ITILの資格は意味ない？資格一覧・メリット・難易度など解説！

「ITILの資格を取得するメリットは？」
「ITILの資格を取得するための勉強法は？」

という疑問をお持ちではありませんか？
本記事では、そんな疑問点に役立つ内容を

・ITILの資格概要
・ITILの資格が意味ないと言われる理由
・ITILのメリット
・ITILの試験対策

の順番に解説していきます。
ITILの資格を取得してIT関係の仕事に役立てたい人には役立つ記事になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

ITILの資格概要

まずはITILの資格の概要について解説します。

ITILとは？

ITILとは（Information Technology Infrastructure Library）の略であり、ITサービスマネジメントの成功事例についてイギリスの政府機関がまとめた書籍群です。
ITサービスマネジメントとは企業や顧客がITサービスを快適に利用できるようにサポートする活動のことを指しています。
ITILは効果的なITサービスを提供するためのガイドライン、フレームワークとして用いられており、さまざまな企業で導入されています。

ITILの資格とは？

ITILの資格はITサービスマネジメントの成功事例をまとめたITILに関連する知識とスキルを認定する資格です。
ITILの資格の学習では、ITサービスの管理・運用全般に関する知識を習得できます。
資格を取得することで組織内で効果的なITサービスマネジメントを実践する能力を証明できるでしょう。

ITILの資格が「意味ない」と言われる理由

「ITIL資格は取得しても意味がない」という意見を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
ITILの資格は実務未経験であっても、ポイントを押さえて学習することで比較的容易に合格できるケースがあります。
また、ITILの資格を取得することでIT業界で働くうえでメリットになったり、海外転職を有利に進めたりが可能となるでしょう。
ITILの資格を取得するときは自分の経験や今後のキャリアを考えた上で、実務にどのように活かせるかを考えながら学習することが大切です。

ITILの資格を取得するメリット4選

ITILの資格の取得には以下のようなメリットがあります。

コスト管理業務に携わることができる
インシデントの減少につながる
仕事に活かせる、年収アップにつながる
海外転職が有利になる

ITILの資格を取得するメリットについて詳しくみていきましょう。

コスト管理業務に携わることができる

ITILの資格を取得することで、中長期的にコスト管理の視点を持つことができるメリットがあります。
ITILの資格取得によりマネジメントのベストプラクティスを学ぶことで、効果的なITサービスの運用に役立てることが可能です。
ITサービスの効率性や品質向上につながり、無駄なコストやリソースの削減につながるでしょう。

インシデントの減少につながる

ITILの資格を取得することによって、インシデントの発生頻度を減らせるメリットがあります。
ITILのフレームワークにはインシデント管理のプロセスが含まれており、資格取得によりインシデントの早期発見や迅速な対応を行う能力を身につけられます。
またITILにもとづいてインシデント対応のマニュアル化をすることで、インシデントの発生そのものを減少できる可能性が高くなるでしょう。

仕事に活かすことができ、年収アップにつながる

ITILの資格を取得することによって、学んだことを業務に活かすことができ、あるいは年収アップができるメリットがあります。
ITILの資格はITサービスマネジメントに関する知識やスキルを証明するものであり、IT業界でのキャリアアップに有利になります。
ITILの知識はITサービスに関する運用や管理に関する業務だけでなく、開発の領域にも活かせるでしょう。

海外転職が有利になる

ITILの資格を保有することで、海外転職やグローバルなプロジェクトに参加する際に有利になるメリットもあります。
ITILは国際的に広く導入されている分野であり、海外でも通用する資格として注目されています。
ITILの資格を持つことでITILに関する知識や経験を証明し、海外向けの事業でも活躍できる可能性が広がるでしょう。

ITILの試験について

ここからはITILの試験やおすすめの資格について詳しく紹介します。
これからITILの資格取得を検討している人は参考にしてください。

ITILの試験概要

ITILの試験の概要は以下の通りです。

受験可能バージョン	ITIL4
受験可能バージョン	ITILv3
受験料（税込）	ITIL4：67,793円
受験料（税込）	ITILv3：57,431円
試験方式	CBT方式（プロメトリックもしくはピアソンVUE）
試験日	随時
試験時間	60分
試験問題数	40問
資格有効期間	取得余地3年間

ITILの資格一覧

ITILの資格一覧は以下の通りです。

	ITIL4	ITILv3
基礎資格	ITIL4　ファンデーション	ITILv3　ファンデーション
上位資格	Specialist（3種）	Practitioner
	Strategist	Intermediate
	Leader	Expert
	MP(Managing Professional)SL(Strategic Leadership)	Master

