COLUMNPHP技術者認定試験の難易度とは?初級から上級まで解説!

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PHP技術者認定試験の難易度とは?初級から上級まで解説!

PHP技術者認定試験を取得していると、PHPに関する自身の知識・スキルを客観的に証明することが可能です。
  • 「PHP技術者認定試験とはどのような試験なのか?」
  • 「取得するメリットは何なのか」
  • 「未経験でも取得は可能なのか?どのような勉強をすればいいか知りたい」
上記のような点が気になる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、そんな疑問点に役立つ内容を
・PHP技術者認定試験の概要と種類、メリット
・難易度や合格率
・勉強方法
の順番に解説していきます。
IT業界でPHPを扱うエンジニアとして活躍したい人、PHPについての知識・スキルを習得したい人には役立つ記事となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

PHP技術者認定試験とは?

PHP技術者認定試験とは?

PHPとは、Webアプリケーションの開発によく使用されるプログラミング言語の1つです。
PHPはシンプルで理解しやすい言語であるため、多くのWeb系エンジニアに利用されています。
PHP技術者認定試験は自分が習得しているPHPの知識・スキルを証明する唯一の資格です。
PHPの普及と発展を目的とした「PHP技術者認定機構」が実施している試験で、数多く存在するPHP技術者間で知識・スキルに大きな差が生まれないように実施されています。

PHP技術者認定試験の種類と出題内容

PHP技術者認定試験の難易度は3段階に設定されており、「初級」、「準上級」、「上級」、「認定ウィザード」と3つに分かれます。
「初級」は実務経験者であれば比較的容易に合格することができるレベルです。
一方で「上級」は基礎知識を理解した上で、より実用的なプログラミングを実行することができる知識・スキルが求められます。
合格ラインが70%に満たなかったとしても、50%以上点数を取得することで、準上級試験合格に認定されます。
「上級」に合格してから2年以内に、複数あるカテゴリの中から一つを選んで論文を執筆し、「上級」の点数と合わせて100点を超えることで、「認定ウィザード」に合格することができます。
PHP技術者認定試験の各試験は、ITスキル基準(ITSS)と呼ばれる経済産業省が策定した指標で1から7までレベル別に位置付けられています。
また、PHP5 とPHP7、PHP8の各数字の違いはPHPのバージョンの違いで、数字の順にPHP5が最も古く、PHP8が最新のバージョンです。

PHP7技術者認定初級試験(ITSSレベル1)

PHP7技術者認定初級試験は、PHPプログラミングの基礎知識を確認する試験で、ITスキル基準(ITSS)はレベル1です。
レベル1はITに関する基礎的な知識を有しているレベルです。
内容はPHPの特徴やファイルの操作など、基礎的な知識が出題範囲とされています。

PHP5技術者認定初級試験(ITSSレベル1)

PHP5技術者認定初級試験のITスキル基準(ITSS)のレベルはPHP7技術者認定初級試験と同じレベル1です。
出題範囲は『初めてのPHP5』をメインに一般的な知識やオンラインマニュアルが含まれています。

PHP8技術者認定上級・準上級試験(ITSSレベル2・3)

PHP8技術者認定試験上級/準上級試験は、それぞれITスキル基準(ITSS)はレベル2と3に位置しており、実用的なプログラミングの知識・スキルまで求められます。
レベル2は、ITに関わる上位者の指示のもと求められる作業をこなせるレベルで、レベル3はITに関して応用的な知識を有しており自力で求められる作業をこなせるレベルを指します。
スコアが70%以上で上級の合格に認定され、70%未満でも50%以上で準上級合格が認定されます。
準上級はオンラインマニュアルを参考にしてプログラミングを実行できるレベルが求められます。

PHP5技術者認定上級・準上級試験(ITSSレベル2・3)

PHP5技術者認定上級/準上級試験もPHP8技術者認定上級・準上級試験と同じくITスキル基準(ITSS)がレベル2と3に設定されています。
実用的なプログラミングスキルが求められること、上級と準上級の認定基準や求められる知識・スキルも共通しています。
PHP5技術者認定上級/準上級は『プログラミングPHP 第3版』をメインに一般知識やオンラインマニュアルから出題されます。

PHP技術者認定ウィザード

PHP技術者認定ウィザードは上級試験でスコアを90%取得した方を対象とし、所信表明や将来の展望などの所定の文章を提出して承認されると合格です。

PHP技術者認定試験に合格するメリット

PHP技術者認定試験に合格するメリットを解説します。

PHPを扱うエンジニアとしてスキルアップができる

PHPを扱うエンジニアとして、知識・スキルを向上させることができます。
普段、エンジニアとしてPHPを用いてプログラミングをするだけでは学ぶことができない内容も網羅することが可能です。
また、試験を受けることでわかる点とわからない点を明確にすることができるため、現状の自身のレベルを把握することにも役立ちます。

