COLUMNExcel表計算処理技能認定試験とは?MOSとの違いやメリットについて解説

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Excel表計算処理技能認定試験とは?MOSとの違いやメリットについて解説

Excel表計算処理技能認定試験
・「Excel表計算処理技能認定試験ってどんな試験?」
・「Excel表計算処理技能認定試験のメリットや活用方法はあるのだろうか?」
・「MOSとどう違うのだろうか?」
という疑問をお持ちではありませんか?
本記事では、そんな疑問の解決に役立つ内容を
  • Excel表計算処理技能認定試験とは
  • Excel表計算処理技能認定試験とMOSとの違い
  • Excel表計算処理技能認定試験の勉強方法
の順番に解説していきます。
Excel表計算処理技能認定試験の受験に興味がある人には役立つ記事になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

Excel表計算処理技能認定試験とは?

ビジネス能力認定サーティファイが実施しているExcel表計算処理技能認定試験は、Excelについての実践的な能力や知識を評価する試験です。
試験は、「知識問題」と「実技問題」に分かれており、機能についての理解や使い方など、ビジネスで役立つExcelに関する知識を身に付けることができます。
数多くの企業で利用されているExcelについての理解を深めることで、実践的なスキルとして活用することができるようになる試験と言えます。

Excel表計算処理技能認定試験の3つのメリットや活用方法

Excel表計算処理技能認定試験は、ビジネススキルとしてさまざまな場面で活用でき、大きなメリットがある試験です。
ここからは、Excel表計算処理技能認定試験のメリットや活用方法を3つ紹介していきます。

実務を想定した試験であるため、仕事に直結する

Excel表計算処理技能認定試験は、実務を想定した試験内容であるため、試験勉強で身に付けたスキルをそのまま仕事につなげることができます。
Excelへの理解を深め、活用するスキルを身に付けることで、社会で通用する能力を得られると言えるでしょう。

仕事の処理スピードが上がる

Excelは、事務処理や単調作業、書類作成の場面で使われることが多いツールです。
Excelの機能を使いこなせるようになれば、仕事の処理スピードが向上するでしょう。
仕事を効率よくすすめることができる人材は、社内でも高く評価される可能性が高くなります。

スキルとして証明できる(履歴書に書ける)

Excel表計算処理技能認定試験に合格すれば、履歴書に記載することができます。
就職や転職の際に、自身のスキルとして証明できることが、受験の大きなメリットと言えるでしょう。
客観的な指標として、自身のExcelスキルを証明できるため、転職などの際に有利になる可能性が高まります。

試験日程や申込方法、結果発表について

実際にExcel表計算処理技能認定試験を受験する際には、事前に試験の概要をチェックしておきましょう。
ここからは、試験日程や申込方法、試験の結果発表について紹介していきます。

試験範囲

試験は1級、2級、3級の3つのレベルに分かれています。
それぞれの試験の出題範囲については、Excel2021バージョンの場合を例に紹介していくので、参考にしてみてください。

3級の試験範囲

3級の試験範囲は、ビジネスで一般的に用いるExcelの基本機能についての内容です。
作業環境 基礎知識
ブックの表示とウインドウ
基本操作 セルの書式設定
レイアウト
データ編集とオートフィル
数式と計算 計算機能 ※SPILL機能(動的配列数式)に対応
関数
グラフ グラフ作成、変更
オブジェクト オブジェクトの作成
オブジェクトの書式
データベース機能 テーブルと範囲
並べ替えとフィルター
入出力 ページレイアウト
印刷
新規作成/開く/保存

2級の試験範囲

2級では、3級の内容に加えて、マクロやデータベース関連のより深い知識、環境の設定などの内容が追加されます。
実践的な内容が多く、2級に合格すればExcelに関する高い知識とスキルを持っていることを証明できるでしょう。
作業環境 基礎知識
ブックの表示とウインドウ
環境の設定と変更 -
基本操作 セルの書式設定
レイアウト
データ編集とオートフィル
数式と計算 計算機能 ※SPILL機能(動的配列数式)に対応
関数
グラフ グラフ作成、変更
オブジェクト オブジェクトの作成
オブジェクトの書式
オブジェクトの選択
データベース機能 テーブルと範囲
並べ替えとフィルター
入力規則
アウトラインと小計
ピボットテーブルとピボットグラフ
入出力 ページレイアウト
印刷
新規作成/開く/保存
マクロ What-If分析
共有と保護 ワークシート・ブックの保護

1級の試験範囲

1級は最もレベルの高い試験であり、Excelの細かい機能の使い方まで理解しておく必要があります。
表計算や図表、データベースに関する高度なスキルが試されるため、合格すればExcelのプロフェッショナルとしてスキルを証明できます。
作業環境 基礎知識
ブックの表示とウインドウ
環境の設定と変更 -
基本操作 セルの書式設定
レイアウト
データ編集とオートフィル
数式と計算 計算機能※SPILL機能(動的配列数式)に対応
関数
グラフ グラフ作成、変更
オブジェクト オブジェクトの作成
オブジェクトの書式
オブジェクトの選択
データベース機能 テーブルと範囲
並べ替えとフィルター
入力規則
アウトラインと小計
ピボットテーブルとピボットグラフ
入出力 ページレイアウト
印刷
新規作成/開く/保存
リンク -
マクロ What-If分析
共有と保護 ワークシート・ブックの保護

