COLUMNフィールドエンジニアに向いている人とは?楽?やめとけと言われる理由も

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フィールドエンジニアに向いている人とは?楽?やめとけと言われる理由も

「フィールドエンジニアに向いている人は?」
「フィールドエンジニアがきついと言われるのはどうして」
という疑問をお持ちではありませんか?
本記事では、そんな疑問の解決に役立つ内容を
  • フィールドエンジニアに向いている人の特徴
  • フィールドエンジニアはきつい・やめとけと言われる理由
  • フィールドエンジニアのやりがいと将来性
の順番に解説していきます。
フィールドエンジニアの仕事内容について詳しく知りたい人は下記をご覧ください。

フィールドエンジニアとは

フィールドエンジニアとは、客先や現場に出向いて、製品やシステムの設置・メンテナンス・修理・トラブル対応などを行う技術職です。
社内で完結するエンジニア業務とは異なり、実際に使用されている環境で作業を行う点が特徴です。
主な対応先は、工場、病院、オフィスビル、研究施設など多岐にわたります。

単なる修理屋ではなく、製品やシステムが正常に稼働し続けるための「守りの要」として企業活動を支える重要なポジションです。
顧客と直接コミュニケーションを取りながら作業を進めるため、高度な技術力と同時に、説明力や対応力も求められます。

仕事内容

フィールドエンジニアの主な業務内容は、大きく以下の3つに分かれます。
  • 【設置・導入作業】製品やシステムの初期設定・設置工事・動作確認
  • 【保守・メンテナンス】定期点検、部品交換、予防保守
  • 【トラブル対応】故障やエラー発生時の原因特定・修理・復旧作業
また、現場での作業だけでなく、報告書の作成や、顧客に対する操作説明・アフターフォローを担当することもあります。

業界による違い

フィールドエンジニアは、所属する業界によって求められる専門知識や働き方に大きな違いがあります。
特に代表的なのが半導体業界と医療機器業界です。

半導体業界

半導体業界では、製造装置や検査装置の設置・保守が中心業務です。
クリーンルーム内での作業が多く、精密機器を扱うため、高度な注意力と細かい作業スキルが求められます。
出張や夜間対応が多い傾向があり、体力・精神力ともにタフさが必要とされます。

医療機器業界

医療機器業界では、MRI、CTスキャン、内視鏡といった高度医療機器の設置・メンテナンスを担当します。
医療現場の特性上、スピードと正確性が重視され、万が一のミスが大きな影響を及ぼすため、責任感が非常に重要です。
医師や医療スタッフとの連携も多く、円滑なコミュニケーション能力が求められます。

フィールドエンジニアに向いている人の特徴は?

フィールドエンジニアに向いている人の特徴には、以下の5つが挙げられます。
  • 機械やテクノロジーに興味がある人
  • 現場のトラブルにも落ち着いて対応できる人
  • 顧客志向が高い人
  • 体力がある人
  • 安全意識が高い人
それぞれ詳しく紹介します。

機械やテクノロジーに興味がある人

フィールドエンジニアとして活躍するには、日々進化するIT機器やシステムに対して、常にアンテナを張り、新しい知識を吸収するような、機械やテクノロジーへの強い興味と探究心が不可欠です。
単に与えられた業務をこなすだけでなく、自ら学ぶ意欲を持ち、技術トレンドをキャッチアップし続けることが、フィールドエンジニアとしての成長につながります。

現場のトラブルにも落ち着いて対応できる人

フィールドエンジニアの仕事では、予期せぬトラブルやアクシデントに遭遇することがあります。
そのため、顧客のシステムが急にダウンした場合でも、冷静さを保ち、適切な判断を下せる人が求められます。
こうした対応力は、顧客からの信頼を得るだけではなく、チーム全体の士気を高める役割も果たすでしょう。

顧客志向が高い人

フィールドエンジニアは、顧客志向が高い人も向いています。
現場では、顧客のビジネスに直結する重要なシステムやサービスを担当し、技術的な問題を解決するだけでなく、顧客の立場に立って考え、ニーズを的確にくみ取る姿勢が不可欠です。
顧客志向が高い人は、提案力やサービス精神にも長けているため、顧客の満足度を高め、ビジネスの成功にも貢献できるでしょう。

体力がある人

フィールドエンジニアの仕事は、長時間の作業や頻繁な移動、時には重労働を伴うことから、体力とスタミナがある人に向いています。
現場での作業は、機器の設置や配線、トラブルシューティングなど、肉体的な負担が大きいことも少なくありません。
また、顧客先への移動や、突発的な対応が求められることもあるため、柔軟性とタフさが必要とされます。
体力があれば、過酷な現場環境でも集中力を維持し、高いパフォーマンスを発揮し続けることができるでしょう。

安全意識が高い人

フィールドエンジニアとして現場で働く際、電気や機械、高所作業など、潜在的な危険が潜んでいることを踏まえて行動できる安全意識の高さは欠かせない資質です。
安全意識が高い人は、作業前のリスクアセスメントを徹底し、必要な保護具を着用するなど、自分自身だけでなく周囲の人の安全にも配慮できます。
また、危険を予測し、もしもの事態に備えて的確な判断と迅速な行動が取れる冷静さも必要です。
安全意識の高さは、フィールドエンジニアとしての信頼と評価にもつながるでしょう。

フィールドエンジニアはきつい・やめとけといわれる?

