COLUMNITパスポートは事務職に活かせる?とってよかったと思われる理由も

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ITパスポートは事務職に活かせる?とってよかったと思われる理由も

「ITパスポートをとると事務職の就職に有利?」

「ITパスポートを活かせる職種は?」
といった疑問をお持ちではありませんか?

今回の記事では、このような疑問にお答えするため、
  • ITパスポートとは
  • 事務職にもITパスポートは必要か
  • ITパスポートを活かして事務職につくには
の順に紹介します。

ITパスポートとは?

ITパスポートは、情報処理技術者試験のひとつで、ITに関する基礎的な知識を証明する国家資格です。

正式には「ITパスポート試験(略称:iパス)」と呼ばれ、経済産業省が所管する独立行政法人「IPA(情報処理推進機構)」が運営しています。

受験対象者

ITパスポートは年齢・職種・学歴を問わず、誰でも受験可能な資格です。

特に人気が高いのは、IT業界を目指す学生や、新社会人、事務職・営業職などITを専門としない業種の方です。

最近では、DX(デジタルトランスフォーメーション)への対応が求められる中、企業の一般社員にも取得を推奨するケースが増えています。

試験内容

出題範囲は大きく3分野に分かれます。
  • ストラテジ系(経営・会計・法務など)
  • マネジメント系(プロジェクト管理・開発手法など)
  • テクノロジ系(IT基礎、ネットワーク、セキュリティなど)
特定のプログラミング能力が求められるわけではなく、「ITの基礎知識+ビジネスの視点」を幅広く学ぶ内容が特徴です。
事務職でも活かせる情報セキュリティやクラウドの知識も含まれています。

試験日

ITパスポート試験は全国の指定テストセンターで通年実施されており、受験者は希望する日時を選んで申し込むことができます(CBT方式)。

受験料は7,500円(税込)で、結果は試験後すぐに確認可能です。
いつでも受けられる手軽さも人気の理由のひとつです。

事務職にもITパスポートは必要?

【結論】資格をとってよかったと思う人は多い!

「ITパスポートって、事務職でも必要なの?」
こう疑問に思う方は少なくありません。

たしかに、事務職は「ITエンジニア」ではないため、プログラミングや高度な開発スキルは不要です。

しかし実際には、多くの事務職でITパスポートの知識が活かせる場面は増えています。
とくに、業務効率化やITツールの活用が求められる現代のオフィス環境では、ITに関する最低限の理解があるかどうかが仕事のスピードや正確さに直結します。

ネット上でも、「ITパスポートをとってよかった!」という声は多数あります。これは単に資格を得た達成感だけでなく、実際の業務に役立つことを実感した結果なのです。

ITパスポートが事務職に役立つシーン

社内システムの操作理解が早くなる

最近の企業では、経費精算システム、勤怠管理ツール、クラウド型データベースなど、多くの業務で専用の社内ITシステムが使われています。

ITパスポートを取得していると、基本的なIT用語や仕組みを理解しているため、マニュアルに頼らず直感的に操作できる場面が増えます。

IT部門とのやり取りがスムーズになる

事務職でも、パソコンのトラブルやアカウント管理などでIT部門とやり取りすることはよくあります。

ITパスポートを持っていれば、専門用語への理解がある分、話が通じやすく、無駄な時間や説明の手間を省けます。

社内全体のITリテラシーを底上げする意味でも、事務職が基本的な知識を持つことは大きなプラスです。

リモートワーク環境への適応がしやすくなる

リモートワークが当たり前になった昨今、ZoomやSlack、GoogleドライブなどのITツールを使いこなせるかどうかが、働き方の柔軟性を左右します。

ITパスポートは、そうしたIT環境の仕組みやリスク(情報漏洩、ネットワーク管理など)を体系的に学べるため、安心してテレワークに対応できる力がつきます。

ITパスポートをとってよかったと思われる理由

ITの基礎がわかるようになった

事務職で必要とされるのは、必ずしも専門知識ではなく「ITの基本構造」や「用語への理解」です。

ITパスポートでは、ネットワーク・セキュリティ・会計・法律など、仕事でよく登場するテーマをまんべんなく学べるため、業務の背景理解に役立ちます。

パソコンに苦手意識がなくなった

「パソコンは苦手」「ネットワークの意味がわからない」と感じていた人にとって、ITパスポートの学習は“仕組みが見える化”するきっかけになります。

実際に「仕事がラクになった」「調べ物の効率が上がった」と感じる人も多く、業務改善につながっています。

資格手当が出た

企業によっては、ITパスポートを取得することで月々の資格手当が出る場合もあります(例:月2,000円〜5,000円)。

また、昇進や評価の一環として捉えられることもあり、「努力を見える形にできた」という満足感にもつながります。

ITパスポートは恥ずかしいと言われる理由

インターネットやSNS、知恵袋などを見ていると、「ITパスポートはゴミ」「取っても恥ずかしい」などといった否定的な意見を目にすることがあります。
せっかく資格を取ろうとしている人にとっては、不安になってしまう言葉ですよね。