就職や転職に役立てることができる

PHP技術者認定試験を取得することで就職や転職に役立てることができます。
資格を保有していることで、PHPを取り扱う基礎知識や実践的なプログラミングにおけるテクニックを客観的に証明できるためです。
IT業界での実績や経験が少ないと、自身の知識・スキルを裏付ける証拠がありませんが、PHP技術者認定試験を取得することで客観的にPHPに関する知識・スキルを証明することができます。

昇進や昇給につなげることができる

PHP技術者認定試験を取得することで、業界全体だけでなく、昇進や昇給に影響するというメリットもあります。
企業によっては資格の取得を昇進や昇給の指針としているため、年収が上がるという明確な成果が得られる可能性があることもメリットの一つです。

PHP技術者認定試験の合格率や難易度は?初級から上級まで解説

ITスキル標準に照らし合わせると、「初級」がITパスポートと同じレベル1、「準上級」が基本情報技術者試験と同じレベル2、「上級」が応用情報技術者試験と同じレベル3に設定されています。
PHP技術者認定試験は、試験のレベルとともにより実践に即した知識・スキルが求められます。
独学で取得を目指すことは、より難易度が上がるものと予想されます。

初級(レベル1)

PHP技術者認定試験の初級は、主に学生や新人プログラマーを対象としています。
初級の合格率は約70%と合格率は比較的高いです。
ITパスポートと同じレベル1のため、ITについての基礎的な知識・スキルが求められます。

準上級(レベル2)

PHP技術者認定試験の準上級は、上級試験を受験し、50%以上の正答率で取得することができます。
ITSSレベルではレベル2に設定されているため、基本情報技術者試験と同程度の難易度です。

上級(レベル3)

PHP技術者認定試験の上級の合格率が10%程であり、5年程実務経験を積んだエンジニアでも、50時間程度の学習時間が必要なため難易度は高いです。
また、PHPに関する知識の他、実用的なプログラミングのテクニックも試験には含まれています。
応用情報技術者試験と同じレベル3のため、ITについての深い知識が求められます。

PHP技術者認定試験の日程や費用

試験の日程は、各都道府県で指定された会場をHPから検索することで見つけることができます。
試験は基本的には年中実施されていますが、各会場によって異なります。
各試験の概要や費用については下記の通りです。
PHP7技術者認定初級試験 PHP5技術者認定初級試験 PHP8技術者認定上級・準上級試験 PHP5技術者認定上級・準上級試験
問題数 40問 30問 60問
出題形式 選択式
試験方式 CBT方式
試験時間 60分 120分
合格基準 70%
受験料 13,200円(税込) 16,500円(税込)
出題範囲 PHPの特徴やファイルの操作など 『初めてのPHP5』が主 セキュリティや基本的な関数など 『プログラミングPHP 第3版』が主
再受験 2回目までは制限無し、3回目以降は7日間受験不可

PHP技術者認定試験の勉強方法

参考書を活用する

PHP技術者認定試験に向けて学習を進めるためには、PHP技術者認定機構が認定している参考書を活用することがおすすめです。
選択する試験によっては、出題範囲が異なるため、参考書の利用は必須と言えます。

参考書を活用する

PHP技術者認定試験に向けて学習を進めるためには、PHP技術者認定機構が認定している参考書を活用することがおすすめです。
選択する試験によっては、出題範囲が異なるため、参考書の利用は必須と言えます。

認定校に通う

認定スクールが公開している模擬試験や教材を利用することもおすすめです。
認定教材や模擬試験の他、参考情報やオンラインマニュアルが公開されています。
認定校によっては、人材育成に熟知しているスクールもあるため、現場での実務の経験者から講義を受けることもできます。

過去問で傾向を掴む

オンラインスクールなどの認定校では、最新の出題傾向を掴むことが可能です。試験範囲が広く、基礎的な知識を問われることもあり、過去問なども利用して傾向を掴んでおくことで、より効率的に勉強を進めることが可能です。
認定校やPHP技術者認定機構が公開している認定テキストや認定模擬問題を利用して、学習した内容を、アウトプットする演習を繰り返し実施しましょう。
演習を繰り返し実施することで、知識・スキルを定着させ、試験本番で実力を発揮できます。

まとめ

PHP技術者認定試験について、種類別に概要や難易度、取得のメリットや取得に向けた勉強方法を紹介してきました。
IT業界で実際の業務に活用されているPHPに関しては、勉強だけでなく実務の経験の有無によって、合格の確率が大きく変わることがあります。
『テクノジョブサーチ』では、未経験からでも応募が可能なシステム運用など、PHP技術者認定試験の取得に役立つ経験を積める求人・案件の紹介が可能です。興味のある方はぜひ一度お問合せください。

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