フィールドエンジニアは、やりがいがある反面、「きつい」と感じる場面も少なくありません。ここでは、よく挙げられる理由について詳しく紹介します。
仕事内容への理解を深めたうえで、自分に向いているかどうか判断する材料にしてみてください。

出張や移動が多い

フィールドエンジニアは、顧客先に出向いて作業を行うのが基本です。そのため、移動や出張が日常的に発生します。
近隣だけでなく、遠方への出張が必要になるケースもあり、場合によっては数日から数週間にわたる長期出張になることもあります。
移動時間が長くなりがちで、拘束時間が読みにくい点も負担に感じる人が多いポイントです。特にプライベートの時間を重視したい人にとっては、ライフスタイルとのミスマッチを感じることがあるでしょう。

夜間・休日対応になることもある

フィールドエンジニアの仕事では、機械やシステムのトラブルが発生した際、迅速な対応が求められます。
そのため、通常の営業時間外であっても呼び出される「オンコール対応」が発生することがあります。夜間や休日に急な対応を求められると、生活リズムが崩れやすく、心身の負担が蓄積しやすいのが実情です。
もちろん、勤務先によってはオンコール手当や代休制度を整備している企業もありますが、想定外のスケジュール変更にストレスを感じる人も少なくありません。

専門知識のアップデートが必要

技術の進歩が速い現代において、フィールドエンジニアには常に最新の知識やスキルが求められます。
製品仕様の変更や新技術への対応、新しいトラブルシューティング方法など、定期的な研修や自主的な勉強が欠かせません。
日々の業務をこなすだけでなく、自己研鑽を続ける必要があるため、学び続ける姿勢を持っていないと、あっという間に現場対応に支障をきたすリスクもあります。
技術力を高めることはやりがいにもつながりますが、勉強に苦手意識がある人には「きつい」と感じる要因になるでしょう。

顧客対応がストレスに感じることがある

フィールドエンジニアは、ただ技術的な作業をするだけでなく、顧客とのやり取りも重要な仕事の一つです。
特にトラブル対応時には、機器の停止によって業務が滞っている顧客から、厳しい要求やクレームを受ける場面もあります。
こうした状況下では、冷静に対応しつつ、迅速に問題を解決するスキルが求められます。技術力だけでなく、ストレス耐性やコミュニケーション力も必要となるため、対人対応に苦手意識がある人にとっては負担になりやすいでしょう。

フィールドエンジニアのやりがいは?

フィールドエンジニアの最大のやりがいは、顧客の現場で直接製品のトラブルに対応し、問題を解決に導くことにあります。
機器の不具合で困っている顧客に対し、専門知識とスキルを駆使してダウンタイムを最小限に抑えるソリューションを提供できることが、エンジニアとしての腕の見せ所であり、大きなやりがいにつながります。
駆けつけたフィールドエンジニアが原因を究明し、速やかに復旧させることで顧客の業務を支え、「助かった」という言葉をもらえることが、この仕事の醍醐味です。
そうして培った知見やノウハウは、自らのスキルアップのみならず、製品の改良にも活かせる貴重な財産となります。
もちろん、予期せぬトラブルへの緊急対応など、肉体的・精神的に過酷な局面に遭遇することもあります。
それでも、顧客の信頼に応え、製品への知見を深められる充実感は、他の何物にも代え難い価値があります。

フィールドエンジニアの将来性は?

ITシステムの利用が拡大している現代社会において、フィールドエンジニアの需要は今後ますます高まっていくことが予想されます。
企業のDXが進み、さまざまな業務で扱うITシステムを導入・運用・保守するフィールドエンジニアの役割がより重要になってきているからです。
ITシステムが社会インフラとして欠かせない存在となっている今、フィールドエンジニアは、企業の業務を円滑に進めるための重要な役割を担っています。
加えて、技術の進歩によって、より高度で複雑なITシステムが開発されるようになれば、それらのシステムを扱えるスキルを持ったフィールドエンジニアが求められるようになります。

大手でも募集が多く出ている

さらに、大手企業でもフィールドエンジニアの募集が多く出ています。
特に、最新のITシステムを取り扱う企業では、優れたスキルを持つフィールドエンジニアが必要とされています。
今後もIT人材の需要は高い状態が続くと予想されている状況を踏まえると、ITシステムの導入・運用・保守を担うフィールドエンジニアは、安定的に高い需要が見込まれる職種と言えるでしょう。

フィールドエンジニアの年収は?

フィールドエンジニアの平均年収は約410万円〜480万円で、単純に月給に換算すると約30万円〜40万円です。
令和4年度における国税庁の民間給与実態調査によれば日本の平均年収は約458万円とされています。
フィールドエンジニアの年収は、経験やスキル、業界などによって幅がありますが、総じて日本の平均年収よりもやや高い水準にあります。
このことから、フィールドエンジニアは、IT人材の需要が高まることで今後も安定的に高い収入を得られる職種の1つです。

まとめ

フィールドエンジニアは、機械やテクノロジーへの興味と探究心を持ち、現場のトラブルにも冷静に対応できる人に向いている職種です。
また、顧客志向が高く、体力とコミュニケーション能力、安全意識を兼ね備えた人であれば、男女問わずこの仕事で活躍できます。
フィールドエンジニアの仕事はきつい面もありますが、顧客の問題を解決し感謝されることにやりがいを感じられる職種です。
ITシステムの重要性が高まる中、その需要は今後も高く、将来性のある仕事です。
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