ですが、こうした声の背景には、いくつかの理由があります。ひとつひとつ冷静に見ていきましょう。

簡単すぎると思われている

ITパスポートは、情報処理技術者試験の中でも最も基礎的なレベルの資格です。

出題内容も難解な数式やプログラミングは含まれておらず、未経験者でも独学で合格できる程度の難易度です。

そのため、IT業界や技術系の人材からは「簡単すぎる」「誰でも取れる」と見なされがちで、価値が低いと判断されることがあります。

IT業界経験者には評価されにくい

ITパスポートはあくまで「ITの入門資格」です。

開発経験があるエンジニアや、インフラに精通した技術者からすれば、すでに知っていて当たり前の内容が多いため、評価対象にならないこともあります。

「この資格があれば即戦力になる」とまでは言えないため、専門職としてIT業界での転職を目指す場合は、より上位の資格(基本情報技術者など)が求められる傾向にあります。

他の資格と比べて知名度がやや弱い

事務職に人気のある「簿記」や「MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)」などと比べると、ITパスポートは知名度や認知度が企業によってまちまちです。

中小企業や非IT系の職場では「この資格は何ができるのか」が伝わりづらく、「よくわからない資格=評価しづらい」と感じられるケースもあります。

ITパスポート合格のための勉強方法

ITパスポートは独学でも十分に合格できる国家資格です。ただし、出題範囲が広いため、効率的に学ぶには事前の計画と勉強法が重要です。

勉強計画を立てる

まずは、自分のスケジュールに合った学習計画を立てましょう。

社会人であれば、1日30分〜1時間の学習時間を確保するだけでもOKです。全体の学習期間は、1〜2か月が目安です。

市販の参考書やWeb教材を使って、ストラテジ・マネジメント・テクノロジの3分野をバランスよく学ぶことがポイントです。

過去問を活用する

ITパスポートの対策で最も効果的なのが、過去問題の繰り返し演習です。出題傾向や頻出用語を理解するのに非常に役立ちます。

IPA公式サイトでは過去問題が無料で公開されており、スマホ対応のアプリも多数存在します。

間違えた問題はしっかり復習して、「知識を身につける」よりも「出題形式に慣れる」ことを意識しましょう。

ITパスポートを活かして事務職に就くには

ITパスポートを取得しただけでは、必ずしも事務職に直結するわけではありません。
大切なのは、この資格をどのように活かすかです。以下のポイントを意識することで、就職・転職活動の成功率を高めることができます。

PCスキルの実務レベルを身につける

事務職では、Excel・Word・メール操作といった基本的なPCスキルが即戦力として求められます。

ITパスポートで得た知識に加えて、VLOOKUP関数やピボットテーブル、ショートカット操作など、実務でよく使われる技術を習得しておくと企業からの評価が高まります。

志望動機にITパスポートの取得理由を盛り込む

面接や履歴書では、「なぜその資格を取得したのか」「どう活かしたいのか」を明確に伝えましょう。

たとえば、「業務のIT化が進む中で、基礎知識を持つことで仕事の正確性と効率を高めたい」といった前向きな理由を盛り込むと、意欲のある人材として好印象を与えることができます。

実務未経験でも意欲・学習姿勢をアピールする

ITパスポートの取得は、「自己研鑽を継続できる人材」であることの証明でもあります。

たとえ事務職の実務経験がなくても、「資格取得を通じてITリテラシーを高めてきた」「PC操作にも積極的に取り組んでいる」など、成長意欲を伝えることで十分に評価される可能性があります。

求人選びを工夫する

求人情報を探す際には、「未経験歓迎」「ITスキル歓迎」「資格手当あり」などのキーワードに注目しましょう。

また、DX推進中の企業や中小企業では、基礎的なITスキルを持つ人材が重宝される傾向にあります。

自分のスキルレベルに合った職場を見つけるには、ITパスポートを評価してくれる求人に強い転職サイト(例:テクノジョブサーチ)を活用するのもおすすめです。

まとめ

今回は、ITパスポートが事務職でどのように活かせるかについて解説しました。
ITパスポートは、決して「ゴミ」や「恥ずかしい資格」ではなく、これからの事務職に求められる基礎的なITリテラシーを証明できる貴重な国家資格です。

資格を取得するだけで就職が決まるわけではありませんが、自己学習の姿勢やスキルの土台をアピールするツールとしては非常に効果的です。PCスキルや実務経験と組み合わせて、うまくキャリアに結びつけていきましょう。

ITパスポートを活かして事務職に就きたい方、より良い環境に転職したい方は、テクノジョブサーチの活用がおすすめです。
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