COLUMN社内SEの平均年収とは?年収アップを目指す方法を紹介

  1. ホーム > 
  2. コラム一覧 > 
  3. 社内SEの平均年収とは?年収アップを目指す方法を紹介

社内SEの平均年収とは?年収アップを目指す方法を紹介

社内SE
みなさんは社内SEという仕事をご存じでしょうか?
社内SEは一般的なSEと違い、システムを通じて自社の課題を解決をする職業です。
本記事では社内SEの概要や平均年収、給料を上げるコツなどを解説しています。
社内SEに興味があるという方は、ぜひ参考にしてください。

社内SEとは?

社内SEは自社のさまざまな課題を解決するためにシステムを導入・改修し、運用するのが主な業務です。
システムを導入する時には、業務効率化に向けてどういったシステムが必要かを考える力が大切です。
そのため、ただ単にシステムに関連する知識に精通しているだけではなく、社内全体の状況を把握し、その会社の課題を発見する力が社内SEには求められます。
また、システムを運用をする時には、社内SEがヘルプデスクを担当することがあります。
なぜなら、社員がそのシステムで業務を効率化できるようになることがシステムを導入する目的だからです。
そのため、社内SEには、高いヒアリング能力や説明能力といったコミュニケーション能力が必要となります。

システムエンジニアとの違い

社内SEと近い職種としては、一般的なSE(システムエンジニア)が挙げられます。
社内SEは自社の課題をシステムを通じて解決することを求められますが、SEはクライアントの課題をシステムを通じて解決することを求められます。
社内SEは設計に関わる要件定義からプロジェクトマネジメントまで幅広い業務範囲に携わる場合が多く、機能を実装するためにコーディングをするなど開発業務が中心のSEと比べると、設計能力やマネジメント能力がより求められます。

社内SEの平均年収

社内SEの平均年収というと、一体どのくらいが平均相場となるのでしょうか?
社内SEは技術職であるため、高い給料を頂いているイメージなのではないでしょうか?
ここでは気になる社内SEの平均年収と年間ボーナスの金額について、転職・求人サイトのdodaによる調査を元にご紹介します。

平均年収

社内SEの平均年収は452.2万円です。
これは「IT/通信系エンジニア」12職種の中で真ん中程度に位置する7番目の数字です。
さらに年収分布を見ると最も多い年収帯は300万円台の29%。次いで400万円台が21%、300万円未満が16%となっています。
IT/通信系エンジニア職種の平均年収は444.5万円なので、平均年収が高いと感じるかもしれません。
しかし年収分布を確認すると決して全体的に年収が高いというわけではなく、一部高年収のケースに引っ張られている形なのが見て取れるかと思います。

年間ボーナス

社内SEの年間ボーナスは平均109.5万円です。こちらも「IT/通信系エンジニア」12職種中7番目の数字となっています。
社内SEよりボーナスの平均支給額が高いIT/通信系エンジニア職種としては、ITコンサルタントやネットワークエンジニアなどが挙げられます。

社内SEは他のSEより給料が低いのか?

dodaによる調査結果を元に考えた場合、社内SEは他のSEと比較して給料が低いと言えます。
では、社内SEは、他のSEと比べてどうして給与が低いのでしょうか?
もちろん社内SEの給与を他のSEの給与と比較すると低いことには理由があります。
ここではその理由について残業代が少ない、比較的専門性を必要としない、評価がされにくいといった3つの観点からご紹介していきます。

残業代が少ない

社内SEが他のSEより給料が低い理由として、まず残業代が少ないという点が挙げられます。
システム開発を行う一般的なSEの場合、クライアントの意向変更などスケジュールの変更も多いことから、残業が多くなりがちです。その分収入が増えるため、年収が上がる傾向にあります。
一方、社内業務のみを行う社内SEには社外のクライアントが存在しません。
そのため、決まったスケジュールで業務を進行できることが多く、納期に追われないため、基本的に残業が少ない傾向にあります。

比較的、専門性を必要としない傾向がある

エンジニア職は、高い専門性が必要となります。
しかし、社内SEの仕事の中には、高い専門性が必要とまでは言えない業務も多いので、他のSEと比べると希少価値が下がり、年収が低くなってしまうのです。
具体的には、SEの場合はプログラミングスキルなど、習得するまでに時間がかかるような高度なITスキルが必要です。
そのため、その仕事をできる人材が限られており、スキル次第でどんどん年収を上げていくことも可能です。
一方で、社内SEの場合はマニュアルの整備をするなど、専門的なスキルはなく、社内SEでなくてもすることができる作業も多いです。
これらの業務は専門的な知識がなくても行うことができるために、年収が低くなってしまうケースもあるのです。

