IT系のプロジェクトマネージャーとは？6つのスキルや資格を解説

プロジェクト全体を管理するIT系のプロジェクトマネージャーは、大規模なプロジェクトの増加からIT業界のみならずweb業界での需要も増えています。

「IT系のプロジェクトマネージャーって何をしているのか気になる」
「IT系のプロジェクトマネージャーにどうすればなれるのか知りたい」

という疑問をお持ちではありませんか？
本記事では、そんな疑問点に役立つ内容を

・IT系のプロジェクトマネージャーの仕事内容
・IT系のプロジェクトマネージャーに向いている人の特徴
・IT系のプロジェクトマネージャーにおすすめのスキル

の順番に解説していきます。
IT系のプロジェクトマネージャーについて知りたい人には役立つ記事になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

IT系のプロジェクトマネージャーとは？役割や他の管理職との違い

プロジェクトマネージャー(Project Manager)は、その名の通りプロジェクト全体を管理する人のことです。
プロジェクトマネージャーは「PM」と呼ばれることもありますが、プロダクトマネージャー（Product Manager）と同じ略称になってしまうため、プロダクトマネージャーを「PdM」と書くことで区別することがあります。
プロジェクトマネージャーが関わる仕事は多岐に渡り、プロジェクトごとに設定した目的を達成するために、そのプロジェクトに応じて予算やスケジュールに関する計画を立てたり、メンバーを管理したりします。
また、期日までにプロジェクトを完成させるスケジュール管理だけでなく、その分野に関しての知識も必要になってきます。
プロジェクト全体を把握するだけでなく、その内容やシステムについても理解しなければいけません。

プロジェクトリーダーとの違い

プロジェクトマネージャーと似た単語として、プロジェクトリーダーが挙げられます。
プロジェクトマネージャーがプロジェクト全体を見てスケジュール通りに進むように管理するとしたら、プロジェクトリーダーはチームと密に関わり現場の指揮を取るのが仕事となります。

エンジニアとの違い

プロジェクトマネージャーはプロジェクトに包括的に関わるのに対して、エンジニアはプロジェクトの実務を担当します。
プロジェクトマネージャーが実務にかかりきりになってしまうと、プロジェクトの包括的な管理がおろそかになりがちなため、このように担当を分けています。
プロジェクトマネージャーが上司で、エンジニアが部下となる関係性と言えるでしょう。

IT系のプロジェクトマネージャーの仕事内容

次にプロジェクトマネージャーの仕事内容について詳しく説明します。

プロジェクトの策定

例えばシステム開発プロジェクトであれば、プロジェクトを始める際にライアントの依頼について詳しく聞き、どのようなシステムを作れば、その課題を解決できるのかを考えます。
依頼からクライアントの意図を上手く捉えつつ、そのプロジェクトの規模や予算によって、プロジェクト全体の計画を具体化していきます。
この時、必要な人材や主要な機能についても明確にします。

チーム編成

クライアントの依頼からどのようなシステムを作り、機能を実装するのかを確定させた後は、プロジェクトに関わるメンバーを確保していきます。
プロジェクトによってメンバーを考えてチームを編成し、円滑に物事を進められるように環境を整えます。
この際、メンバーにプロジェクトの流れや納期など、必要な情報を共有することでメンバー間のすれ違いを防ぎます。

プロジェクトの進捗管理

メンバーが決まりプロジェクトが実際に始まったら、プロジェクトを締切までに完了させるために進捗の管理を行います。
プロジェクトを進めている際、クライアントからの依頼や変更があった時は真っ先に対応し、メンバーに共有を行います。
プロジェクト全体の進捗を管理すると同時に、メンバーと連絡を取り合い、予定した計画から変更なく進められているかを、必要に応じて調整や見直しをするなどを含めプロジェクトを円滑に遂行するためコントロールをします。

チーム内の人間関係のサポート

大規模のプロジェクトから小規模のプロジェクトまで、プロジェクトを完遂させるためにはメンバー同士で協力しあって助け合う必要があります。
しかし、時には意見の食い違いや性格の違いによる衝突が起こってしまうこともあるでしょう。
これらを管理するのもプロジェクトマネージャーの仕事のうちの一つです。
チーム内の人間関係が良好になる手助けやサポートすることが求められます。

プロジェクト終了後の評価

チームで一丸となりプロジェクトを終了した後は、プロジェクト全体について評価をする必要があります。
プロジェクトを進めている中で問題点や直すべきところなど、次のプロジェクトで活かせるように振り返りをします。
プロジェクトマネージャーはプロジェクト全体を管理するため、経営者のようにあらゆる観点からプロジェクトを振り返る必要があります。

IT系のプロジェクトマネージャーに向いている人とは？必要な6つのスキル

プロジェクトマネージャーとしてそれらの業務をこなすためにはどのようなスキルが必要になるのでしょうか。
ここでは、プロジェクトマネージャーに向いている人が持っている6つのスキルを紹介します。

