COLUMN未経験からインフラエンジニアに転職するには?役立つスキルや資格を紹介

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未経験からインフラエンジニアに転職するには?役立つスキルや資格を紹介

インフラエンジニア
・インフラエンジニアは未経験から目指せる仕事だろうか?
・何を学べばインフラエンジニアの転職に役立つだろう?
という疑問をお持ちではありませんか?
本記事では、そんな疑問の解決に役立つ内容を
  • 未経験からインフラエンジニアに転職するには
  • 未経験からインフラエンジニアへ転職する際に役立つスキル
  • 未経験者がインフラエンジニアになるメリットとデメリット
の順番に解説していきます。
インフラエンジニアに未経験から転職することを考えている人には役立つ記事になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

インフラエンジニアとは?

インフラエンジニアとは、システムやネットワークの利用に必要な基盤を整備する技術者を指します。
主な仕事内容は、以下の通りです。
  • 設計
  • 構築
  • 保守
  • 運用
経済産業省によると、日本のIT業界は2019年を境に、人材供給が不足する状況になったとされています。
この状況を打破しようと、研修制度を取り入れる大手企業も増加傾向にあるので、未経験から転職することも可能です。

【職種別】インフラエンジニアの仕事内容

インフラエンジニアの仕事内容は、以下の職種(領域)によって細分化されます。
  • サーバーエンジニア
  • ネットワークエンジニア
  • 運用・保守エンジニア
  • クラウドエンジニア
ただし、それぞれ職種が区切られているものの、仕事内容は明確に線引きされないケースが多い傾向です。
しかし、インフラエンジニアの中でもクラウドエンジニアは、クラウド業務に特化しており、クラウド上にシステムを構築する業務や仮想サーバーの設計も任されます。

インフラエンジニアは20代や30代でも未経験からの転職は難しい?

未経験からインフラエンジニアへの転職は可能です。
インフラエンジニアは、専門性が高い仕事であり、未経験からの転職は比較的難しいものの、決して不可能ではありません。
IT人材の不足が懸念されている現在、インフラエンジニアの需要は社会全体で高まりつつあります。
しかし、需要に対してインフラエンジニアを目指す人は少ない傾向にあるため、以前よりも募集の要件のハードルが下がり、インフラエンジニアは未経験からでも転職しやすい職業だと言えるでしょう。
ただ、転職前に勉強したりスキルや資格を取得したりする必要があります。
ここからは、未経験からインフラエンジニアになる方法や役立つスキルを具体的に紹介するので、ぜひチェックしてみてください。

未経験からインフラエンジニアに転職するには?

未経験の場合、転職活動の流れやポイントを押さえて、求人検索や勉強を進めることが重要です。
未経験からインフラエンジニアに転職するためのポイントを3つ紹介するので、転職を考えている人は参考にしてみてください。
【未経験からインフラエンジニアに転職するためのポイント】
・未経験歓迎の求人を探す
・転職する際に役立つスキルを身に付ける
・転職する際に有利な資格を身に付ける

未経験歓迎の求人を探す

インフラエンジニアの求人の中には、未経験でも応募可能な求人があります。
昨今の人材不足の影響により、未経験を歓迎する求人は少なくありません。
また、自社でのIT教育に力を入れている会社では、積極的に未経験者を採用するケースがあります。
IT業界にフォーカスした求人・転職サイトのテクノジョブサーチでは、未経験から始められる求人を豊富に取り扱っています。
未経験からインフラエンジニアへの転職を考えている人は、ぜひ活用してみてください。

転職する際に役立つスキルを身に付ける

インフラエンジニアは、専門性の高い知識やスキルが求められる仕事です。
未経験で転職する際には、ネットワークの基礎知識やIT業界のトレンドなどを頭に入れておくと良いでしょう。
加えて、社会人として求められる対人スキルなど、基礎的なスキルを磨くことも大切です。

転職する際に有利な資格を身に付ける

インフラエンジニアとして働く上で、必須となる資格はありません。
しかし、資格は自身のスキルレベルを相手に伝える際に非常に役立ちます。
特に、未経験から転職する場合は、転職時に有利になる資格を持っていると転職活動がよりスムーズに進むでしょう。
下記より、未経験からインフラエンジニアへ転職する際に役立つスキルや有利になる資格について紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