引用：富士通ラーニングメディア　ITIL® 認定資格

日本語試験に対応しているのはITIL4、ITILv3いずれもファンデーション資格のみです。
また、2023年7月31日にてITILv3の日本語版試験の提供が終了する予定となっています。
さらに2023年1月からはすべてのITIL 4資格にて、3年ごとに更新が必要になります。

おすすめの資格：ITIL4 ファンデーション

ITIL4ファンデーションはITIL資格の基礎レベルであり、ITサービスマネジメントの基礎知識を証明できるITIL入門資格です。
ITILファンデーションは「ITIL4」と「ITILv3」の2種類から選択して受験可能です。
これらのバージョンはリリースタイミングや基本的な概念が大きく異なっています。
最も大きく変わったのは顧客に対しての価値提供の方法です。
ITILv3では「ITがビジネスに価値を提供する」とされていましたがITIL4では「ITとビジネスが価値を共創する」となっています。
ITILを仕事に活かしたい人や新しいITサービスマネジメントを学びたい人はITIL4ファンデーションの受験がおすすめです。

ITIL4ファンデーションの難易度

ITIL4ファンデーションは入門レベルであり、合格率は非公開ですが難易度はそこまで高くありません。
正答率65％以上（40問中26問以上正解）で合格となります。
出題形式は四肢択一となっており、入念に試験対策をすれば実務未経験者でも十分合格が可能といえるでしょう。

ITIL4ファンデーションの試験対策

ここからはITIL4ファンデーションの試験対策や勉強法について解説します。
ITIL4ファンデーションは参考書などを活用することで独学でも十分合格が可能な資格です。
これからITIL4ファンデーションの受験をする人は参考にしてください。

ITIL4ファンデーションの勉強の進め方

ITIL4ファンデーションの取得に関する学習は参考書、もしくはWeb問題集で進めることをおすすめします。
短期間で確実に合格したい人はITIL4ファンデーションの研修コースを受講する選択肢もありますが、時間のある人は参考書や問題集のみでも十分合格できるでしょう。

ITIL4ファンデーションの勉強時間

ITIL4ファンデーションの勉強時間は一般的に20〜40時間ほどといわれています。
「働きながら1～2週間勉強して合格できた」といった声もあり、勉強方法を工夫することで短期間での合格も可能といえるでしょう。

【独学でできる】ITIL4ファンデーションの学習教材

本項ではITIL4ファンデーションの学習教材を紹介します。
独学でITIL4ファンデーションの勉強をしたい人は参考にしてください。

ITILの資格：おすすめの参考書・問題集

「IT Service Management教科書 ITIL 4ファンデーション」
ITIL4ファンデーションの試験対策に特化した参考書です。
図が多く解説も丁寧で読みやすいと評判であり、ITIL初心者にもおすすめできます。
一問一答形式の確認問題や模擬試験も掲載されているので、1冊でITIL4ファンデーションの対策が十分可能です。

「新人ガール　ITIL使って業務プロセス改善します!」
ITILのフレームワークの考え方や業務プロセスの改善について、小説で解説している入門書です。
ITILの概要から応用まで物語形式で分かりやすいのが特徴です。
ITIL4ファンデーションの受験者だけでなくITILの初心者におすすめの1冊といえるでしょう。

ITILの資格保有者の求人

社内SEやヘルプデスク、インフラエンジニアの求人はITILの資格保有者であることが応募条件になっているものも多くあります。

また金融業界や政府・自治体などの公共サービスに関連する業界でもITILの資格保有者は有利に就職・転職できるでしょう。
ITILの資格を活かしてキャリアアップするのであれば、他にも多方面の知識を付ける必要がありますが、ITコンサルタントなどを目指すと高年収が期待できるでしょう。
ITサービスマネジメントの専門知識をもとに、顧客ニーズに合った戦略の策定が可能になるでしょう。

まとめ

本記事ではITILの資格を取得するメリットや試験の概要、勉強法について紹介しました。
ITILの資格を取得することでITサービスマネジメントに関する知識やスキルを証明できます。
システム運用をはじめとした業務に役立ち、年収アップや転職に有利になることもあるでしょう。
『テクノジョブサーチ』では、IT経験者も未経験者も豊富な案件の紹介が可能です。
今後、ITILの資格取得を考えている人に有利になる求人も多数保有しているので、興味がある人はぜひお問い合わせください。

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