コミュニケーションスキル

プロジェクトを完了させる過程で様々な人と関わることになるプロジェクトマネージャーは、適切に物事を理解し、伝えるコミュニケーション能力が要求されます。
クライアントとのやりとりや、メンバーとの日常的な連絡でズレが生じてしまうと、その後のプロジェクトに影響が出てしまいます。
また、日頃からコミュニケーションを大切にし、良好な関係を築くことも重要です。

マネジメントスキル

プロジェクトマネージャーは、プロジェクトに関わるプログラマーやエンジニアなどと協力する必要があります。
その際、どの業務に誰を配置するかなどマネジメントスキルが求められます。
メンバーの得手不得手を理解してフィードバックも行うことがあります。

リーダーシップスキル

プロジェクトを進める職であるプロジェクトマネジャーは、メンバー全体を主導するリーダーシップを求められます。
業務の難易度が高い場合、メンバーの士気が下がってしまうこともあるかもしれません。成果物の進捗やクオリティも大切ですが、メンバーのケアも必要です。

情報収集スキル

プロジェクトの全体管理を行うプロジェクトマネージャーには、情報収集スキルも必要です。あらゆる角度からの情報を把握し、メンバーに共有することでメンバー間の情報の偏りも減らすことができます。
新しく入手した情報からプロジェクトを素早く進めることもできるため、日頃から新しい情報には敏感になっておく必要があります。

問題解決スキル

プロジェクトを進めてく中で起きた問題に対処するためには問題解決スキルも必要になります。
起きた問題によっては、プロジェクトの完成度や進捗に関わってくることになります。
責任ある立場として、起きた問題に対して冷静に解決法を見つけ対処することは非常に重要になってきます。

交渉スキル

プロジェクトを始める際、クライアントの依頼を達成するためには様々な準備が必要になります。
予算やメンバー集め、スケジュールなど、クライアントのみならず、他の部署との交渉も必要になることがあります。
相手の要望を聞きながらも、円滑にプロジェクトを推進するためには交渉スキルが必要となってきます。

IT系のプロジェクトマネージャーにおすすめする資格

プロジェクトマネージャーの仕事は資格を持たずとも取り組めますが、資格取得を通して必要な知見・知識を身に着けることができ、取得することによりプロジェクトマネージャーとしての資質を証明することにもなります。
ここでは、プロジェクトマネージャーにおすすめする資格を3つ紹介します。

プロジェクトマネージャー試験

プロジェクトマネージャー試験は、プロジェクトマネージャーとしての能力を証明することができる国家資格です。
この資格の合格を目指すことで、プロジェクトマネージャーに必要な知識を全般的に身につけることができます。
合格率は約20％で、試験は記述式と論述式で行われます。

関連記事：プロジェクトマネージャーはすごい？意味ない？試験の難易度も解説

PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)

PMPは、プロジェクトマネジメント・プロフェッショナルの略語です。
アメリカの団体によって運営されており、多くの国で評価されている資格になるため、外資系や海外との関わりが多い会社で評価されやすいです。
合格率は非公表ですが、難易度は高く3〜5年のマネジメント経験が必要とされています。

関連記事：PMPを取得しても意味がない？取得するメリットや難易度を紹介

ITストラテジスト試験

ITストラテジスト試験は、ITに関する知識を問うはもちろん、経営戦略に関する問題もあります。
選択式と記述式で問題が出題され、合格率は15.4％です。
難易度はプロジェクトマネージャー試験と同じくらいです。

関連記事：ITストラテジストの試験とは？取得するメリット5つを解説！

IT系のプロジェクトマネージャーの平均年収

求人ボックスによるとプロジェクトマネージャーの平均年収は正社員の場合644万円です。
平均年収が高いため、国内平均年収445万円を超える高収入を期待できます。
プロジェクトマネージャーの平均年収は日本の平均年収と比較すると高いですが、企業の規模によって年収が異なり、366〜1,154万円と幅があります。
大手企業ならば年収1,000万円も目指すことができます。

プロジェクトマネージャーの仕事の年収・時給・給料

IT系のプロジェクトマネジャーになるには？

プロジェクトマネージャーになるためには、プロジェクト全体を理解するためにエンジニアとして経験を積む必要があります。
まずはITエンジニアとして設計のような上流工程の経験を積むことで、業務の流れについて学ぶことができます。
数年間経験をすることで、プロジェクトマネージャーの求人に応募することができますが、エンジニアとして働きつつ、プロジェクトリーダーなど管理職を経験していくルートが王道だといえます。

まとめ

IT系のプロジェクトマネージャーは、プロジェクト準備段階から完了するまでプロジェクト全体を管理する重要な職種です。
平均年収が比較的高いため、高収入を狙うことができます。
未経験からプロジェクトマネージャーになるためには、システム運用・保守といった未経験からでも応募が可能な職種で経験を積み、その上でITエンジニアとしての経験を積む必要があります。
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