未経験からインフラエンジニアへ転職する際に役立つスキル

インフラエンジニアに転職するときは、以下のスキルが役立ちます。
  • ネットワークの基礎知識(LAN・WAN・インターネット通信)
  • 移り変わるトレンドを把握するスキル
  • 要件定義や設計の上流スキル
  • 対人スキル
未経験からの転職では、ネットワーク基礎知識のスキルは身に付けておきましょう。
保守運用といった業務が多くなるものの、興味や知識がなければ仕事のモチベーション維持が難しい可能性があります。
最低限、ネットワークの構築や保守運用を1人でもできるように準備しておくと心強いでしょう。
また、インフラ業界ではクラウドや仮想サーバーのように、今後新しい技術が生まれるかもしれません。
意欲を持ってトレンドをつかみ、自分のスキルとして活用できると転職にも活きてくるはずです。
職歴に応じて上流工程に携わる機会も増えることを想定して、対人スキルと合わせて要件定義や設計の技術も身に付けましょう。

転職先別|インフラエンジニアに求められるスキルは?

インフラエンジニアは、勤務先によって求められるスキルが異なります。
勤務先は主に、自社開発を行う企業とSIerの2つに分けられます。
ここから、転職先別のインフラエンジニアに求められるスキルを詳しく紹介するので、転職を進める前にチェックしてみてください。

自社開発を扱う場合のインフラエンジニア

自社開発を扱う場合のインフラエンジニアは、自社のIT部門などに所属して仕事を行います。
そのため、社内インフラの運用や保守をメインに行うことが多く、社内インフラに関する深い知識や理解、運用・保守のスキルが求められるケースが多い傾向です。
反対に、インフラの設計や構築などは外注する場合が多く、外注先に対するマネジメントなどを担う可能性があります。

顧客システムの開発を扱う場合

顧客システムの開発を行う企業はSIerと呼ばれます。
SIerは、インフラ設計から導入、場合によっては運用や保守までを請け負うことがあるため、インフラシステムにおける幅広い知識とスキルが求められます。
担当する工程によっては、対人スキルや問題解決能力なども求められることがあります。

インフラエンジニアの転職におすすめの資格と勉強方法を解説

インフラエンジニアの転職で活きるのは、以下の資格です。
ここからは、それぞれの資格の概要と難易度、勉強方法について紹介していきます。
  • ORACLE MASTER(オラクルマスター)
  • LinuC(Linux技術者認定)
  • CCNA(シスコ技術者認定)
  • 情報処理技術者試験

ORACLE MASTER(オラクルマスター)

ORACLE MASTERは、Oracle Databaseのスキルを体型的に獲得した証明となる資格です。
4つのレベルがあり、ステップアップ型の資格であるため、未経験の人は最も簡単なBronzeから挑戦すると良いでしょう。
初心者レベルのBronze試験であっても、ORACLEに初めて触れる人にとっては難しい試験内容です。
下記の記事では、ORACLE MASTER(オラクルマスター)の難易度などについて詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてください。

LinuC(Linux技術者認定)

LinuCは、Linuxサーバーの構築・運用の技術を証明できる資格です。
インフラエンジニアで重要なクラウドの知識を獲得すれば、働く上でも継続的に役立つでしょう。
LinuCの試験はレベル1~3に分かれており、レベル1が最も易しい内容です。
最も難易度の高いレベル3の資格を持っていれば、即戦力になる人材である証明ができるため、段階を踏みながら試験に挑戦すると良いでしょう。
レベル1は1~3ヵ月の学習で合格が目指せるため、参考書や動画サイトを活用して学習を進めてみてください。
下記では、LinuC(Linux技術者認定)について、取得するメリットや難易度、勉強方法について解説していますので、ぜひ参考にしてください。

CCNA(シスコ技術者認定)

CCNAでは、移り変わりが激しいIT業界に対応するスキルが身に付きます。
認定の有効期間は3年間で、再認定には試験か生涯学習クレジットの30ポイント以上獲得が必要です。
そのため、定期的に学習の機会を設ける手段としても活用できます。
CCNAはシスコ技術者認定資格のうち、「アソシエイト」というレベルに属します。
5つのレベル区分のうち2つの目のレベルが「アソシエイト」であり、最も簡単なのが「エントリー」レベルです。
「アソシエイト」レベルのCCNAはエンジニアとしての経験が1~3年の人を対象としているため、仕事をする中で知識を身に付けていき、受験に挑戦するのがおすすめです
下記の記事では、CCNA(シスコ技術者認定)について難易度や取得するメリットを詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

