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RPAエンジニアとは?仕事内容や働き方、キャリアパスについて紹介

近年「RPA」という言葉の認知度が高まり、その導入に注力する企業が増えてきました。それに伴い、RPAに精通したRPAエンジニアの需要も高まってきています。

今回は、RPAエンジニアの具体的な仕事内容や働き方、キャリアパスなどを紹介します。RPAエンジニアへの転職に興味がある方はぜひ参考にしてみてください。

RPAとは?RPAの将来性

RPAは、簡単にいうとロボットによる業務自動化のことです

これまでアウトソーシングやシェアードサービスによって実施してきた「コスト削減・品質向上・生産性の向上」を、機械によって実現できます。

将来性は明るく、 RPA市場は2020年の時点で729億円と、前年度から37.6%の右肩上がりとなっており、成長を続けています。
【出典:RPA市場に関する調査を実施(2020年)】

勢いはやや減速となる見通しがありますが、DXやICTの推進によってその規模を拡大していくでしょう。

RPAエンジニアとは?

RPAエンジニアとは、顧客の要望に合わせてRPAロボットの設計や運用、サポートなどに携わる技術者のことです。

一般的なエンジニアと比べて、RPAの技術に特化した技術者ですが、2022年5月時点で明確な定義はありません。

そのため、業務の幅は企業によって異なり、その役割も多岐にわたります。

RPAとはそもそも?

そもそもRPAとは、「Robotic Process Automation」の略称で、人が行っている定型的な業務(ルーティン業務)をロボットによって自動化させること
です。

従来まで、人間のみが対応できる想定で実施されていた作業・業務を、以下の技術を搭載したロボットにより処理し、従業員に新たな労働力を生み出します。
・ルールエンジン

・AI

・機械学習を含む認知技術
こうしたRPAロボットは、仮想知的労働者やデジタルレイバー(Digital Labor)と呼ばれます。

RPAは、人でなくてはならない業務に注力し、円滑化と効率化を目指すためにもさまざまな企業で導入されています。

RPAエンジニアの仕事内容とは

RPAエンジニアの具体的な仕事内容は大きく以下の4つに分けられます。

ヒアリング・導入支援

どのような業務を自動化したいのかをクライアントにヒアリングし、実際に自動化が可能か、自動化によってメリットが得られるかなどを判断していきます。

まだまだRPAに慣れていない企業も多いため、RPAがどういったものかを含めて説明することも必要となるでしょう。

業務フロー整理・シナリオ設計

RPAで自動化する対象が決まったら、自動化に向けて業務フローの整理やシナリオの設計

を行います。

RPA定型的な業務の自動化には適していますが、複雑な判断分岐が生じる業務の自動化には適していません。

既存業務を整理し、いかにRPAに対応できるようにするか。そこにはRPAに関する深い知識や経験が求められます。

RPAロボットの開発・構築

業務フローの整理やシナリオの設計が完了したら、RPAロボットの具体的な開発・構築に着手

します。

実際にRPAを操作して作業しますので、RPAのオペレーション技術が求められます。

RPA化後の運用・保守

開発・構築が完了しRPA化を実現した後も運用や保守は必要となります。

特にRPAはOSやソフトウェアのアップデートなどで画面表示に変更が発生するとエラーが起こり、修正が必要になることが少なくありません。

エラーが発生した際は速やかに原因を特定し解消するスキルが必要となるでしょう。

RPAエンジニアになるのは難しい?必要なスキルや経験とは?

RPAエンジニアになるために必要なスキルや経験は、以下の通りです
・相手の立場になってニーズに応える力・理解力

・システム開発の経験

・Access、Excel VBAなどの経験

・プログラミング言語の知識

相手の立場になってニーズに応える力・理解力

RPAエンジニアは、相手の立場になってニーズに応える力・理解力が求められます。

業務改善のコンサルティングとして入り、実際の業務を理解して、適切にRPAロボットを開発する必要があるからです。

適切に業務を自動化するために、協調性が求められますし、実体験や事例などをキャッチアップした知識から相手に伝えるプレゼンのスキルも必要です。

システム開発の経験

RPAロボットを開発するためには、システム開発の経験があり、流れを理解していることも大切です。

例えば、要件定義のプロセスでは、どのようなニーズによってどこまで自動化するのかといった業務が当てはまります。

設計では、RPAのシナリオを描くプロセスと似ており、経験があるほうが要件に対して適切な回答を出しやすくなるわけです。
・要件定義

・設計(内部・外部)

