Oracle認定試験であるJava Silverの試験は、IT業界においては比較的知名度・信頼度が高い試験です。
そのため、資格を所有していることでプログラマーとしての能力を認めてもらうことができ、信頼度が高まるでしょう。

案件を取得しやすくなる

プログラマーは信頼度が非常に重要な職業であり、例えば、フリーランスとして活動するのであれば、尚更、スキルの証明が重要です。
資格を所有していれば自身のスキルが証明できるため、開発案件に携われる可能性が高まるでしょう。
もちろん、フリーランス以外でも、会社員やSES、派遣社員であったとしても、資格があると、適切な案件にアサインしてもらいやすくなります。

就職や転職の際にアピールできる

Java Silverは知名度・信頼度が高い試験であるため、プログラマーの転職では良いアピールポイントになるでしょう。

昇給やキャリアアップにつながる可能性がある

Java開発の知識を得てJava Silverの資格を取得すると、昇給やキャリアアップにつながる可能性が高まります。
さらに、Java Silverの資格を取得することで、上級試験である「Java Gold」の受験資格を得られます。
Java Silverは、さらなるキャリアアップ・スキルアップを目指すのに有益な資格と言えるでしょう。

Java Silverの勉強について

Oracle認定試験の中で、中級の難易度であるJava Silverの試験は、Java開発について基礎からの理解が求められます。
ここからは、Java Silverの試験に合格するための勉強時間や、勉強方法を紹介していきます。

Java Silver合格のために必要な勉強時間

Java Silverの試験勉強に必要な時間は、100〜200時間と言われています。
特に、これから初めてJavaを学ぶプログラミング初心者は、ある程度の勉強時間を確保しましょう。
Java Silverの試験では、Javaというプログラミング言語についての知識から、Java開発における基礎知識が求められます。
Javaについてある程度理解がある人も、分からない部分の復習などに時間を割けると良いでしょう。

Bronzeから取得するべき？

Oracle認定試験には3つのレベルがありますが、Java Silverから勉強を始めることがおすすめと言えます。
Java Silverより難易度の低い試験としてJava Bronzeがありますが、難易度が低いため、他人との差別化が図りにくいです。
また、初心者向けのJava Bronzeでも受験料として13,600円（税込み）がかかります。
スキルの証明として価値のあるJava Silverから勉強を始めて、その後に最上位資格であるJava Goldに挑戦する方がスムーズでしょう。

Java Silverの勉強方法

Java Silverの試験勉強方法には、さまざまな方法があります。
ここでは主に推奨される3つの勉強方法を紹介します。
これから試験勉強を始めようと考えている人は、ぜひチェックしてみてください。

【Java Silverの勉強方法】
・参考書や問題集で学習する
・勉強サイトで学習する
・模擬試験を受ける

参考書や問題集で学習する

Java Silverの試験に関する参考書や問題集は、数多く出版されています。
そのため、自分にあった参考書や問題集を選ぶことができます。
多くの参考書や問題集は試験範囲の内容を網羅しているため、繰り返し解いて試験対策を行うと良いでしょう。

勉強サイトで学習する

現代では、オンラインで気軽に利用できる学習プラットフォームが充実しています。
学習サイトでは講義形式で問題の解説を行う内容があるため、問題集を解いて分からなかった部分を学習サイトで復習するなどして活用しましょう。

模擬試験を受ける

Java Silverの試験について、公式から過去問は公開されていません。
そのため、過去問で勉強することはできませんが、代わりに模擬試験を受けることで実際の試験問題に近い内容の勉強ができます。
Java Silverの勉強でよく使われる問題集には模擬試験が含まれているため、試験勉強に有効に活用できるでしょう。

まとめ

Java Silverは、プログラマーの確固たるスキルレベルを証明できる資格です。
さらにIT業界において知名度の高い資格ですので、おすすめの資格です。
プログラマーとしてキャリアチェンジやキャリアアップを目指す人は、一度受験してみてはいかがでしょうか？
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