プログラマーの年収は？年収が低い理由と年収を上げるコツを紹介

プログラマーを目指す人の中には、

「プログラマーは年収が低いのでは？」
「プログラマーはきつい仕事なのか？」

というイメージを持つ人も多いかもしれません。
しかし、近年ではIT人材の不足により労働環境が改善されています。
また、プログラマーを目指す人の中には、未経験者からの転職を目指す人や、プログラマー一筋で高い年収を目指す人も多いのです。
そこで、本記事ではプログラマーの年収から、未経験者の年収、さらに年収1,000万円を目指す方法などについて解説します。

プログラマーとは？

プログラマーの主な仕事は、プログラミング言語を用いてプログラミングを行うことです。
プログラムは日常生活で使うあらゆるものに使われているため、現在では欠かせないものとなっています。
プログラミング言語にはいくつかの種類があるため、システムエンジニアが作成する仕様書に合わせて、最適なプログラミングを行うことが求められます。
プログラマーには様々な種類が存在し、種類によって目指すべき業界や習得するべき言語も異なるため、注意が必要です。
プログラミングは、システムが問題なく動作するために必要不可欠な作業であるため、大きな責任が伴う仕事となっています。
プログラマーとシステムエンジニアの違いについては下記で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

プログラマーの年収は？

プログラマーの年収はどの程度なのでしょうか。

平均年収は約400万円と言われている

プログラマーの平均年収は約400万円と言われています。
年収は、開発するシステムや使用するプログラミング言語によっても異なり、求められるスキルが高くなると年収も高くなります。
特に汎用性の高い「Java」や「C言語」、難易度の高いと言われる「C++」を習得していたり、新しい言語や流行の言語にも対応ができるスキルを持っていたりする場合には、高い年収を目指すことも可能でしょう。
このため、平均としては一般的ですが、身に付ける言語によって、大きく年収が上がる可能性があり、これがプログラマーの年収が高くなりやすい大きな理由だと言えるでしょう。

企業規模や雇用形態によっても変化する

取り扱える言語の他にも、雇用されている企業規模や、雇用形態・契約形態によっても年収は変化します。
同じスキルレベルであっても、働いている企業によって年収に大きな違いが生まれるため、企業規模や、年収が上がる制度が存在している企業かどうかなどは、重要な要素だと言えるでしょう。
また、雇用形態によっても年収は大きく変わり、正社員や派遣社員、アルバイトなど、それぞれの雇用形態によって待遇は大きく変わります。
ここではそれぞれの雇用形態ごとの年収相場を紹介します。

正社員は約450万円

正社員として働くプログラマーの平均年収は約450万円となっていて、全ての職業を含めた日本人の平均年収と比べると、やや高い水準となっています。
また、地域によって給料水準が異なる特徴があり、関西地方・東海地方・関東地方の年収が高くなっています。

フリーランスは実績に応じた収入になり、年収1,000万円～2,000万円も可能

フリーランスのプログラマーの場合は、実績により応じて年収が大きく異なります。
例えば、プログラマーになりたての未経験者であれば年収100万円の場合もあるかもしれませんが、業界で著名なプログラマーになれば数千万円もありえるなど、とても大きな幅となっています。
フリーランスのエンジニアが年収を高めるためには、実績を積み重ねるほかにも、大手企業での勤務経歴や、プログラミング以外の自営業に活用できるスキルを兼ね備えていることが求められるでしょう。
そのため、収入を目的としてフリーランスを目指す場合には、企業での経験を積んでから独立することが高収入への近道だと考えられます。

アルバイトは平均時給約1,200円

アルバイトやパートとしてプログラマーの仕事をする場合は、年収ではなく時給とされることが多いです。
平均時給は約1,200円とされていて、基本的には関西地方・東海地方・関東地方での募集に限られています。
また、派遣社員の平均時給の場合は、約2,200円となっています。

年代別・企業規模別の年収は？

プログラマーの年収は、年代や企業規模によっても左右されます。
以下で、年代別・企業規模別の年収を確認していきましょう。

【年代別】

年代	平均年収
20代	314〜396万円
30代	434〜493万円
40代	508〜517万円
50代	553〜588万円

【企業規模別】

企業規模	平均年収
小企業	388万円
中企業	472万円
大企業	590万円

※小企業は従業員10～99人、中企業は従業員100～999人、大企業は従業員1,000人以上で分類

参考：賃金構造基本統計調査令和３年賃金構造基本統計調査

プログラマーとしての経験を積むと対応できる業務にも幅が出るため、年齢が上がるにつれて収入は上がっていきます。
企業規模に関しても、大企業と小企業では約200万円の差があるため、高収入を目指したい人は大企業を目指すと良いでしょう。

プログラマー以外のIT系職種の年収は？

プログラマー以外のIT系職種はどれくらいの年収なのでしょうか？
プログラマーと比較しながら平均年収を確認していきましょう。

システムエンジニア

クライアントのニーズに合わせてシステムを設計・開発するシステムエンジニアの平均年収は約550万円です。
プログラマーの平均年収は約450万円なので、システムエンジニアの方が高い年収を期待できます。

AIエンジニア

AIエンジニアは、AI（人工知能）を取り入れたシステム開発を行う職種です。
プログラマーの平均年収は約450万円であるのに対し、AIエンジニアの平均年収は約600万円です。
AIエンジニアは、将来的にもニーズが高まる職種なので、高い収入を実現しやすいと言えるでしょう。

ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアとは、ネットワーク環境を構築や運用を行う職種です。
平均年収は450万円となっており、プログラマーの平均収入と同程度となっています。

