COLUMNサーバーエンジニアになるには何を勉強する?求められるスキルや資格を紹介

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サーバーエンジニアになるには何を勉強する?求められるスキルや資格を紹介

サーバーエンジニア
サーバーエンジニアを目指そうとして、何を勉強したらよいのかお悩みではないでしょうか。
専門性の高い仕事で、勉強次第では重宝されるからこそ効率的に知識とスキルを身につける必要があります。
そこでこの記事では、未経験を含めてサーバーエンジニアを目指す人に向けて求められるスキルと勉強法を紹介します。
また、サーバーエンジニアが取得しておきたい資格にも触れますので、ぜひ最後までご一読ください。

サーバーエンジニアを勉強する上で求められるスキルとは?

サーバーエンジニアを勉強する上で、求められる代表的なスキルは以下の4つがあります。
  • IT関係の基礎知識
  • サーバーOSの知識と構築スキル
  • ミドルウェアに関する知識
  • 円滑なコミュニケーション力

IT関係の基礎知識

サーバーエンジニアとして働くためには、自らが働く環境の理解から機器の取り扱いなどに大きく関わる「IT関係の基礎知識」が必要です。
例えば、以下に関連する基礎となる知識は保有しておくと未経験でもスムーズに業務へ入れます。
  • コンピューター全般
  • Web
  • サーバー
  • ネットワーク
  • OS
  • セキュリティ
  • クラウド など
なかでも、サーバーは主要な業務に大きく関わる知識ですから、設計・構築・運用保守などまで知識をつけておくと安心です。

サーバーOSの知識と構築スキル

サーバーエンジニアには、サーバーOS(Linux・UNIX・Windows Serverなど)の知識と、それらを構築するための技術が求められます。
上流工程である設計のプロセスを経たら、エンジニアとして設計図に基づいて実際にサーバーを構築するためです。
企業によって使用するOSは異なりますし、使用するハードウェアもそれぞれですから、知識と構築スキルを磨いておかなくてはなりません。
また、構築したサーバーのストレージやCPU、メモリの監視も業務に含まれることがあるため、覚えておくことをおすすめします。

ミドルウェアに関する知識

サーバーエンジニアは、複雑な処理を実現するためにミドルウェアに関する知識が必要です。
ミドルウェア(middleware)はソフトウェアの一つで、汎用的な機能を持つOSと特定の機能に特化したアプリケーションの中間に位置する要素です。
  • Webサーバー
  • アプリケーションサーバー
  • データベース管理サーバー
などの種類があり、それぞれに役割が割り当てられています。
サーバーエンジニアは、これらの異なるミドルウェアの特徴を踏まえて適切なものを選び、構築に利用する必要がありますから、知識が求められるわけです。

円滑なコミュニケーション力

IT技術の知識・スキルに限らず、サーバーエンジニアとしての技量につながる円滑なコミュニケーション力も磨いておきます。
実際の仕事では、クライアントの要望からサーバーに必要となる条件や機能を想定したり、チームメンバーと団結して業務を進めたりするためにコミュニケーションが必須となるからです。
相手の言葉を正しく理解し、それをメンバーに共有できるコミュニケーション能力は未経験で働く場合に必要となるので、しっかりと身につけておきましょう。

サーバーエンジニアになるために勉強すべき資格

サーバーエンジニアになるために勉強すべき資格は、以下の8種類です。
・IPAの情報処理技術者試験
・LPI-JapanのLinux技術者資格
・マイクロソフト認定資格(MCP)
・Google Crowd認定資格
・AWSクラウドコンピューティング認定プログラム
・Azure認定資格(マイクロソフト実施のクラウドサービス)
・CCNA・CCNPのベンダー資格
・ITIL(ITサービスマネジメントのベストプラクティス集)

IPAの情報処理技術者試験

IPA(情報処理推進機構)が実施する「情報処理技術者試験」は、IT関連の基礎から高度な知識まで学べる種類が豊富な資格です。
未経験でサーバーエンジニアの勉強として選ぶ際には、基本情報技術者試験・応用情報技術者試験あたりを選びましょう。
受験資格は設けられていないため、ITの基礎知識を証明するために取得してみてください。
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LPI-JapanのLinux技術者資格

