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パソコンインストラクターとは?仕事内容・年収・辛い体験談を紹介

パソコンインストラクター
  • 「パソコンインストラクターってどんな仕事なの?」
  • 「パソコンインストラクターの求人を見ても仕事内容のイメージがつかない」
  • 「パソコンインストラクターとしての仕事の中で辛いことってなんだろう」
といった疑問をお持ちではありませんか?
本記事では、パソコンインストラクターの仕事内容、パソコンインストラクターが持っているとよい資格、パソコンインストラクターの仕事の辛い点、キャリアを考える上でのパソコンインストラクター経験のメリットについて解説します。
パソコンインストラクターの仕事について知りたい方は、参考にしてください。

パソコンインストラクターとは?どんな仕事?

パソコンインストラクターとはどんな仕事なのでしょうか。
パソコンインストラクターの仕事内容について説明します。

パソコンインストラクターの仕事内容

パソコンインストラクターは、パソコンの操作方法を教える仕事です。
教える対象の学生は、年齢層も目的も色々です。
パソコンを使ったことがない人が起動の仕方、メールの使い方、インターネットの使い方、ファイルの整理などについて学ぶこともあれば、ある程度パソコンに慣れている人が、仕 事のスキルアップのためにMicrosoftOfficeソフトの使い方を学んだり、資格取得を目指したりする場合もあります。
パソコンインストラクターはそれぞれの生徒の目的、理解度に合わせたカリキュラムを提案し、指導や質問対応を行います。

パソコンインストラクターになるには資格が必要?

パソコンインストラクターとして働くのに、必ず取らないといけない資格はありません。
しかし、パソコン関連の資格を持っていると、パソコンインストラクターとして就職・活躍しやすくなります。
パソコン関連の資格は、パソコンインストラクターがパソコンに関して体系的な知識と技術を持っていることの証明になります。
また、パソコン教室や研修のカリキュラムの中には、パソコン関連の資格取得を目指すものもあるため、インストラクターが同じ資格を持っていれば資格取得のためにより的確なアドバイスができるでしょう。
代表的なパソコン関連の資格として、MicrosoftOfficeSpecialist(MOS)、アドビ認定アソシエイト(ACA)、ITパスポート、基本情報技術者試験などがあります。
また、パソコンインストラクター資格認定試験というパソコンの指導に関する知識を証明する資格もあります。
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パソコンインストラクターが活躍できる場所

パソコンインストラクターは、どんなところで講師をしているのでしょうか。
パソコンインストラクターの活躍の場の例を紹介します。

民間のパソコン・プログラミング教室での講師

パソコンインストラクターの代表的な就業先は、民間のパソコンスクールや、プログラミング教室です。指導内容は、教室の方針や生徒の目的によって、初歩的なものから専門的なものまで多岐にわたります。
パソコン教室は、パソコンに慣れていない高齢者や、スキルアップをしたい社会人に指導するケースが多いです。
プログラミング教室は、ITの専門職を目指す学生・社会人や、プログラミングを学びたい小中学生などに指導をします。
民間のパソコン・プログラミング教室のパソコンインストラクターは、生徒に合わせて、わかりやすい表現でパソコンの操作を教える技量が問われます。

民間企業での研修・講師

パソコンインストラクターは、民間企業での研修を行う講師として活動することもあります。
ほとんどの企業がパソコンを使って業務を行う昨今、パソコンスキルは必須となっています。
このため、多くの企業が新卒社員や中途入社社員を対象にパソコンの基本操作に関する研修を行っています。
企業研修の際に招かれて講義を行う以外に、一般企業に所属して専任で技術的な質問対応やサポートを行うパソコンインストラクターもいます。
民間企業での研修では、基礎的な内容を扱うこともありますが、ある程度パソコンの知識がある人に向けた高度な内容、専門的な内容を扱うこともあります。

