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ORACLE MASTER(オラクル マスター)はいらない?メリットや難易度を解説

数あるデータベースの中で、オラクル データベースは世界的にシェア率が最も高く、日本国内でも導入している企業が多いです。
オラクル製品を扱えることを証明できる資格にORACLE MASTER(以下、オラクルマスター)があります。
製品や資格の名前を聞いても、
  • 「オラクルマスターどのような資格なの?」
  • 「取得のメリットは?」
  • 「未経験でも取得できる?勉強方法は?」
上記のような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
本記事ではこのような疑問点に役立つ内容を、
・オラクルマスターの資格・試験の概要
・メリットと勉強方法
の順番に解説していきます。
サーバーエンジニアを目指している方、オラクル製品やオラクルマスターについて知りたい人には役立つ記事になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

オラクルマスターとは?

オラクルマスターとは?

オラクルマスターとは、日本オラクルが実施するオラクル製品や、その技術に関する知識を証明するための資格です。

資格の種類

オラクルマスターはレベル別に試験が展開されており、ブロンズ・シルバー・ゴールドの3種類に試験が分けられています。

ブロンズ

ブロンズのレベルに該当する試験は「Bronze DBA Oracle Database Fundamentals」です。
下記の内容から出題され、学ぶことができる知識・スキルは下記の通りです。
内容 ※一部抜粋 対象者
Oracleデータベース管理の概要 オラクルデータベースの基礎知識を有していることを証明したいエンジニア
Oracleデータベースのインストール並びにデータベースの作成
Oracle Enterprise Manager Database Express およびSQL管理ツールの使用
Oracle Network環境の構成

競争が激しいIT市場においては、データベース管理者として必要となる知識・スキルを十分に習得していることを証明することが必要です。
上記の資格を取得することで、オラクルデータベースの管理者として必要な知識・スキルを有していることを証明することができます。

シルバー

シルバーのレベルに該当する試験は、「Oracle Database SQL」と「Oracle Database Administration I」です。
下記の内容から出題され、学ぶことができる知識・スキルは下記の通りです。
内容 ※一部抜粋 対象者
リレーショナル・データベースの概念 SQLを利用する開発者あるいはデーターアナリスト
SQL SELECT文を使用したデータの取得
データの制限とソート
単一行関数を使用した出力のカスタマイズ

内容 ※一部抜粋 対象者
Oracle Databaseアーキテクチャの理解 オラクルデータベースの運用者
ユーザー、ロールおよび権限の管理
Oracleが提供するツールを使用したOracle Databaseへのアクセス
Oracle Net Servicesの設定

シルバーは、データベースの運用管理についての知識と、日常的な業務遂行に必要なスキルを習得していることを証明します。

ゴールド

ゴールドのレベルに該当する試験は「Oracle Database Administration II」です。
下記の内容から出題され、学ぶことができる知識・スキルは下記の通りです。
内容 ※一部抜粋 対象者
CDBと通常のPDBの作成 オラクルデータベースの管理者
アプリケーションPDBの管理
CDBおよびPDBの管理
マルチテナント・データベースのセキュリティの管理

上位であればあるほど、豊富な実務経験があっても専門書を使用した勉強が必須となるなど、難易度も取得のハードルも高くなっています。

オラクルマスターを受験するメリット

オラクルマスターを受験するメリットとしていくつか上げることができます。

DBやRDB、SQLを扱う知識・スキルを身に着けることができる

オラクルマスターを取得するために必要な知識・スキルは、オラクル製品についての知識だけではありません。

オラクルのデータベース(DB)は最も普及しているリレーショナルデータベース(RDB)という形式のため、データベース(DB)に関して汎用性の高い知識・スキルを身に着けることができます。
また、データベース(DB)を取り扱う言語であるSQLに関する知識・スキルも身に着けることができます。

転職に役立てることができる

オラクルマスターを取得していると、シェア率の高いオラクルのデータベースを取り扱うことができる知識・スキルを習得していることを証明できます。
そのため多くの企業でデータベースに関する知識・スキルを保有していることを転職の際、企業担当者にアピールすることができます。

企業によっては手当をもらえることもある

ORACLE Databaseは業務システムの多くで使用されているため、製品についての知識・スキルを習得している人材は業界内でも重宝されます。
大手企業では資格取得のための補助金や、資格取得者に対する手当や一時金の支給など、会社内部での待遇にもメリットがある資格です。

オラクルマスターの試験概要

各試験の難易度や合格率

オラクルマスターの合格率は公開されていません。
オラクルマスターの各資格別に難易度について紹介します。

ブロンズ

ブロンズは、データベースエンジニアとして業務を進める上で最低限必要な知識・スキルが求められます。
オラクルマスターの中でも入門的な立ち位置とされていますが、未経験者にとっては取得が難しい資格です。
ブロンズ取得のためには、実務未経験の方は半年近く勉強をする必要があり、経験者でも参考書を用いた勉強が必要です。

シルバー

シルバーはブロンズよりもより実践的な知識・スキルが求められます。
大規模なデータベースの管理者として業務する上での、バックアップやリカバリの知識・スキルを習得することが必要です。
実務経験が無いと合格が難しいと言われています。

ゴールド

ゴールドはシルバーよりもより高度な技術・スキルが求められるため、難易度がより高くなっています。
具体的には構築やリカバリだけでなく、チューニングなどの知識や適切な状況判断ができるスキルを求められます。
同程度の難易度のIT系資格として日商マスター、応用技術者試験があります。

受験料

オラクルマスターの受験方法はオンライン試験と会場試験の二つから選ぶことができます。
どちらを選択するかによって受験料も変わりますが、為替の影響で価格改定が行われるため注意が必要です。
2022年12月1日時点での受験料はオンライン試験の場合は13,300円(税抜)、会場試験の場合は34,300円(税抜)です。

受験方法

オラクルマスターを受験するためには、ピアソンVUE社のホームページからアカウント登録とユーザー登録を行います。
登録が完了すると、サイト内の受験申込ページから申し込みが可能です。
オンライン試験を選択した場合はバウチャーチケットと呼ばれる試験を受けるために必要なチケットを購入し、準備する必要があります。
1回目の試験で不合格となった場合、同じ科目の2回目を5日後から再受験することが可能ですが、1年間で5回以上の受験はできないため注意が必要です。

オラクルマスターの試験に向けた勉強方法

過去問や参考書を活用する

オラクルマスター取得のためには、勉強だけでなく実際にシステムを操作することが重要です。
初心者や未経験者の方は、オラクルの体験版を手元に用意して実機を用いた実習を行う必要があります。
実務経験者の方でも、参考書を読んで未経験の知識についてインプットすることは必要です。
実務や参考書からインプットした知識を、過去問を利用してアウトプットする流れを繰り返し行うことで、知識・スキルを定着させられる可能性が高まります。

無料の勉強サイトを活用する

紙媒体の参考書や問題集だけでなく、ネット上に無料の勉強サイトが掲載されています。
上述のオラクル体験版の用意と合わせて演習することで、より実務に近い環境で勉強をすることが可能です。
ネット上で演習問題が行えるため、空き時間を有効的に活用することができ、苦手分野の対策を重点的に行うこともできます。

まとめ

オラクル データベースは世界でトップシェアを誇ることからも導入している企業が多く、オラクル データベースに関する知識・スキルを習得していることのメリット大きいです。
そのためデータベースに関わるエンジニア(サーバーサイドエンジニアなど)を目指す方には取得を検討することをオススメします。
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