COLUMNWinActorとは?RPAエンジニアに必須のツールを解説

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WinActorとは?RPAエンジニアに必須のツールを解説

WinActor
WinActorとは業務効率化ができるRPAツールです。
  • 「WinActorとは、そもそもどんなツールなのか?」
  • 「RPAエンジニアはどのようにWinActorを使うのか?」
  • 「WinActorはどのように業務効率化に役立つのか?」
RPAエンジニアを目指す方にとって、こういった疑問点は気になるのではないでしょうか?
そこで本記事では、こういった疑問に役立つ情報をお伝えします。
具体的には
・WinActorとは?どういったツールなのか
・業務効率化に役立つ理由
・WinActorを活用した仕事の流れ
・WinActorを学習する方法
の順番にご紹介していきます。
RPAエンジニアを目指す人には必ず役立つ記事となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

WinActorはRPAエンジニアに必須のツール

RPAエンジニアにとってWinActorは必要なツールの一つで、業務の自動化に活用します。
RPAツールがたくさんある中で、WinActorは多くの企業で導入されており、トップクラスのシェアを誇ります。
そのため、RPAエンジニアを募集する案件では、WinActorを扱えることが必須になっていることが多いです。
また、RPAエンジニアに必須のツールとしてUiPathもあります。
UiPathについては下記で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

WinActorとは?どういったツールなのか

WinActorはどんなツールなのか、導入価格はどれくらいなのか解説します。

そもそもWinActorとは?

WinActorとはRPAを実現するツールです。RPAとはRobotic Process Automationの略で人間が手作業でしていることをロボットに学習させることで、自動化することを指します。
さまざまな業務の作業手順をシナリオとしてWinActorに学習することで、業務の自動化を実現します。
WinActorを活用して業務を自動化すれば、コストの削減や業務の品質向上といった効果を期待できます。
さまざまな業界や業種で活用されていて、低コストで導入できるのも特徴の一つです。

WinActorの導入価格は?無料で使えるのか

WinActorを導入するには年間契約のサブスクリプションで利用権を購入する必要があります。
フル機能版と実行版の2種類が用意されており、フル機能版は年間908,000円、実行版は年間248,000円です。
また、WinActorを導入する際には、ライセンス以外にもシナリオ作成や運用保守などにかかる人件費を見込む必要があります。WinActorを運用するには自社内で担当者を育成する方法と、アウトソーシングする方法があり、どちらもコストがかかります。

WinActorが業務効率化に役立つ理由

なぜWinActorは業務効率化で役立つのか理由を紹介します。

WinActorを活用した事例

WinActorを活用した事例は豊富にあります。
例えば、株式会社そごう・西武の事例では、WinActorを活用して発注票の作成を自動化することで業務効率を大きく改善しました。
2020年12月にお客様へデパ地下グルメを届けるプロジェクトとして宅配サービスである「e.デパチカ」が始動しましたが、注文数が増えた結果、人の手によるミスが課題となりました。
具体的には、デパ地下では注文が入ると各ブランド別に発注票を作成する必要があり、この工程を手作業で行っていたため多くの作業ミスが発生しました。
そこで、発注票の作成をWinActorで自動化することで、作成ミスを減らすことに成功しました。
このようにWinActorを活用することで人の手によるミスを減らすことができるなどのメリットを得ることができます。
参考:

WinActorが使えないって本当?

WinActorは使えないと言われることがあります。
使えないと言われるケースとして、WinActorを使用する際に使用者がRPAに関する専門的な知識を持っていないことが挙げられます。
しかし、WinActorを使いこなすことができるRPAエンジニアであれば、業務効率化において高い効果を発揮できるのです。
実際にWinActorは国内でトップクラスのシェアを誇るRPAツールであり、さまざまな導入事例があります。
WinActorのおかげで業務の自動化に成功し、多くのメリットを得られたという企業はたくさんあるのです。

WinActorを活用したRPAエンジニアの仕事の流れ

RPAエンジニアがWinActorを活用する際の流れを紹介します。

ユーザーのヒアリング

RPAエンジニアはクライアントから「どういったRPAにしたいのか」についてヒアリングを行います。
そのため、業務においてどのような課題を抱えているのか、何を解決したいのか聞き取るスキルが求められます。
クライアントが自分たちの課題や要望などを上手く言語化できないケースがあるため、RPAエンジニアがクライアントのニーズを上手く汲み取ることが重要です。

対象業務の選定

ヒアリングを行った要望を実現するために、自動化する業務の選定を行います。
まずは、クライアントが行っている業務の洗い出しを行い、特に問題が起きている作業工程を見つけ出すことが重要です。
そのため、クライアントの業務に関して深く理解することが求められます。
対象業務を選定した後は要件定義を行い、RPAの基本方針を確定します。

設計

要件定義をした内容に合うように、WinActorを活用してロボットの構築を行います。実際に導入される場面をイメージしながら設計を進めていきます。
要望に合った設計を行わないと実際に導入した後で業務効率化を達成できない可能性があるため注意が必要です。

シナリオ作成

RPAの設計において特に重要になるのがシナリオ作成です。
RPAが動作する際のプロセスをパターン化したものがシナリオであり、RPAの効果に大きく影響します。
シナリオの作成では、ロボットにできることとできないことを見極めることが重要です。
ロボットが適切に判断をして作業を進められるように、処理内容や分岐点などを詳しく設計することでシナリオの質が高まるのです。