RPAエンジニア

RPAエンジニア（Robotic Process Automationエンジニア）とは、クライアントのニーズに合わせてRPAロボットの設計を行うエンジニアです。
RPAエンジニアの平均年収は約600万円となっており、プログラマーよりも高い収入を目指せると言えます。

未経験でプログラマーになった場合の年収

未経験でプログラマーになる場合、最初の年収はどのぐらいになるでしょうか。
実務未経験でプログラマーになった場合の最初の平均年収は約250万円〜300万円でしょう。
IT業界での経験があったり、高学歴で既にプログラミングレベルが高い新卒であったりといった場合には実務未経験から年収400万円以上を目指せる場合もありますが、基本的には困難とされています。
ただし、プログラマーの平均年収はIT業界の中でも高めであり、IT業界自体が他の業界と比較しても年収は高いため、未経験から目指せる職種の中では高収入が見込めるでしょう。
また、プログラマーの年収は上がりやすいとされています。
プログラマーは実力主義の業種であり、プロジェクトの経験やプログラム言語を学習してスキルを磨くことで、早い段階から年収の向上が期待できるでしょう。

関連記事：プログラマーはきついって本当？未経験からプログラマーになるには

アメリカのプログラマーの年収は？

日本と比べるとかなり高い

アメリカにおけるプログラマーの年収が気になる人もいると思います。アメリカのプログラマーは、大学でコンピューター工学を学んだり、大学院で修士号や博士号を取得したりすることが、就職に必要な職業とされています。
その分、専門性や社会的地位も高く、幼いころからプログラマーを目指すカリキュラムも存在するほどです。
以上のことから、アメリカの平均年収は日本と比較してもかなり高い金額となっています。
また、IT企業の聖地とされるシリコンバレーをはじめとして、多くの大都市が存在していることも平均年収の向上に貢献しています。

雇用形態によっては900万円～1,000万円も可能？

アメリカの領土は広いため、地域差による賃金格差はありますが、全体の平均年収では850万円程度だと言えます。
その中でも、プログラマーの年収は、850万円～1,000万円だと言えるでしょう。

フリーランスの場合、さらに高くなる

フリーランサーとして働くプログラマーの場合、平均年収よりもさらに高い年収を得られることが多く、全米のフリーランスプログラマーの平均年収は約860万円とされています。
さらに、シリコンバレーがあるサンフランシスコの平均年収は約1,260万円だと言われています。

プログラマーで年収1,000万円や2,000万円を目指すためには

海外では高い年収が得やすいのかもしれませんが、日本での高年収は可能なのでしょうか。

高い技術力を身に付ける

プログラマーの収入を上げるためには仕事の量と単価を上げることが必要です。
そのためには、高度なスキルと幅広い対応力が要求されます。
高度なスキルを必要とする仕事は、人材が貴重なことから単価が高い場合が多く、幅広い対応力を持つことで要求されるスキルを問わずに幅広い仕事に参加することが可能です。
また、日々新しい技術や情報が更新され、流行も次々と移り変わっていきます。
そのため、いつまでも同じスキルだけで仕事を続けることは難しいでしょう。日々勉強を重ねる中で新しい情報や流行に敏感になりながら、時代に適した技術を身に付けることが収入に直結するでしょう。
IT業界は実力主義と言われるように、年収を向上させるためには、まずはスキルを磨くことが有効でしょう。

新規プロジェクトや大型のプロジェクトに参加する

個人のスキル以外にも、参加するプロジェクトの規模も年収に大きな影響を与えます。
年収を向上させようと思った場合、小さな仕事を続ける以外にも大規模な新規プロジェクトに参加することが有効でしょう。
大規模なプロジェクトを成功させることができれば、実績となるだけではなく、大きな報酬を得ることができるでしょう。

高い需要と給与が期待できる専門分野に特化する

プログラマーとしてのニーズが高い分野で活躍することで、高い収入が目指せるかもしれません。
特に新しい技術や言語を習得する必要があり、IT人材の数が不足している分野は高収入を目指しやすいです。
例えば、近年注目度の高いAI技術を身につけることで、AIを取り入れたシステムやソフトウェアを構築することができます。
そのため、高収入を目指したい人は、情報収集を継続的に行い、スキルアップにも積極的に取り組む必要があります。

独立し、フリーランスへ転換する

企業勤めをするのではなく、独立しフリーランスへと転身することで高収入を目指せるかもしれません。
フリーランスとは、企業に属さず業務委託契約を結んで仕事を受ける働き方のことです。
近年は、IT人材への需要が急激に高まっており、実績があるプログラマーであればフリーランスに転身することで、高単価の案件に挑戦することができます。
もちろん、未経験からでもフリーランスとして独立することは可能ですが、高収入を目指すのであればスキルを身につけてから転身するべきでしょう。

継続的に学習と自己投資を行う

時代のニーズにあったプログラマーを目指すことで、高収入を目指すことができます。
そのため、継続的に学習と自己投資を行うことが大切です。
例えば、最近注目が高まっているAIに関する技術力を持っているとより市場価値の高いエンジニアになることができるでしょう。
AIプログラマー

関連記事：AIプログラマーとは？仕事内容や未経験からのなり方を解説！

まとめ

本記事では、プログラマーについての説明から、プログラマーの平均年収や未経験プログラマーの平均年収、アメリカのプログラマーの平均年収やプログラマーで年収1,000万円を目指す方法について解説しました。
高い年収を目指すためには最終的には独立することがおすすめです。
そのためには、長い期間スキルを磨き、実績を積むことが重要です。
個人のスキルが年収に繋がるため、未経験でもまずはプログラマーとして経験を積んだり、勉強をしたりしてみると良いでしょう。
いきなりフリーランスになることは難しいため、まずは、派遣社員やアルバイト、正社員から始めるのが現実的です。
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