情報処理技術者試験

情報処理技術者試験は、経済産業省が認定する国家試験です。
基本と応用の2種類があり、合格率は20~35%と難易度は高めになっています。
難易度が高めの試験ではありますが、基本情報技術試験はIT業界で働く上で取得しておきたい資格の一つです。
市販のテキスト以外にも通信講座なども活用して、合格を目指しましょう。
下記の記事では、情報処理技術者試験について、詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
【関連記事】

未経験者がインフラエンジニアに転職するメリット・デメリット

インフラエンジニアに転職すると、以下のようなメリットとデメリットがあります。
【メリット】
・自分のペースで仕事ができる
・責任感とやりがいを感じられる
・未経験でも確実にステップアップできる
【デメリット】
・深夜や休日にトラブル対応が必要な場合がある
・孤独な作業と感じるケースがある
・継続的な学習が必要になる

メリット

インフラエンジニアは、共有スペースでの作業が少なく、1人きりで仕事をする機会が増えます。
そのため、前職で人間関係が気になり転職を考えた人にとってはメリットとなるでしょう。
また、インフラ整備は企業の根幹を支える重要な役割です。
ネットワークやシステムの重要性が増す今後の社会で、需要が高く会社を支える人材として活躍できる点から、責任感ややりがいを感じられる点もメリットです。
更に、未経験から転職した場合でも基礎からステップアップしていき、スキルアップできる場合が多いこともインフラエンジニアの特徴です。
インフラエンジニアとしてキャリアアップ、スキルアップを目指したい人にとっては大きなメリットとなるでしょう。

デメリット

インフラエンジニアとして働くデメリットとして、深夜や休日にトラブル対応が必要になる点があります。
メンテナンスといった業務は、他の部署の終了時刻から開始する場合も多くあります。
障害に対して初動対応するために、仕事用の連絡手段を常備しておく必要があるかもしれません。
また、職場でのコミュニケーションを重視する人にとっては、閉鎖空間での作業が辛いと感じる可能性もあります。
加えて、インフラエンジニアとして活躍していくためには、新たな技術やまだ知らない知識を定期的に吸収することが必要です。
継続的な学習に意欲を持って取り組めない場合、インフラエンジニアの仕事が辛く感じることがあるでしょう。

インフラエンジニアの需要・将来性

インフラエンジニアの将来性として、IT業界の変化に柔軟な対応が求められます。
かつては、オンプレミスが一般的だったため、ハードウェアやOS の知識が必要とされていました。
現代では、クラウドや仮想サーバー構築といった業務も増えています。
そのため、クラウド対応できるスキルを身に付ければ、人材として求められる機会も増えることが予想されます。
総務省が企業向けに実施した調査によると、クラウドサービスを導入する企業の割合は全体の約7割と多いです。
クラウド業務が推進されれば、時間や場所の制約も薄れてきて働きやすくなることが期待されます。
このような状況から、今後もインフラエンジニアの需要がなくなることはないと言えるでしょう。

インフラエンジニアの年収

インフラエンジニアの平均年収や給料は、雇用形態によって以下の通りになります。
  • 正社員…年収約520万
  • 派遣社員…時給約2,244円
  • パート・アルバイト…時給約1,250円
関東では年収が高く、北陸や東北地方の年収はやや低めです。
もっとも大きな差では、100万円を超える差が生まれます。
30代以上から賞与平均が100万円を超えるため、技術を磨き働き続ける方法がおすすめです。

インフラエンジニアに転職する会社の選び方

インフラエンジニア転職では、以下のポイントで会社を選ぶのがおすすめです。
  • 福利厚生の充実度
  • 自分の働き方にあった企業規模
  • 研修制度の有無
インフラエンジニアとして働く際のデメリットとして、休日出勤や残業があります。
しかし、このようなデメリットは会社選びによって改善できる可能性があります。それぞれの項目を確認しておきましょう。

福利厚生の充実度

転職時に複数の企業で迷ったら、福利厚生の充実度で選ぶのも1つの選択肢です。
エンジニアとして働く場合、住宅手当や食事手当の充実を求める傾向があります。
また、休日出勤や残業が多いことから、社宅や寮完備も視野に入れてみると働きやすくなるでしょう。

