COLUMNサーバーエンジニアは楽しい仕事なのか?仕事内容や魅力について紹介!

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サーバーエンジニアは楽しい仕事なのか?仕事内容や魅力について紹介!

サーバーエンジニア
 近年日本ではIT人材の不足が深刻化しつつあり、経済産業省の予測によれば2030年には最大で79万人の人材不足が発生するという発表もありました。
そんな需要の高まりが激しいIT人材の中でも「サーバーエンジニア」という職種をご存じでしょうか。
サーバーエンジニアはいわばインターネットのインフラを支える重要な役割を担っています。
この記事ではサーバーエンジニアについての基本的な説明から、それがどういった魅力を備えているのかを解説していきたいと思います。

サーバーエンジニアとは?どんな仕事をするのか

そもそも「サーバー」とはなんでしょうか?
我々は普段スマホやパソコンを通じてインターネットに接続してさまざまなサービスを利用します。そのようにサービスを利用する際、データを提供(serve)する側のことをサーバーと呼びます。

インフラであるサーバーに関係する業務を行う

そのためサーバはいわばインターネットのインフラであるといえ、サーバーエンジニアはそのインフラの構築や整備を担当していると言えます。

サーバーの設計・構築する業務

まず一つ目の役割としてはサーバーを設計・構築する業務があります。
設計ではサーバーがどういった目的で用いられるかに応じて性能や台数、OSやミドルウェアの種類をあらかじめ考え、構築の段階でそれを実装していきます。

サーバーを保守・点検する業務

そして次にその構築したサーバーが24時間365日いつでも正常に稼働するように、それを保守・点検する業務を行います。
実際に監視する業務は「サーバーオペレーター」が担う場合が多く、サーバーエンジニアはオペレーターからの連絡を受けて障害を復旧するなどの業務を担当します。

サーバーエンジニアは楽しい?その魅力は?

そんなインターネットのインフラを担うサーバーエンジニアですが、実際の業務はどういったところに魅力があり、楽しいのでしょうか?

最新の技術を身につけられる

サーバーエンジニアはその職業上日常的にさまざまな最新技術に触れる機会があります。
さまざまなOSやサーバー機器などに普段から接することを通じて、スキルアップが可能になるのです。

IT関係の幅広い知識が身につき、スキルアップできる

またサーバーはその性質上使用するOSなどの技術が業種による違いがまったく異なるというようなことが少なく、IT関係に関して普遍的かつ幅広い知識を身につけることができます。
例えば業務用システムであれば、「官公庁専用」「流通業専門」など業界ごとの違いが顕著で普遍性が低いと言えます。
そのためサーバーエンジニアとして働くことを通じて知識を身につければ、仮に転職などがあっても即戦力として活躍することが比較的容易であるといえるでしょう。
しかもサーバーエンジニアはOSやミドルウェア、ネットワークなどはもちろん、周辺機器なども含めて非常に幅の広いIT関連の知識を業務を通じてインプットできます。
つまり普遍的で幅広い知識が身につけられ、スキルアップできるということがいえるのです。

トラブル解決や未然に防ぐことができる

また突然サイトの知名度が上がり、利用者が増えてサーバーがダウンしたというニュースなどをみたことがあると思います。
またサーバーがダウンするにまでは至らずとも、利用者の急増に処理能力が追いつかず、サイトのアクセスに時間がかかってしまうなどのトラブルは頻繁にあります。
サーバーエンジニアの仕事はまさにこういったトラブルを解決したり、あるいはあらかじめそのような事態が生じないような設計・構築を行うことにあります。
こういったトラブルの解決や予防が防ぐことがうまくいけば、非常にやりがいがあるといえるでしょう。

構築したサーバーが稼働した時の達成感を感じる

サーバーの構築には設計段階も含め非常に多くの工程が存在します。
例えば設計の段階だけでも、「サーバーの性能はどの程度必要か」、「台数はどれほど必要か」、「コスト面兼ね合いは問題ないか」、「容量は問題ないか」などさまざまな検討事項があります。
また設計が終わっても、そこで仕事は終わりではなく、実際にそれにOSインストールし設定する構築の作業も待っています。さらに、設計構築が終わってもまだ終わりではありません。そのサーバー機器をラックに固定するラッキングや配線などの物理的な作業もあります。
ラッキングとはサーバーラックというサーバーを収納する場所に設置する作業をいいます。
サーバーはたくさんの情報を処理するので、熱を帯びやすいのでサーバーが暑くなりすぎないように、排熱を考えて適切なラッキングを行う必要もあるのです。
このようにサーバーは実際に稼働する段階に至るまでに非常に多くの工程があるのです。
だからこそ、自分が一から構築したサーバーが実際にきちんと稼働した時の達成感もひとしおです。

サーバーエンジニアはきつい?やめとけ?とも言われる?