・プログラミング

・テスト(単体・結合・システム・運用)

・リリースから保守・運用
こうした一連の流れを経験していると、考え方やフローをそのままRPAロボット開発に活かせるでしょう。

Access、Excel VBAなどの経験

RPAロボットの開発でよく使われるAccessやExcel VBAなどの開発経験・スキルがあると働きやすくなります。

定型業務をマクロ化したものをRPAロボットとして考えると、仕様の考え方や応用を連想しやすく、技術の吸収が早くなり戦力として活躍しやすくなるためです。

そのほかにも、一般的に使われるRPAツールのスキルがあると重宝されます。代表例は、以下の通りです。
・WinActor

・UiPath

・Blue Prism
業務を最適化し、RPAロボットを開発するためにも、技術的なスキルは多くあるほうが良いでしょう。

プログラミング言語の知識

RPAエンジニアがロボットを開発するためには、プログラミング言語の知識があると有利です。

以下の言語の知識を保有している場合は、その後の開発がスムーズになったり、トラブルへの対応に応用できたりするからです。
・VBScript

・VB.NET

・Python

・GAS(Google Apps Script)

・C#など
ほかにも、JavaScriptやRuby on Railsといった言語の知識も含まれることがあります。

資格の有無

RPAエンジニアになるために資格は必須ではありませんが、資格の取得はRPAに関する知識や技術を身につけている証となります。



現在のRPA関連の大きな資格としては、「UiPath」と「WinActor」があります。UiPathはAssociateとAdvanced RPA Developer、WinActorはアソシエイト、エキスパート、プロフェッショナルとレベルに応じた認定資格がありますので、自分のレベルにあわせてステップアップし取得していきましょう。

RPAエンジニアの平均年収はどのくらい?

RPAエンジニアの年収は、ITベンダー企業などに所属する正社員の場合で平均598万円

となっており、日本の平均年収と比べて高い水準になっています。

給与幅としても400~1,500万円と幅広く、より高いスキルを身につければ年収アップが見込めます。

フリーランスとして自身で案件を獲得できるようになれば、さらに高い年収を得ることも可能です。

RPAエンジニアのキャリアパスは?

RPAエンジニアになって経験を積んだ場合のキャリアパスとしては、ITベンダーに所属しているのであればプロジェクトマネージャーとして案件内でRPAプロジェクトの推進を担う立場として活躍できます。

またITコンサルタントとしてクライアントとやりとりを行うといったキャリアパスも描けます。

RPAの知識や経験に加えてコンサルティングやマーケティングのスキルがあればフリーランスとして活躍することも可能です。

未経験でも大丈夫?RPAエンジニアの求人はあるのか

RPAエンジニアは、未経験でも求人の掲載があり、問題なく働ける業種です。

RPA市場は、2020年の時点で729億円(37.6%アップ)ですから、これからも徐々に拡大を続けて、人材が求められる見込みがあるためです。

また大手企業に限らず、中小企業でも業務の円滑化・効率化のためにRPAが導入されると、需要は高くなるでしょう。

日本のIT人材を全体で捉えると、IPA(情報処理推進機構)による2021年度の調査で、調査対象の企業のうち、7割が不足しているとの結果が公開されています。

こうした背景から、RPAエンジニアの需要は高まる見込みがありますから、未経験の場合は広いITスキルや知識、コミュニケーション能力を身に着けましょう。

【参考:RPA市場に関する調査を実施(2020年) | ニュース・トピックス | 市場調査とマーケティングの矢野経済研究所】

まとめ

今回は、RPAエンジニアの具体的な仕事内容や働き方、キャリアパスなどを紹介しました。

RPAエンジニアは、エンジニア職の中でもさまざまな働き方やキャリアパスが描ける職種です。今後も需要が高まっていくことが予想されていますので、興味のある方はぜひRPAエンジニアの道を目指してみてはいかがでしょうか。

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