テスト

シナリオを作成した後はテストをすることが大切です。細かな処理について1つ1つテストを行い、問題なく動作するか確認します。
問題が発生した場合はすぐに修正を行い、再度テストを行います。
単体項目についてのテストだけではなく、一連の流れをテストすることも重要になります。
すべてのシナリオを結合してテストを行い、ループ処理や分岐が上手く進むかチェックする必要があります。
また、実際のデータを使ったテストも行います。業務で用いるデータを活用してテストを行い、想定外のエラーなどが生じないかをテストするのです。
問題があれば、シナリオに追記や修正を行い、再びテストをします。

納品書/仕様書等のドキュメント作成

成果物の納品をする際には納品書や仕様書などのドキュメントを作成することが大事です。
きちんとドキュメントを作成しておかないと後でトラブルが発生します。
具体的には、操作マニュアルやトラブルシューティングなども文書化して提出するのが一般的です。

改修

クライアントがRPAを導入した後でさまざまな問題が発生するケースは少なくありません。クライアントからの要望に応じてRPAの改修を行います。
トラブル発生時には迅速に対応しなければいけません。
RPAエンジニアに必要なスキルについては下記で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

WinActorを学ぶ方法

WinActorを学ぶためにどのような方法があるのか解説します。

資格を取得する

名称 RPA技術者検定 アソシエイト
出題範囲 WinActorの概要WinActorの機能に関する知識WinActorのシナリオに関する知識
試験時間 60分
費用 7,150円(税込)
WinActorに関連した資格の取得はおすすめです。
資格取得のために勉強する過程で基礎知識を身に付けられます。
資格を取得しておけば、RPAエンジニアの案件に応募する際には有利になるでしょう。
実際に業務でWinActorの導入プロジェクトに携わる際には、資格試験を通じて得た知識が役立つ場面はたくさんあります。
WinActorを学ぶ際におすすめの資格はRPA技術者検定 アソシエイトです。
RPA技術者検定 アソシエイトはWinActorに関する基礎知識を習得したことを証明できる資格です。
J-Testingが実施しており、試験時間は60分、問題数は全部で50問です。

eラーニングを活用する

eラーニングを活用すれば、自宅にいながら講座を受講できます。
WinActorに関連するeラーニングでおすすめできるのは、「WinActor eラーニング講座」です。
「WinActor eラーニング講座」はNTTデータの提供するeラーニング講座の1つであり、RPAやWinActorに関する基本を学べます。
無料講座と有料講座が用意されており、有料講座ではシナリオの作成方法など高度な内容を学べるようになっています。
基礎知識だけではなく、シナリオ作成など実務的な内容も学べることが特徴です。

書籍から学ぶ

WinActorに関する書籍は数多く出版されています。初学者向きの本はいくつか出版されているため、書籍を活用して学習を進めましょう。
他の勉強方法と書籍による勉強を並行して進めることで効率よく学習を進めることができます。
書籍を選ぶ際には、できるだけ多くの図解が入っていて、口コミでの評価が高いもの選びましょう。
実際に書店へ足を運んで、内容を確認してから購入すると良いです。
例えば、以下のような書籍が挙げられます。
  • 徹底解説RPAツールWinActor導入・応用完全ガイド:SBモバイルサービス株式会社・清水 亮
  • 日常業務をRPAで楽しく自動化WinActor実践ガイド:インサイトイメージ
  • WinActor業務自動化最強レシピ RPAツールによる自動化&効率化ノウハウ:株式会社完全自動化研究所 小佐井 宏之
2,000円から3,000円程度の書籍が多く、気軽に学習を始めることができるためぜひ検討してみてください。

有料のオンライン講座を受ける

有料のオンライン講座を受講すれば、体系的な知識やスキルを身に付けられます。
例えば、大塚商会はWinActorコースというオンライン講座を行っています。
WinActorコースではWinActorの基本操作からシナリオ作成まで学ぶことが可能です。

未経験からでもRPAエンジニアになれる

RPAエンジニアの案件の中には未経験でも応募が可能な求人が見受けられます。
未経験からでも応募可能な求人は教育制度が整っており、採用された後でRPAエンジニアに必要なスキルや知識を学べることが多いです。
ただ、すべての案件で未経験から応募できるとは限らないため、事前に応募要件を確認しておきましょう。
自己学習によりWinActorやRPAの基礎知識を身に付けている場合は、経験がなくても採用される可能性はあります。
たくさんの案件をチェックして、研修が充実していて未経験からでも応募が可能な案件を見つけましょう。

これからRPAエンジニアを目指す人には「WinActor」はおすすめ

業務の自動化を担当するRPAエンジニアは多くの企業で必要とされているため、採用ニーズが高まっています。
そして、RPAエンジニアはWinActorを扱うケースが多いため、RPA エンジニアを目指す人はWinActorについて学習することで、就職や案件獲得を有利に進めることができます。
「テクノジョブサーチ」では、WinActorを活用するRPAエンジニアに関する求人を多数掲載しており、経験が浅い場合もご応募が可能です。
また自己学習を進めているなど実務未経験でもご応募可能な場合もあるため、ご興味のある方は一度ご相談ください。

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