COLUMNCADオペレーターのおすすめ資格8選。難易度や勉強方法について解説。

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CADオペレーターのおすすめ資格8選。難易度や勉強方法について解説。

CADオペレーター
・「CADオペレーターの資格にはどのようなものがあるの?」
・「CADオペレーターの資格に国家資格はあるの?」
といった疑問をお持ちの人はいませんか?
本記事では、そんな悩みを解決するために、以下の項目を解説します。
  • CADオペレーターの仕事内容
  • CADオペレーターのお薦めの資格や難易度
  • CAD資格の勉強方法
CADオペレーターの資格について紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

CADオペレーターの仕事内容は?

CADオペレーターとは、CADを操作し、コンピューター上で図面を作成、修正、調整する仕事です。
CADとは「Computer Aided Design」の頭文字を取った略語で、コンピューターを使って設計できるツールのことを指します。
図面の設計は、設計士やデザイナーが行い、CADオペレーターは設計書通りに製図する流れとなっています。

CADオペレーターが活躍する現場

CADを活用するものづくりの現場は多種多様で、CADオペレーターは活躍の場が広い職種です。
つまり、CADの知識を習得すれば、さまざまな業界でのキャリアを実現できる可能性が高まるでしょう。

CADオペレーターはどこで活躍できる?

CADオペレーターが活躍できる「業界」について確認していきましょう。

建築業界

CADオペレーターは、高層ビルやマンション、住宅などの建築物の設計図を基にして、CADソフトを使用し、図面やデザイン作成を行い、設計をサポートします。
特に、建築業界は、最もCADオペレーターの求人が多いと言われ、将来性の高さが期待できるでしょう。
また、建築の製図に適したCADソフトが充実しているといった特徴があります。

アパレル業界

CADオペレーターは、機械や建築系に限らず、アパレル業界でも活躍しています。
アパレル業界での用途は、「パターン引き」が主要となっていて、デザイナーが作成したデザインを基に、パターンと呼ばれる型紙におこす作業を行います。
CADを活用するメリットは、データとして残ることも挙げられ、情報保存や複製、移動が簡単にできるという特徴があります。

自動車業界

CADオペレーターは、自動車業界でも活躍でき、主に製品設計やシミュレーション、業務連携に活用されています。
自動車業界では、3DCADの高機能なソフトが用いられ、精密な部分まで設計できます。
さらに、CADを使えば部品の不整合などに速やかに気付くことができ、スムーズに修正することが可能です。
また、自動車製造のシミュレーションに関して、以前は実際に試作品を作っていましたが、代わりにCAD上で作ることができるため、コスト削減や時間短縮につながります。

CADオペレーターは資格を取得しても意味ない?

「CADオペレーターの資格は意味がない」と言われるのは、資格がなくても仕事ができるからでしょう。
CADオペレーターは、看護師や美容師のように、資格取得が必須の職業ではありません。
このため、資格を取得しなくてもCADオペレーターとして仕事を行うことはできます。
しかし、CADオペレーターとして現場で活躍するには、CADを扱うスキルやそれぞれの業界の知識が求められるため、事前学習や経験は必須となるでしょう。

CADオペレーターのおすすめの資格は?難易度や合格率をご紹介

ここからは、CADオペレーターにお薦めの資格を以下に8種類紹介します。

CAD利用技術者試験

CAD利用技術者試験は、CADでの図面の読み描きの技術を証明できる資格です。
資格は、2次元(2D)CADと3次元(3D)CADの大きく分けて2種類あり、目指す業界に応じて必要な資格を選びます。
試験の中で最も初級である「2次元CAD利用技術者試験基礎」は、CADシステムの基本知識や製図・図形に関する知識が問われます。
また、合格率は2021年度が82.1%、2022年度が71.3%と比較的高い数値となっています。
他に2次元CAD・3次元CADそれぞれに1級・2級の試験があるので、徐々にレベルを上げて受検していき、スキルアップを目指しましょう。

建築CAD検定試験

建築CAD検定試験は、建築用図面をCADを用いて描く技術が証明できる資格です。
建築CAD検定試験で出題されるのは、実技試験のみで、建築関連の製図を行います。
したがって、暗記した知識ではなく、深い理解や実務能力が問われます。
また、3級試験の合格率は2021年度が61.5%、2022年度が65.6%と、60%以上の人が合格しています。
CADソフトへの慣れや実践スキルが必要なため、決して簡単な資格ではありませんが、建築業界に興味があるなら取得しておきたい資格です。

オートデスク認定資格プログラム

オートデスク認定資格プログラムは、CADに関する世界共通の認定資格です。
人気のソフト「AutoCAD」をはじめとするオートデスク製品に関する3種の資格があり、取得すれば実務に沿ったCADの操作・活用スキルが証明できます。
合格率は明記されていませんが、約70%以上の問題に正答すれば合格できます。
オートデスク製品の活用スキルを、客観的に証明したい人にお薦めの資格です。