自分の働き方にあった企業規模

コミュニケーション能力や要件定義が求められる上流工程を主としたい場合、大手SIerがおすすめです。
一方で中小企業のSIer や一般企業のIT部門では、幅広い実働業務に携われます。
インフラエンジニアの働き方は企業規模によっても変化するため、自分が働きたい環境も加味して転職先を選びましょう。

研修制度の有無

未経験転職では、研修制度が充実した会社がおすすめです。
多くの企業でインフラエンジニア人材獲得のために研修をおこなっているため、制度の内容まで吟味してみましょう。
研修制度まで視野に入れて転職できると、キャリアパス設計にも役立ちます。

インフラエンジニアのキャリアパス

インフラエンジニアに転職したあとのキャリアパスには、以下のルートがあります。
  • 社内SE
  • SES
  • 大手SIer
  • 自社サービスを持つ事業会社
インフラエンジニアとして働いている人は、次の転職先として考えてみましょう。

社内SE

インフラエンジニアの知識は、企業のSEとして働く際に役立ちます。
上流の経験があれば、発注先の窓口として納期調整や手続きの業務にもスキルを活かせます。
業界によって必要な知識が異なる場合もあるので、一度隣接業種から知識を付けてステップアップする方法も検討してみてください。

SES

SES(System Engineering Service)は、エンジニアの技術を外部企業に常駐して提供する働き方です。
出向先によって必要な知識が異なるので、さまざまな業務に当たりスキルアップを目指したい人におすすめの選択肢になります。
また、報酬がシステムの完成ではなく時給制であるため、大きな責任感が苦手な人はストレスを軽減しながら働けるでしょう。

大手SIer

大手SIer(System Integrator)は、マネジメント業務に携わりたい人におすすめのキャリアパスです。
上流工程の担当が多くなるため、裁量が大きくなります。
チームメンバーと共に働く特色も強くなる結果、1人で働くことが合わないと感じた人は、転職先の候補となるはずです。

自社サービスを持つ事業会社

エンジニアの経験を活かしつつ別業界に携わりたい人は、自社サービスをもつ企業へのキャリアパスがあります。
サービス運営を滞りなく進めるには、従来業務より多くの知識が必要になるでしょう。
自社サービスをユーザーが使うためのサポートや、環境構築に携わる機会が増えます。

未経験インフラエンジニアは「やめとけ」「きつい」と言われる?

インフラエンジニアを未経験から目指すのはやめとけ、後悔すると言われることがあります。
デメリットでも挙げたような、深夜や休日のトラブル対応や継続的な学習の辛さからインフラエンジニアになって後悔したという声は少なからずあります。
しかし、後悔することばかりではなく、インフラエンジニアには将来性の高さややりがいなどのメリットも感じることができるでしょう。
転職してから後悔しないためにも、インフラエンジニアの仕事内容や業界の知識について情報収集し、自分のキャリアに求める価値観に合うのであれば転職することが大切です。

インフラエンジニアに向いている人は?

インフラエンジニアは未経験でも転職できる仕事ではありますが、性格などの向き不向きはある仕事と言えます。
インフラエンジニアに向いている人の特徴として、論理的思考ができる人が挙げられます。
インフラエンジニアはシステムの設計や構築だけではなく、トラブル対応など障害への対応力が必要です。
そのため、原因を突き止めて最適解を見つけ出す論理的思考や問題解決能力がある人が向いていると言えるでしょう。
また、インフラエンジニアは日々更新される業界の知識を取り入れたり、知らなかった知識を吸収し続けたりする必要があるため、好奇心旺盛な人やテクノロジーに強い関心があり、学び続けることができる人はインフラエンジニアに向いていると言えます。

まとめ

インフラエンジニアは、年々人材不足が加速すると予想される需要が高い仕事です。
1人で働く機会が多く、コミュニケーションの機会が少ないという特徴があります。
人と関わらずに仕事を進めたい人にとってはメリットとなりますが、コミュニケーションを求める場合は、辛さを感じるかもしれません。
しかし、インフラエンジニアの転職先には多くの選択肢があります。
転職先やキャリアアップによって、自分にあった働き方を選びやすいと言えるでしょう。

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