COLUMNMDMサービスとは?注目される背景、メリット・デメリットについて解説

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MDMサービスとは?注目される背景、メリット・デメリットについて解説

MDMサービス
「MDMサービスとは?」
「MDMサービスのメリット・デメリットは?」
という疑問をお持ちではありませんか?
本記事では、そんな疑問の解決に役立つ内容を
  • MDMサービスとは?
  • MDMサービスが注目されている背景は?
  • MDMサービスを導入するメリットは?
  • MDMサービスを導入するデメリットは?
  • MDMサービスを導入する場合の流れ
  • MDMサービスを使う職種には何がある?
の順番に解説していきます。

MDMサービスとは?

MDM(Mobile Device Management)サービスは、企業におけるスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末を一元管理するサービスのことです。
MDMサービスの導入によって、端末の設定や制限、アプリのインストール、データの保護、紛失・盗難時のリモートロックやワイプなど、セキュリティ対策と運用管理を効率的に行うことができます。
従業員のビジネス利用端末だけでなく、BYOD(Bring Your Own Device)での私物端末の業務利用にも対応可能です。
PC・モバイル端末の管理運用・サポートやキッティングの経験は、MDMの導入や運用に活かすことができます。
加えて、ネットワークやセキュリティなどに密接に関わるため、この知識やスキルを身につける良い機会にもなるでしょう。

MDMサービスが注目されている背景は?

近年、企業におけるモバイル端末の活用が急速に進み、出先から個人デバイスで業務を進める機会が増えています。
また、働き方改革によるテレワークの普及も、モバイル端末の業務利用をさらに後押ししています。
しかし、この普及は利便性を高める一方で、業務に関する重要な情報がデバイス内に保存されるため、紛失や盗難によるデータ漏えいなど、セキュリティ面でのリスクも高めています。
さらに、個人所有のデバイスを業務に使用する「BYOD(Bring Your Own Device)」の場合、アプリのインストールや設定変更など、企業側が管理しきれない部分が生じます。
この点で、MDMは企業内のモバイル端末を一元管理し、セキュリティ対策と業務効率化を両立できます。
モバイルワークの課題を解決し、安全で生産性の高い働き方を実現するための有力なツールとして、企業からの注目を集めているのです。

MDMサービスを導入するメリットは?

企業がMDMサービスを導入するメリットには、以下の3つが挙げられます。
  • 紛失や盗難の対策ができる
  • セキュリティ対策ができる
  • 端末を一元管理できる

紛失や盗難の対策ができる

MDMサービスを導入することで、モバイルデバイスの紛失や盗難のリスクに対して、迅速かつ効果的な対策を講じることができます。
デバイスが悪意ある第三者の手に渡ったとしても、端末操作の制限により機密情報の漏えいを防ぐことが可能です。
また、GPSを利用したデバイスの位置情報追跡機能を活用すれば、紛失したデバイスの所在地を特定し、回収する手助けもできます。

セキュリティ対策ができる

ログ取得機能、アンチウイルス機能などによりセキュリティ対策にも貢献できます。
また、業務に不要なアプリケーションのインストールを制限したり、許可されたアプリケーションのみを使用できるようにしたりすることで、マルウェアの侵入やデータ漏えいのリスクを最小限に抑えることも可能です。

端末を一元管理できる

デバイスの設定、アプリケーションの配布、セキュリティポリシーの適用など、企業で使用されるすべてのモバイルデバイスを一元的に管理します。
このため、1つのコンソールからすべてのデバイスを監視し、必要な設定変更を迅速に行うことができます。
また、新しいデバイスを導入する際には、キッティングと呼ばれる各種設定やソフト・ハードウェアの管理まで担うことも可能です。
このことから、設定の不整合や人為的ミスを防ぎつつ業務の効率化を図り、セキュリティの脅威に迅速に対応できる基盤も提供できます。

MDMサービスを導入するデメリットは?