受検方法や試験日程について

次に、受験方法や試験日程について、詳しく見ていきましょう。
試験級により、試験内容がいくつか異なる点があるため、受検の前に出題形式や試験内容は確実にチェックしてください。
3級 2級 1級
出題形式 知識試験:なし 知識試験:コンピューターに表示される多肢選択式の試験問題に解答 知識試験:コンピューターに表示される多肢選択式の試験問題に解答
実技試験:コンピューターに表示される仕様や指示に基づきワークシートを作成 実技試験:コンピューターに表示される仕様や指示に基づきワークシートを作成 実技試験:コンピューターに表示される仕様や指示に基づきワークシートを作成
問題数 実技試験:5問 知識試験:15問 知識試験:15問
実技試験:5問 実技試験:5問
試験時間 実技試験:60分 知識問題:15分 知識試験:15分
実技問題:90分 実技問題:90分
合格基準 実技問題の得点において得点率70%以上 知識問題・実技問題の合計得点において得点率70%以上 知識問題・実技問題の合計得点において得点率70%以上
試験日 随時開催 (公開試験受験は7月と1月の2回開催) 随時開催 (公開試験受験は7月と1月の2回開催) 随時開催 (公開試験受験は7月と1月の2回開催)
会場 自宅または試験会場でのリモートWebテスト 自宅または試験会場でのリモートWebテスト 自宅または試験会場でのリモートWebテスト
受験料 5,900円(税込) 7,000円(税込) 8,100円(税込)

結果発表について

Excel表計算処理技能認定試験の試験結果は、試験終了後約1ヵ月以内にメールにて受け取ることができます。
試験に合格した場合は、オープンバッジ(デジタル認定証)とデジタル認定証明書が授与されます。
オープンバッジは、自身のスキルの証明として、メールや履歴書、名刺に貼るなどして利用可能です。

合格率や難易度は?MOSとの違いも紹介

ここからは、Excel表計算処理技能認定試験の合格率や難易度を紹介していきます。
また、よく対比される「MOS」という資格との違いについてもあわせて紹介します。

MOSとの違いについて

MOSとは、マイクロソフトオフィススペシャリストの略で、ExcelのみならずWordなどのマイクロソフトオフィス製品を使うスキルを証明する資格です。
一般的には、MOSの方が認知度の高い傾向にありますが、Excel表計算処理技能認定試験の方がより実践的な試験内容です。

合格率

Excel表計算処理技能認定試験の合格率は、約80%です。
また、MOSでも、一般レベルの試験は同じように約80%の合格率という結果が出ています。
試験名 合格率
Excel表計算処理技能認定試験 約80%
MOS一般レベル 約80%
MOS上級レベル(エキスパート) 約60%

難易度

次に、3級、2級、1級それぞれについての難易度をチェックしていきましょう。

3級

3級は、Excelについての基本的なワークシートの作成やデータ入力などについてのスキルを測る内容です。
中学生から社会人までを対象としており、比較的易しい試験と言えるでしょう。
また、2級や1級とは異なり、知識試験がないため、基本的な実技ができれば試験に合格できるでしょう。

2級

試験の出題範囲が大幅に広がることに加え、知識問題も加わるため、3級と比べると難易度は上がります。
しかし、基本を押さえて練習すれば、十分合格を目指せる内容です。

1級

1級は、大学生から社会人を対象とした試験です。
Excelの総合的な知識とスキルを測る試験内容であり、2級よりもExcelへの深い理解が求められるため、難易度は最も高いです。
しっかりと対策を行い、試験に臨みましょう。

過去問はあるの?勉強方法や勉強時間について解説

ここからは、Excel表計算処理技能認定試験のおすすめの勉強方法や推奨される勉強時間などについて紹介します。
これから受験を予定している人は、ぜひチェックしてみてください。

勉強方法について

まずは、勉強の方法について紹介していきます。
Excel表計算処理技能認定試験では過去問が公表されていません。
しかし、過去問がなくても合格を目指せる試験なので、これから紹介する3つの勉強方法を参考に進めていきましょう。

テキストで対策する

テキストを使って基礎知識を身に付け、テキストにある問題の練習をしたりすることがおすすめです。
試験は、限られた時間で行われるため、時間内で解けるように操作の練習を重ねましょう。
また、テキストを見ながら、分からなかった部分を復習しながら勉強を続けると効果的です。

講座で対策する

Excelの知識や使用歴が浅い人は、独学でつまずく場合があるでしょう。
学習を一人で進めることに不安がある人は、講座を利用する方法があります。
講座を利用すれば、目標に向けて効率的に学習を進められるのでおすすめです。

実際にソフトに触れる

試験対策として最も大切なことは、実際にExcelを操作し、練習することです。
Excel表計算処理技能認定試験は、何級の試験だとしても実技試験を乗り越えなければなりません。
時間に制限がある中で、試験の課題を完成させるためには、操作速度や機能への理解が必要不可欠です。
Excelの操作スキルに加えて、ショートカットキーを覚えたり、タイピングの速度を上げたりすると、より自身のスキルが高まるでしょう。

勉強時間について

Excel表計算処理技能認定試験に合格するための目安の勉強時間は、公式サイトで提示されています。
初心者が3級の受験をする際は、27時間を目安に勉強時間を確保することが推奨されています。
3級取得者が2級を受験する場合には34時間、2級取得者が1級を受験する場合は15時間がおおよその目安です。
現在のスキルに応じて必要な勉強時間は人それぞれ異なるため、目安の勉強時間を参考にして学習を進めましょう。

まとめ

Excel表計算処理技能認定試験は、社会に通用するExcelスキルを身に付けられる試験です。

Excelは、ビジネスシーンでは多く使用されているため、確固たるスキルがあれば、転職やキャリアアップに活用できるでしょう。
Excelへの理解を深めたい人や、スキルアップを目指したい人は自身のレベルにあった試験で、スキルを証明できるよう学習を進めてみてください。
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