CADデザインマスター

AutoCADやJw_cadのソフトを使い、的確に作図する力を証明できるのが「CADデザインマスター」です。
建築や機械、設備、電気、土木などのあらゆる業務で活かせるスキルを身に付けることができます。
合格率は公開されていませんが、試験問題の70%以上に正答すれば合格できます。
「講師活動が可能」と言われる資格のため、難易度は比較的高いと言えるでしょう。

CAD実務キャリア認定制度

CAD実務キャリア認定制度は、図面の理解力を公正に評価するために立ち上げられた認定制度です。
資格の大きな特徴は、試験が合否判定ではなくスコア制であることです。
まず、機械部門と建築部門どちらを受検するか選び、学科試験と実務試験を受けたら、合計990点満点となるスコアで実力を測ります。
自分の実力を正確に把握したい人にお薦めで、レベルは問わずどなたでも受けられます。

3次元設計能力検定試験

3次元設計能力検定試験は、3DCADのオペレーション能力や機械設計の基礎能力を証明する資格です。
実技試験の1週間前に事前問題が与えられ、当日までにデータを用意して試験を行います。
合格率は非公表ですが、合格ラインは60%です。
3DCADのオペレーターや、将来的に設計者を目指す人に適した資格です。

Vectorworks操作技能認定試験

Vectorworks操作技能認定試験は、CADソフトのVectorworksの操作に関する知識や技能が問われる試験です。
Vectorworksとは、汎用CADソフトで、どの業界にも使えるため、AutoCADと並ぶ人気の高さを誇ります。
特徴として、デザインソフトであるIllustratorやPhotoshopと連携が取りやすく、アトリエやデザイン事務所で重宝されています。
合格率は非公開ですが、合格ラインは70%以上です。
Vectorworksの操作や機能への知識を得たい人に適しています。

機械・プラント製図技能士(国家資格)

機械・プラント製図技能士は、今回紹介する中で唯一の国家資格で、製図を行う幅広い業界で需要があります。
初級レベルである3級の学科試験は、製図や材料、溶接をはじめとするさまざまな知識が問われます。
合格率は、2020年度が48.4%、2021年度が30.3%と年によってばらつきがあります。
合格率は50%を切っており、決して高いとは言えないため、しっかり試験対策を行う必要があるでしょう。

CAD資格は初心者、独学でも取得可能?取得するための勉強方法について

ここからは、CADの資格取得を目指すための勉強方法を紹介します。

テキストや参考書で学習する

CADの資格を取得すると決めたら、まずはテキストや参考書で勉強することをお薦めします。
資格に関する参考書は、必要な知識が網羅的に学べるため、1冊購入しておくと良いでしょう。
また、CADソフトの操作スキルを持っていない場合は、学びたいCADソフトの本を1冊購入し、アウトプットを意識して学びましょう。
名の知れたCADソフトの参考書やテキストは、多くの書店で販売されています。

実際にパソコンで製図する

実際にパソコンを用いて製図すると、知識が身に付きやすくなります。
CAD資格は、実技試験を行うことがほとんどで、パソコンでの製図ができなければ試験に合格することができません。
また、CADオペレーターが現場で活躍するためには、座学よりも実践力が重要です。
学科試験への対策を完璧に行う以上に、実技試験の技術習得を意識することが大切かもしれません。

職業訓練校で講習を受ける

職業訓練校で講習を受ければ、CADについて無料で学ぶことができます。
特に、退職したばかりの人向けの「公共職業訓練」はお得で、無料で学びながら失業保険や交通費を受けることができます。
また、主婦の人も学べる「求職者支援訓練」もあり、管轄のハローワークに足を運んでみる価値はあるでしょう。

資格以外に必要なスキルや知識は?

CADオペレーターは、資格を取得する以外に、他に持っておくべきスキルがあります。
ここからはCADオペレーターに必要なスキル・知識について解説します。

管理能力

CADオペレーターは、複数の仕事を同時進行することが多く、スケジュール管理能力が問われます。
優先順位の把握や上司への相談などを行い、納期を確認しながら仕事を進める必要があります。
どれだけ高いスキルを持っていても、納期に提出できなければ評価は下がってしまうでしょう。
1つずつ最後までやり遂げられる人に適しています。

業界知識

CADオペレーターとして企業で働くには、業界知識も必要です。
例えば、建築業界のCADオペレーターは、建築士が手書きで製図した図面を読み取り、CADで製図します。
その際、建築士が何を意図して製図しているかを読み取ることができなければ、正確にCADで製図することできません。
そのため、ある程度の業界知識を学習しておく必要があります。

コミュニケーションスキル

CADオペレーターは、コミュニケーションスキルが重要です。
特に、図面の設計を行う設計士やデザイナーとのやり取りが多く、認識がずれないように丁寧にコミュニケーションを取る必要があります。
また、時には顧客とやり取りすることもあり、社会人として適切なコミュニケーションが必要です。

まとめ

CADオペレーターにお薦めの資格は、キャリアプランに合わせて選ぶと、その効果を発揮します。
そのため、まずは業界知識の収集やCADソフトのリサーチなどを行いましょう。
今回紹介した8種類の資格を、ぜひ選択肢に入れてみてください。
CADオペレーターはCADソフトを使用し、設計などを行うため、ITとの関連性が高いです。
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