MDMサービスを導入するデメリットには、以下の3つが挙げられます。
  • 導入コストがかかる
  • ユーザーエクスペリエンスが低下する恐れがある
  • ソフトウェア利用の制限がかかる可能性がある

導入コストがかかる

MDMのサービスを導入する際、初期費用とライセンス料、サーバー費用、管理者の人件費などの運用費用が必要です。
特に、大規模な企業では多数のデバイスを管理するために高額な投資が求められる場合もあります。
こうしたコスト対効果を慎重に見極めて、予算に見合ったMDMサービスを導入する必要があります。

ユーザーエクスペリエンスが低下する恐れがある

また、MDMサービスによるデバイス管理は、従業員の利便性を損なう可能性もあります。
セキュリティ上の制限により、アプリのインストールや設定変更が制限されるため、業務に必要な機能が使えなくなるケースも少なくありません。
また、プライバシーの観点から従業員が監視されていると感じ、モチベーションが低下する恐れもあります。
このため、MDMの業務では、ユーザーエクスペリエンスとセキュリティのバランスを取れるような提案力が求められます。

ソフトウェア利用の制限がかかる可能性がある

MDMサービスではセキュリティ上の理由から、特定のアプリケーションのインストールや使用を制限することがあります。
生産性の低下を招かないよう、業務に不可欠なアプリケーションについては、セキュリティを確保しつつ利用できる環境を整える必要があります。
こうしたMDMサービスのデメリットを理解した上で、自社のビジネスニーズに合ったサービスを選ぶようにしましょう。

MDMサービスを導入する場合の流れ

MDMサービスを導入する場合の流れは、以下の通りです。
1.条件の整理
2.セキュリティポリシーの確認
3.導入するMDMの検討
4.導入の開始
5.改善とモニタリング

条件の整理

MDMサービスの導入を検討する際、まずは業務環境やニーズを整理することが大切です。
管理対象となるデバイスの種類や台数、利用目的、セキュリティ要件などを明確にします。
また、MDMサービスの価格体系や初期費用、ランニングコストを把握し、予算内で実現可能な計画を立てることが肝心です。
導入までのタイムラインを設定し、関係部署との調整を行いながら、着実に準備を進めていくことが大切です。

セキュリティポリシーの確認

MDMサービスの導入に際しては、モバイルデバイスの利用に関する規定や、データの保護方針などを見直し、MDMサービスの設定に反映します。
特に、BYODを採用している企業では、従業員の私物デバイスをどこまで管理するかが重要なポイントです。
業務上必要な情報だけを保護し、プライバシーに配慮しつつ、利便性のバランスを考慮しながら、最適な運用ルールを定めます。

導入するMDMの検討

条件に合ったMDMサービスを導入するため、デバイスの一括管理、アプリケーションの配布・制御、リモートロック・ワイプ、位置情報の追跡など、必要な機能がカバーできるかどうかも確認します。
また、対応OSやデバイス、サポート体制、料金プランなども重要な判断材料です。
必要に応じて、ベンダーに詳細な説明を求め、デモンストレーションを実施することも1つの方法です。

導入の開始

MDMサービスの選定が終われば、管理者アカウントを作成し、デバイスの登録を行います。
また、セキュリティポリシーに基づいて、パスワード要件やデータの暗号化、アプリケーションの制限なども適用します。
ユーザーグループを作成し、役割に応じたアクセス権限を付与したのち、ユーザーへの説明会を開催し、利用方法や注意点を周知することも仕事の1つです。

改善とモニタリング

MDMサービスの導入が完了したら、管理コンソールを活用して、デバイスの状態や利用状況を定期的にチェックし、異常や不正な動作がないかを監視します。
ユーザーからのフィードバックを収集し、運用上の問題点や改善要望を把握することも重要です。
また、新しいデバイスやOSのリリースに合わせて、MDMサービスのアップデートなども行います。

MDMサービスを使う職種には何がある?

MDMサービスを使う職種には、以下が挙げられます。
  • システムエンジニア・IT管理者
  • アプリケーション開発者・モバイルエンジニア
  • 情報セキュリティ担当者
  • テレワーク・リモートワーク従事者
MDMサービスはIT管理者だけでなく、アプリ開発者、情報セキュリティ担当者、テレワーカーなど、さまざまな立場の人に活用されていることが特徴です。
このことから、モバイル端末の業務利用が広がる中、MDMの重要性は今後ますます高まっていくことが予想されます。

まとめ

MDMサービスは、企業におけるモバイル端末の一元管理を実現し、セキュリティ対策と業務効率化を両立するために重要なサービスです。
そして、情報漏えいのリスク低減や、業務アプリの配信、端末の可視化などのメリットを提供できるやりがいのある仕事です。
モバイル端末の業務利用が広がる中、MDMの知見やスキルは、IT人材にとって大きな武器となります。
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