学校や自治体での講師

パソコンインストラクターは、学校や自治体主催の講習などで、地域のパソコン教育に参画することもあります。
小中学校では、エクセル・ワードの使い方を教えたり、ネットリテラシーの授業を担当したりしています。
自治体では、高齢者などを対象に、パソコンの基本的な使い方に関する市民講座を行うことがあります。
パソコンインストラクターは、このような自治体の講習の講師に呼ばれることもあります。
学校や自治体での講師は、目的、利用者に合ったレベル設定の講習を組むことが大切になります。

パソコンインストラクターは辛い仕事?体験談をもとに紹介

「パソコンインストラクターは辛い」という意見を耳にすることがあるかもしれません。
ここでは、パソコンインストラクターがつらい仕事だと言われてしまう理由、パソコンインストラクターの仕事の大変な点を、体験談を元に解説します。

つねに最新の情報を身につける必要がある

パソコンインストラクターは、つねに最新の情報を身に付けておかなければなりません。
パソコンの技術は日進月歩で、数年経つと主流となるソフトやツールが変わっていることがあります。
教える側も常に知識を取り入れ、情勢に合わせた指導ができるよう勉強が必要です。
パソコンに不慣れな生徒は、バージョンアップとともに表示画面や操作方法が少し変わると混乱してしまうこともあります。
パソコンインストラクターは細かい更新についても把握し、先回りして生徒に教える必要も出てきます。
実際に、情報の更新が追い付かないと、講師としての仕事の価値が薄まってしまうことを負担に感じてしまう方もいるようです。

指導以外の雑務が多い

パソコンインストラクターは、パソコン教室に勤務したり、企業や自治体に出向いたりして、パソコンの指導をします。
パソコンインストラクターは、ほとんどの場合、パソコン教室の運営に関する仕事や案件を取るための営業活動など、指導以外の業務も行っています。
パソコン教室の場合は、生徒の情報管理や電話対応、教室内の掃除などの雑務があり、教室内の業務は、スタッフが限られている中でパソコンインストラクターが担当するケースが多くあります。

高度なコミュニケーション能力が必要とされる

パソコン教室は、子どもから学生、主婦、社会人、高齢者まで幅広い年齢層の生徒が利用します。
また、パソコンをどれだけ使えるかも、理解の早さも生徒によりまったく違います。
生徒の様子や反応をよく見て、生徒ごとに伝え方を工夫して教えなければなりません。
仕事をする中で、何度説明しても生徒が内容を理解できないという状況になることも珍しくありません。
根気の良さ、生徒のやる気を持続させるような気持ちのよいコミュニケーションがとれることも求められます。

年収が低く不安に感じる

パソコンインストラクターの平均年収は、300〜400万円台と言われています。
経験が浅い場合や非正規雇用の場合、この平均年収より低めの給与のこともあります。
特にパソコンインストラクターという仕事は正社員での募集が少ない傾向にあります。
さらに、パソコンインストラクターが、平均的にあまり年収が高いとは言えないことに加え、パソコンインストラクターの需要も今後増えない見通しです。
パソコンの普及が進み、近年はパソコンを全く使えない人の割合が減ってきています。
ひと昔前とは違い、パソコンを使える高齢者も増えています。
また、動画サイトが盛んになったことで、パソコンの使い方を解説した動画やサイトなどを見て、無料で操作方法を学ぶことが容易になりました。
このような流れから、パソコン教室でパソコンを学びたいという需要は今後大きく伸びるとは考えにくく、パソコン教室の数はあまり増えないと予想されます。
市場の拡大が見込めないとなると、パソコンインストラクター全体の年収も大きく上がることはなく、頭打ちとなっていく可能性があります。

パソコンインストラクターでの経験は転職する際の武器になる !