LPI-JapanのLinux技術者資格(LinuC)は、サーバーOSとして使われるLinuxの知識や技術を認定する資格です。
シェア率の高いLinuxについて学べ、仮想環境の構築に関するスキルまで身につきます。
試験の難易度は3段階となっており、より取得難度の高い資格を目指すなら長期間の勉強が必要です。
サーバー系の資格ですから、サーバーエンジニアとして働く場合はレベル1の取得を目指しましょう。

マイクロソフト認定資格(MCP)

Microsoftが提供するMicrosoft認定資格(Microsoft Certification Program)は、Microsoft製の製品に関する知識・スキルが身につく資格です。
サーバーエンジニアとして資格を取得する際には、以下の種類を選びましょう。
  • Azure Fundamentals
  • Azure Administrator Associate
Windows Serverに関する知識に特化したものではありませんが、関連する問題が出題されるため勉強として役立ちます。

Google Cloud認定資格

Google Crowd認定資格(GCP資格)は、文字通りGoogle Crowdに関する知識・スキルが身につく公的な資格です。
内容は各分野にわけられ、サービスの設計・実装・管理に必要なスキルが問われることから、サーバーエンジニアがクラウドについて勉強するよい機会です。
それぞれの分野について深い知識が求められるため、一定の勉強期間を経てから挑戦しましょう。

AWSクラウドコンピューティング認定プログラム

AWSクラウドコンピューティング認定プログラムは、主にAWS(Amazon Web Services)を扱うための知識・スキルを勉強できます。
基本概念を学びたい場合は「AWS認定クラウドプラクティショナー」や「AWS 認定ソリューションアーキテクト」などがおすすめです。
サーバーエンジニアがクラウド環境を取り扱う場合、AWSを用いるケースがありますから、勉強して損はないでしょう。

Azure認定資格(マイクロソフト実施のクラウドサービス)

Azure認定資格は、Microsoftが実施するクラウドサービスに関する知識・スキルを認定する資格です。
AWSと同様にクラウド環境の構築に用いられ、未経験でも取得しておくとサーバーエンジニアのスキルを証明できます。
初級から上級まで資格がそろっており、キャリアアップと共に取得していくと高度な技術を証明するきっかけにもなります。

CCNA・CCNPのベンダー資格

CCNAやCCNPのベンダー資格も、サーバーエンジニアの勉強として選べます。
どちらもシスコシステムズが実施する世界共通基準の資格であり、シスコ社製品の知識・スキルを学べます。
また、CCNAは基礎を学べるのに対して、CCNPは応用技術が主な内容ですから、難易度が高くなります。
サーバーエンジニアの知識を得るために、段階的に学べる資格を探している場合は検討するのもよいかもしれません。

ITIL(ITサービスマネジメントのベストプラクティス集)

ITILは、ITサービスマネジメントのベストプラクティス集とも呼ばれる、ITマネジメントに必要な知識・スキルの勉強に最適な資格です。
安定的なサーバーの稼働を担保するため、設計・構築に限らず運用保守に関する管理能力が学べるのは大きな利点です。
世界標準基準として使用され、企業側から資格の取得が推奨されるレベルのため、他のサーバーエンジニアと差をつけたい人に向いているでしょう。

サーバーエンジニアになるためのおすすめの勉強法

サーバーエンジニアになるためにおすすめしたい勉強法は、以下の5つです。
  • 無料のWebサイトを利用する
  • 資格取得に関する本を買う
  • IT系のスクールに通う
  • 仮想環境構築ソフトを使って自分で作る
  • エンジニアの勉強動画を視聴する

無料のWebサイトを利用する

サーバーエンジニアになるための勉強に費用をかけたくない場合は、無料のWebサイトを利用しましょう。
流し読みするだけでも知識を得られますし、基礎基本がまとめられているものなら「基本に立ち返る際」にも役立ちます。
スマートフォンがあれば移動中にインプットできますし、今後に役立ちそうな情報はブックマークしておけます。
積極的に情報を発信する媒体が増えているため、手軽にインプットする方法としておすすめです。