評価がされづらい

社内SEの業務は社内で使用する業務システムの企画や開発など、システムの維持管理がメイン業務です。
そのため、行った仕事が売り上げに結びついていることを可視化しづらく、社内から評価されにくい業務と言えます。
たとえば、営業職は結果が売り上げに直接結びついており、企業の利益に対して直接貢献していることがわかりやすい職種です。
そのため、社内からは評価がされやすく、大きな案件を契約するなどの成果が給与にも反映されやすいです。
社内SEは企業が安定的に事業を行うために必要な職業なのですが、売り上げに対して可視化しづらいこともあり、評価がされにくい職業であるといえます。

社内SEは給料が上がらないのか?

社内SEは他のSEと比較して給料が低い仕事だということがわかりましたが、必ずしも高収入が望めない職業というわけではありません。
社内SEは、上流に携わる職種であるため、自分の能力を伸ばし、キャリアを積むことで、平均以上に年収をあげることができるでしょう。
社内SEが給料を上げるコツとして、実務経験を積む・企画にも挑戦する・転職先を慎重に選ぶ・資格を取得する・地方で就職するという5つのポイントをご紹介します。

実務経験を積む

社内SEが給料を上げるためには、まずしっかりと実務経験を積むことが大切です。
需要の高い技術を持ち、尚且つ多くの実務経験がある社内SEであれば、大企業へ転職できる可能性があります。
たとえば、AIやデータサイエンス、セキュリティ関連の技術は、どのような企業でも需要が高いです。
こういった分野でも実務経験を積み、知識やスキルを身に付けることで、市場価値の高い社内SEになることを目指すことができます。

企画にも挑戦する

社内SEの業務内容は、上流工程から下流工程までかなり幅広いと言えます。
そのため、パソコンなどの備蓄管理といった下流工程の業務をメインに行う社内SEもいれば、システム企画などの上流工程を行う社内SEもいます。
このように一口に社内SEといっても業務内容が異なるため、担当する業務によって収入が大きく異なります。
特にプロジェクトマネジメントを行う企画部門は幅広い知識や経験が求められるので、年収アップが期待できます。
ただし企画部門は採用枠が限られており、人気も高いです。
そこでは、SEとしての技術の他にもコンサルティングスキルなどのスキルや経験が求められるでしょう。

転職先を慎重に選ぶ

社内SEとして高い年収を得るためには、転職先についても慎重に選びましょう。
例えば、大手企業は多くの募集があります。
大手企業では、多くの社員が社内システムを利用することから社内システムが大規模となります。
そのため、パソコンの備品を管理したり、ネットワーク環境への接続サポートをしたりするために、多くの社内SEが必要となるのです。

資格を取得する

高収入の社内SEを目指すのであれば、IT系の資格を取得して専門的な知識を持っていることをアピールするという方法もあります。
IT系の資格を取得しておくと、書類選考の際にも他の応募者との差別化を図ることができます。
IT系の資格は種類が豊富なため、自身が応募する求人の業務内容に適した資格を選びましょう。
また、会社によっては有資格者には、手当がつく場合もあり、そういった意味でも年収アップに繋がるでしょう。
基本的かつ汎用性の高い資格として、情報処理技術者、応用情報技術者などがあります。
これがあれば転職に有利とまでは言い切れませんが、持っていることでIT系の基本的な知識を身に付けているという証明にはなるでしょう。

社内SEへの転職は未経験からでは難しいのか?

社内SEのお給料も気になりますが、そもそも、社内SEに未経験から転職することが可能なのでしょうか?
前述の通り、社内SEは他のSEと比べると、技術的な専門性が低い仕事です。このため、他のSEと比べると、より未経験からでも転職しやすいのが社内SEの利点です。
また、転職をした際の平均年齢は33歳と、他のIT/通信系エンジニア職種の平均年齢と比較してやや高めの年齢となっています。
未経験だけどSEに転職したいという方は、30代からでも挑戦しやすい社内SEが狙い目なのではないでしょうか。

まとめ

社内SEは未経験からでも転職することが可能です。またキャリアの選択次第では高収入を目指すこともできます。
高収入の社内SEとなるためには資格を取得し、企画にも挑戦するなどさまざまな経験を積むことをおすすめします。
『テクノジョブサーチ』では未経験から社内SEになりたい方をサポートします。
社内SEを目指している方は、まずはお気軽にお問合せください。

\\ICT・通信業界の求人多数!//

テクノジョブサーチで今すぐ求人を探す