COLUMN情報セキュリティマネジメント試験とは?対策から役立てる方法まで解説

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情報セキュリティマネジメント試験とは?対策から役立てる方法まで解説

情報セキュリティマネジメント試験
現在、ICT化やIOT化により日常の利便性が向上している一方で、情報漏洩など様々なトラブルが後を断ちません。
  • 「社内で個人情報を扱う業務に携わることが増えてきた」
  • 「情報セキュリティ管理に関する知識やスキルを身につけたい」
  • 「情報セキュリティマネジメント試験が気になるけれど、誰でも受けられる?」
上記のような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
本記事では、こんなお悩みを持つ方に役立つ情報を
・情報セキュリティマネジメント試験とは何か
・資格がどのような仕事に役立つのか
・試験の概要
などの順番でご紹介していきます。
社内で多くの個人情報を扱う業務を行う方、エンジニア、ICT支援を行う方などに役立つ記事となっておりますので、ぜひ最後までご覧ください。

情報セキュリティマネジメント試験とは?

情報セキュリティマネジメント試験とは?

情報セキュリティマネジメント試験は、あらゆる組織における情報セキュリティマネジメントの計画や運用、評価、改善において、組織を様々な脅威から継続的に守るための基本的なスキルを認定するものです。
業種や職種を問わず、多くの現場で必要とされる人材であることから資格取得のニーズは高まり続けています。

情報セキュリティマネジメントの実施サイクル

情報セキュリティマネジメントは、PDCAサイクルを回しながら組織の実態に合っているかを常に検討し、改善していくことが求められます。
ここからは、情報セキュリティマネジメントに必要なPDCAについて解説します。

Plan(計画)

情報セキュリティマネジメントは「情報セキュリティポリシー」を策定するところから始まります。
情報セキュリティポリシーとは、企業や組織が情報の機密性や安全性、可用性を維持していくための方針や行動指針をまとめて明文化したものを指します。
組織の情報資産に何があるかを洗い出し、リスクや課題を整理した上で、状況にあったセキュリティポリシーを策定します。

Do(導入・運用)

セキュリティポリシーが策定できたら、それを組織全体に周知して、必要に応じた研修などを行うことで教育します。
組織全体がセキュリティポリシーを行動の指針とすることで、高いレベルの情報セキュリティを維持することを目指します。

Check(点検・評価)

導入したら、終わりではありません。導入後の状況や問題点などを定期的にピックアップして、セキュリティポリシーそのものが組織にあっているかどうかを評価することが必要です。

Action(見直し・改善)

チェックによる評価などを参考にして、セキュリティポリシーの見直しや改善を行います。
設定したものがより良くなるよう、積極的に改善を行います。

情報セキュリティマネジメント試験を受けるメリット

情報セキュリティマネジメント試験を受けるメリットを3点ご紹介します。

情報セキュリティに関する知識を証明することができる

情報セキュリティマネジメント試験に合格する最大のメリットは、「情報セキュリティに関する一定の専門的な知識を持っていること」を証明できることです。
「情報セキュリティに関する一定の専門的な知識を持っていること」を証明できることで、転職活動にも役立てることができます。
特に未経験から情報セキュリティに関わる職種に転職する際には、採用担当者に対して安心感を与えることにもつながります。

情報セキュリティに関わる仕事に役立てることができる

下記の様な職種の方には特におすすめです。

セキュリティエンジニア

セキュリティエンジニアは、サーバー関連の業務や情報セキュリティを専門とするエンジニアです。
情報セキュリティマネジメント試験で得られる知識は、情報セキュリティに関する企画から運用保守に至るまで全ての業務で役に立ちます。
セキュリティエンジニアについては下記で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアは、企業内で使用するネットワーク環境の設計や構築、運用・保守を専門とするエンジニアです。
ネットワークを設計、構築する際に必要なセキュリティに関する基礎的な知識を学ぶことができます。

ICT支援員

ICT支援員は、機器の準備から動作チェック、トラブルへの対応など幅広い領域に対応が必要な職種です。
ICT化が進むにつれ利便性は向上しますが、その分サイバー攻撃などセキュリティに対するリスクも伴います。
情報セキュリティに関する基礎知識を身に着けることで、セキュリティリスクに関する支援も行うことができます。

情報セキュリティマネジメント試験概要

情報セキュリティマネジメントに関して、下記の通り解説します。

試験概要について

情報セキュリティマネジメント試験は、午前と午後に分けて90分ずつ行われます。
出題内容は「重点分野」と「関連分野」に分けられ、幅広く学ぶ必要があります。以下、詳しく解説します。
また、ケーススタディによる出題を通じて、実践力を問われます。
情報資産管理、リスクアセスメント、IT利用におけるセキュリティなどがメインです。
重点分野 情報セキュリティ全般 機密性、完全性、可用性、脅威、脆弱性、サイバー攻撃手法、暗号、認証などに関する分野
情報セキュリティ管理 情報資産、リスク、ISMS、インシデント管理などの分野
情報セキュリティ対策 マルウェア対策、不正アクセス対策、情報漏洩対策、アクセス管理などの分野
情報セキュリティ関連法規 サイバーセキュリティ基本法、個人情報保護法などの法律分野
関連分野 テクノロジ ネットワーク、データベース、システム構成要素
マネジメント システム監査、サービスマネジメント、プロジェクトマネジメント
ストラテジ 経営管理、システム戦略、システム企画

勉強時間の目安

情報セキュリティマネジメントは、およそ200時間の勉強時間が必要と言われています。
一日3時間の勉強時間を確保できた場合、2ヶ月ほどとなります。
ただし、初めてIT関係の試験を受ける場合には、IT分野に関する基礎的な知識が身についていないため、さらに時間を増やす必要があります。

難易度や合格率

試験の難易度は、平成28年の試験開始から現在までの平均合格率が50%程度、また、令和4年度上記は約60%ほどです。
十分な対策を行えばそれほど難易度が高いわけではないため、十分合格を狙えます。

情報セキュリティマネジメント試験の対策

情報セキュリティマネジメント試験の対策として、「書籍の活用」や「オンライン講座」などいくつかの勉強方法が挙げられます。

書籍を活用する

過去問の傾向をまとめたものや図解されているものまで様々な書籍が出版されています。
自分に合った書籍を選びましょう。
また、書籍で試験合格を狙える場合は、費用を安く抑えることができます。

オンライン講座を受講する

オンライン講座を受講することで、学習を効率よく進めることができます。
オンライン講座では試験に向けて学ぶべきポイントがわかりやすくまとめられており、動画やアプリなど書籍以外からも学習することができます。

過去問を解く

書籍や公式HPで公開されている過去問を解くことで試験対策を行います。
情報セキュリティマネジメントの出題内容に関する基礎的な知識をインプットした後は過去問を解き、学んだ知識をアウトプットすることが重要です。
学んだ知識を使うことは知識の定着化にも繋がります。
また過去問を解くことで、出題傾向を把握することができます。
限られた時間の中で回答しなければならないため、時間配分の練習にもなるでしょう。

まとめ

『テクノジョブサーチ』なら、情報セキュリティマネジメントの資格取得に役立つ経験を積める仕事を多数用意しています。
未経験の場合は、システムの運用・保守の仕事で資格取得に向けた経験を積むことができます。
また、経験者の場合はセキュリティエンジニアやネットワークエンジニアなど情報セキュリティに関わる案件の紹介が可能です。
上記のような職種を経験することで情報セキュリティマネジメント試験の資格取得に役立てることができます。
興味のある方はぜひ一度ご相談ください。

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