資格取得に関する本を買う

サーバーエンジニアの勉強として、そして知識・スキルの証明として資格を取得するなら関連する本(書籍)を買うのもおすすめです。
購入に費用はかかりますが、体系的にまとめられたものが多く、基礎から応用まで何度も読み直して学べます。
また、電子書籍の普及から常に持ち運ぶこともでき、隙間時間に学べるのもポイントです。

IT系のスクールに通う

サーバーエンジニアにも対応したIT系のスクールに通って、すぐに質問できる環境で勉強するのも一つの方法です。
実機を利用するスクールでは、実際にサーバーを構築しなくても用意されていますし、遠隔の場合は丁寧な指導に基づいて順序よく自らの環境づくりを進められます。
多くのスクールで勉強だけに限らず、今後の就活についてのアドバイスを実施しており、徹底したサポートを受けられるのも利点です。
受講料がかかるのは難点ですが、プロによる質の高い学びを得たい場合は選んでみましょう。

仮想環境構築ソフトを使って自分で作る

サーバーエンジニアとして実際に働く前に、仮想環境構築ソフトを使って自分で作ってみるのも勉強になります。
ITに関する知識・スキルは、インプットだけでは補えないほど複雑で、覚えることが多くあります。
そこで、仮想環境構築ソフトを使って自分で実際に作る(アウトプットする)と、知識と技術の違いに気づけて、より実践的な学びを得られます。
ただし、物理サーバーを使う場合は配線やラッキングなどの用意が必要ですから、クラウドの環境で実装できるものを選ぶとハードルが低く手をつけやすいでしょう。

エンジニアの勉強動画を視聴する

サーバーエンジニアに限らず、エンジニアに関する豊富な勉強動画を視聴してみるのもおすすめの方法です。
勉強動画を探す場合は、YouTubeといった動画サイトからLinuxやLPICなどのキーワードで検索してみてください。
場合によっては、AWSやAzureなどの資格に関する動画が配信されていることもあります。
欲しい知識を音声と映像で学べて、繰り返し閲覧できるため何度も勉強したり、立ち戻って基礎をやり直したりしたい人にもおすすめです。

サーバーエンジニアは勉強次第で未経験からでもなれる

サーバーエンジニアは、勉強次第で未経験からでもなれる業種です。
その理由を、以下の2つにわけて紹介します。
  • 効率的に知識とスキルを身につける
  • 専門性の高い仕事だから勉強次第で重宝される

効率的に知識とスキルを身につける

未経験でサーバーエンジニアとしての知識・スキルを身につける場合は、効率よく勉強を繰り返すことが大切です。
活字を読むのが苦手な人は読書をしてもなかなか覚えられませんし、時間が取れない人はスクールに通い続ける方法を選ぶのは難しいはずです。
1日の勉強時間を長くとるのではなく、楽しいと思える勉強方法を選んだり、短い時間でも集中できる形を選んで取り組みましょう。
サーバーエンジニアとして働いたときの将来像を考えながら、高いモチベーションを保てる自分だけの方法を見つけてみてください。

専門性の高い仕事だから勉強次第で重宝される

未経験であっても、サーバーエンジニアは専門性の高い仕事であり、勉強次第では重宝される人材になれます。
長い時間をかけて構築したサーバーが稼働を迎え、サービスの提供に必要な存在として常に求められる人材として企業側から期待されるためです。
たしかに、トラブルやエラーが発生した場合は大きな影響を与えてしまう重要なポジションではありますが、それだけ責任のある重要な役割を担えるのもやりがいの一つです。
勉強は難しいものが多い反面、地道なスキルアップによって活躍できる環境がそろっているのがサーバーエンジニアの魅力ともいえるでしょう。

まとめ

サーバーエンジニアを勉強する上で、求められるスキルは以下のものがあります。
  • IT関係の基礎知識
  • サーバーOSの知識と構築スキル
  • ミドルウェアに関する知識
  • 円滑なコミュニケーション力
勉強方法で工夫したり、勉強すべき資格の取得に取り組んだりと、少しずつ知識・スキルを積み上げていくのが成功の秘訣です。
未経験でも専門性が高く重宝する人材として活躍できるサーバーエンジニアを目指す場合は、短い時間でも少しずつ勉強を積み上げていくことを考えてスタートしてみてはいかがでしょうか。

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