前項ではパソコンインストラクターの仕事でつらい点について挙げましたが、パソコンインストラクターの経験はキャリア形成において大きな武器になります。
ここでは、パソコンインストラクターの業務経験で得られるスキル、キャリア上のメリットを紹介します

同業界でキャリアアップする場合

フリーランスの講師として独立できる

パソコンインストラクターは、パソコン教室に所属するだけでなく、フリーランスで働く方法もあります。
所属するパソコン教室の業務内容や待遇に不満がある場合は、経験を積んでフリーランスの講師として独立することも可能です。
フリーランスの講師になった場合は、講座の案件自ら獲得し、顧客を集めるのを独力で行う必要があります。
しかし、パソコン教室などでのパソコンインストラクター経験があれば、教室の広告活動や営業の取り組みを参考に、営業活動を行うことができるでしょう。
顧客や案件が確保できれば、フリーランスになることで少ない拘束時間で良い収入が得られるチャンスもあります。

ICT支援員として活躍できる

PCインストラクターの経験は、ICT支援員として求められる対応に役立つ場面が多いです。
ICT支援員とは、学校などの教育機関を中心にICT教育を推進するため、実践的なスキルや経験を持って、専門的なことを教えるスタッフのことです。
情報活用の重要性が問われる今、非常に需要が高く、働きやすいことからも人気の高い職種になっています。
ICT支援員として活躍されている方の中には、実際にインストラクター経験をお持ちの方も多く、パソコンインストラクターとしての経験がダイレクトに活きやすいキャリアパスだと言えるでしょう。

違う業界・業種のキャリアを歩みたい場合

もちろん、パソコンインストラクターではない、新しいキャリアを歩むこともできるでしょう。
その場合は、以下の経験などが評価されやすいです。

企業においてPCスキルは安心材料になる

パソコンインストラクターの経歴は、一定のPCスキルをアピールする材料になります。
IT系企業の場合は、専門的な技術を扱っていることがあるため、基礎的・汎用的な内容を教えることが多いパソコンインストラクターの業務で培った知識のみでIT系専門職の業務に対応するのは難しいこともあります。
しかし、一般企業に就職する場合は、パソコンインストラクター経験者であることをアピールすれば、ビジネスで使うPCスキルに長けている印象を与え安心材料になります。
配属先でPC操作が得意でないメンバーのサポート役としても期待を受けるかもしれません。

営業活動の経験が役に立つ

パソコンインストラクターとして取り組んだ営業活動が、転職で有利に働くことがあります。
営業経験は、コミュニケーション能力や折衝力を培ってきたと見なされ、さまざまな業種でプラスの評価を得られる傾向があります。
パソコン教室で顧客獲得のための営業活動に関わっていた場合は、転職で役に立つことが期待できます。
パンフレットなどの営業資材を作ったり、周知広告活動を行ったりしている場合も、他業種でそのノウハウを活かすことが可能です。
営業活動で案件や顧客を獲得することにやりがいを感じた人は、営業職として転職する道もあります。

接客スキルが身についている

パソコンインストラクターの経験は、接客スキルの面でもアピールポイントになります。
パソコンインストラクターは、パソコンが苦手な人や高齢者、子供などさまざまな生徒がパソコンを使えるように指導します。
いろいろな生徒にパソコン指導をする経験によって、専門用語を使わず誰にでもわかる言葉で筋道立てて説明すること、好印象な接遇などが身につきます。
接客スキルがあると、転職の際の選択肢が広がります。
接客業として直接活かすことができるのはもちろん、他の業種でも取引先とのやりとりや一緒に働くメンバーへの指導にも役立ちます。

まとめ

本記事では、パソコンインストラクターの仕事内容、パソコンインストラクターが持っているとよい資格、パソコンインストラクターの仕事のつらい点、キャリアを考える上でのパソコンインストラクター経験のメリットについて説明しました。
パソコンインストラクターは、どんな生徒でも理解がしやすいように、分かりやすい言葉で説明することが求められます。
パソコンインストラクターとしての経験は、接客や営業など、他業種でも役立つスキルが身につきます。
人気の高い職種であるICT支援員などとしても活躍できる道が開けます。
パソコンインストラクターは、常に勉強を続けなければならず接客にも気を使う大変さがありますが、パソコンスキルを学んでできないことができるようになった生徒の喜びは大きく、とても感謝される仕事でもあります。
少しでもパソコンインストラクターという働き方に興味を持った場合は、『テクノジョブサーチ』にお問い合わせください。

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