このようにさまざまな魅力のあるサーバーエンジニアですが、しばしば「やめとけ」「きつい」などと言われるような時もあります。
そういったネガティブな評判があるのでしょうか。

夜勤をしていつでも監視と保守をしなければならない

サーバーはインターネットの「インフラ」であるということを最初に説明しました。
インフラであるということは24時間365時間常に正常に稼働している必要があるとも言えます。
そのような職務上の要請から、サーバーエンジニアは常にサーバーを監視・保守しなければいけません。
「常に」というのは日中だけでなく夜も含みます。つまり夜勤は避けられないのです。
さらに何かトラブルが生じればいつ何時でも素早くそれに対応する必要があるため、休日出勤などが発生する場合もあります。
こういった「シフト勤務」「夜勤」「休日出勤」などがあるが故にしばしば「きつい」と言われてしまうわけです。

残業が発生する場合が多い

また同じような理由から残業が発生する場面も少なくありません。
例えばサーバーにトラブルが発生したような場合定時になったからといってサーバーの不具合をそのまま放っておいて帰ることはできません。
このような職務上の理由から、しばしば避けられない残業も存在するということです。

保守・監視の業務だけでは給料が低い

先ほど述べたようにサーバーエンジニアはさまざまな知識のインプットができ、スキルアップも可能です。
しかし、だからこそスキルアップを行わないまま、サーバーの監視の業務だけに終始するなどしてしまうと、スキルアップがなく、給料も上がりません。
サーバーエンジニアになれば必ず高い給料を保証されるという訳ではないのです。

責任が重く、プレッシャーを感じる

サーバーエンジニアはトラブルに対応する職業であるため、何かサーバーに問題が生じれば、必ずそれを適切に処理して解決に導かなければなりません。
なぜならサーバーはインフラであり、インターネットサービスの土台となる重要な役割をになっているからです。
またそれ以前にそういったトラブルが生じないような予防的措置もきちんと行われなければなりません。
設計段階でトラブルを未然に防げるようにあらかじめきちんとした備えができているか自体も重要なのです。
このように職責が非常に重く、その分それをプレッシャーに感じてしまう人も少なくありません。

最新技術への勉強を常にしなければならない

またサーバーエンジニアとしてスキルアップを行うには常に新しい技術について勉強を積み重ねなければなりません。
ただでさえIT業界は進化のスピードが速いので、業界の最先端にキャッチアップできるようにしておくのは決して容易なことではないのです。

サーバーエンジニアは将来性のある楽しい仕事でもある

ここまでサーバーエンジニアの悪い評判は、どういった理由で生じているのかについて説明しました。
しかし一方でサーバーエンジニアはやはり将来性があり、楽しい仕事でもあるという面もあるのです。

人の手で行う作業が多く、需要はなくならない

今現在日本では国が主導して企業のDX化を急ピッチで進めようという段階に入っています。
そのため IT企業にとどまらず、さまざまな企業において業務のIT化が進んでおり、今後もその流れは加速されることが予想されます。
そういった中でインターネットのインフラを担うサーバーエンジニアは需要が高まっていくと予想されるのです。
また特にサーバーエンジニアは人の手によって行わなければならない部分も少なくないので、今後とも必要とされる職業と言えるでしょう。

キャリアアップ・キャリアチェンジの選択肢が多い

また冒頭で紹介したように現在の日本ではIT人材の不足が激しくなっています。
そういった中で、優秀なサーバーエンジニアを必要としている企業は多くあります。
またサーバーエンジニアには専門的な知識や技術が必要な場面も多くあります。
そのため経験を重ねてスキルアップを行えればキャリアアップやキャリアチェンジもしやすい環境であると言えるでしょう。

経験を積みフリーランスになれる

さらに独立志望の方にとっては非常に喜ばしいことですが、サーバーエンジニアとしてスキルアップが順調に行えれば、フリーランスとして活躍することも可能です。
Linux系の環境構築やAWSなどのクラウド構築ができる人や、自動化スクリプトをかける人などは、エンジニアとして需要が高く、そういった意味では無理に一つの会社にとらわれずに、フリーランスとしてさまざまな会社から依頼を受けて仕事をこなることも夢ではないのです。

収入アップが期待できる

ここまで説明してきた通り、サーバーエンジニアは幅広い知識が必要とされると同時に、技術開発も盛んなため、日々新しい技術も続々と生まれています。
つまりスキルアップの余地が非常に大きい職種であると言えるのです。
そのためスキルアップを行って他のサーバーエンジニアとの差別化を図ることができれば、それだけ収入アップも期待することができるのです。

未経験でもサーバーエンジニアになれる

またサーバーエンジニアの良い点は未経験者の募集も少なくないことです。
専門的な知識が要求されるため、一見未経験からの挑戦は難しそうですが、先に述べた通り日本は今空前のIT人材の売り手市場が続いているので多くの企業で未経験者の募集も行っています。
そのため未経験からサーバーエンジニアとして働き始め、業務を通じてサーバーエンジニアとして必要とされる知見を習得して知識を増やし、キャリアップしていくということも不可能ではないのです。

まとめ

サーバーエンジニアは確かに労働環境などの面では一部ネガティブな側面もあることは否めません。
しかしIT人材の不足するこの日本においては、その需要は非常に高く、また将来性も高いので、経験を積んで知識や技術力を増やしてスキルアップを行えばキャリアの選択肢もそれだけ大きく広がる職業でもあります。
またITのインフラを担うサーバーエンジニアとしての仕事は非常にやりがいのある仕事であるともいえるでしょう。
このようにサーバーエンジニアは必ずしも悪い面ばかりではなく、さまざまな魅力のある職業であると言えるでしょう。

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