COLUMNネットワークスペシャリスト試験の合格率や難易度は?対策方法も解説

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ネットワークスペシャリスト試験の合格率や難易度は?対策方法も解説

「ネットワークスペシャリスト試験」は、情報処理技術者系の国家資格の一つです。
ネットワークエンジニアとして必要な知識・スキルを証明できる資格のため、これからネットワークエンジニアとして活躍したい方にはおすすめの資格と言えます。
そのような中で下記のような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
  • 「ネットワークスペシャリスト試験を受けたいけれど、難易度はどれくらい?」
  • 「ネットワークスペシャリストを取得するメリットは何?」
上記のような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、そんな疑問点に役立つ内容を
・ネットワークスペシャリスト試験とは
・ネットワークスペシャリストを取得するメリット
・ネットワークスペシャリスト試験の対策方法
の順番にご紹介します。
これからネットワークスペシャリストの取得を検討している方にとって役立つ記事になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

ネットワーク スペシャリスト試験とは?

ネットワークスペシャリストとは?

ネットワークスペシャリストは、ネットワークの技術やサービスの動向に精通しており、ネットワーク環境の規模が大きい場合も、目的に合わせて安全なネットワークシステムを構築し、運用できるエンジニアのことを指します。

ネットワークスペシャリストの役割や技術水準

ネットワークスペシャリストは、日々の業務としてネットワークシステムの企画から運用・保守に至るまでの業務において、次のように携わります。
  • 情報システム基盤のネットワーク資源の管理
  • ネットワークシステムの企画から保守管理
  • ネットワーク関連の技術支援 など
上記の業務に中心的に携わるだけでなく、下位者の指導にあたることも重要な役割です。
また、技術水準としては下記が求められます。
 (1) ネットワーク技術・ネットワークサービスの動向を広く見通し、目的に応じた適用可能な技術・サービスを選択できる。
 (2) 企業・組織、又は業務システムの要求(情報セキュリティを含む)を的確に理解し、ネットワークシステムの要求仕様を作成できる。
 (3) 要求仕様に関連するモデリングなどの設計技法、プロトコル技術、信頼性設計、セキュリティ技術、ネットワークサービス、コストなどを評価して、最適な論理設計・物理設計ができる。
 (4) ネットワーク関連企業(通信事業者、ベンダー、工事業者など)を活用して、ネットワークシステムの設計・構築・運用・保守ができる。
上記のようにネットワークエンジニアとして高い技術水準を達成していることは、ネットワークスペシャリストにとって必須といえます。

ネットワークスペシャリスト試験の難易度と合格率

令和3年度の春の試験合格率は12.8%と、決して高い数字とは言えません。
IPA 独立行政法人 情報処理推進機構が認定する中で最高難易度であるLevel4であるため、試験合格のためにはかなりの準備が必要になるでしょう。

ネットワークスペシャリストには受験資格の規定がない

ネットワークスペシャリストには、受験資格に必要な規定がないため誰でも受験することができます。
しかし、前述したとおり難易度が高い資格となっているため、ネットワークに関する業務に携わったことがない場合は、Level2の「基本情報技術者試験」やLevel3の「応用情報技術者試験」に合格し基礎知識をつけてから挑戦するのがおすすめです。
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ネットワークスペシャリストを取得するメリット

ここからは、ネットワークスペシャリストの資格を取得するメリットについて解説します。

ネットワークに関連する網羅的な知識を証明することができる

ネットワークスペシャリストを取得することで、ネットワークを設計、構築、運用、保守するために必要な高度な知識や技術を網羅していることを証明することができます。

ネットワークに関連する実務に活かすことができる

とりわけ下記のような職業は、ネットワークスペシャリスト試験を通じて学ぶことで得た知識を活かすことが可能です。

ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアは下記のような業務に携わります。
  • 顧客の要件を満たすネットワークの設計
  • 設計書に基づくネットワークの構築
  • ネットワーク機器の監視や運用
ネットワークスペシャリスト試験ではネットワークの設計、構築、保守、運用に関する知識を網羅的に学ぶことができるため、普段関わる業務のすべてに活かすことができます。
ネットワークエンジニアとしてのキャリアを積み、さらにスキルアップしたい人にとって、この資格はうってつけと言えるでしょう。

システム運用

システム運用とはネットワークやシステムを監視し、トラブルを未然に防ぐことです。
主に下記のような業務を行います。
  • ネットワーク機器などを用いた監視
  • トラブル発生時の記録
  • 運用中のトラブルに関する原因特定や改善
  • 効率よく運用するためのマニュアル改善
運用中にトラブルがあった場合に、ネットワーク機器の設定を変更することで対処する場合があります。
上記のようにシステム運用とネットワークには密接な関係があるため、ネットワークスペシャリスト試験で学んだ知識を活かすことができます。
ネットワークエンジニアの仕事内容については下記で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

ネットワーク スペシャリストの試験概要

ネットワークスペシャリストは、他の情報系国家資格と同様に、午前Ⅰ、Ⅱ、午後Ⅰ、Ⅱに分けられています。
試験時間の詳細は以下のとおりです。
試験時間 出題形式
午前Ⅰ:9:30〜10:20(50分間) 四肢択一式
午前Ⅱ:10:50〜11:30(40分間) 四肢択一式
午後Ⅰ:12:30〜14:00(90分間) 記述式
午後Ⅱ:14:30〜16:30(120分間) 記述式
試験は、例年4月の第三日曜日に行われます。
また、年に一度であるため、計画的に準備をし、試験に臨みましょう。
試験は全国62都市で行われますので、お近くの会場で受けることができます。

ネットワーク スペシャリストの試験対策方法

ネットワークスペシャリストの試験対策として、下記の3つの学習方法を紹介します。

書籍を活用する

ネットワークスペシャリストの試験対策に向けた書籍は数多く出版されています。

ネットワークに関してあまり馴染みのない人は、まずはイラストが多い参考書を選ぶと理解しやすいでしょう。
また、ネットワークに関してある程度知識がある場合は、参考書でインプットをしながら、問題数の多い書籍を活用し、アウトプットしていきましょう。
書籍については、何冊も購入するのではなく一冊を深めていくやり方がお勧めです。

オンライン講座を受講する

オンライン講座を受講することで、動画やアプリなど書籍ではカバーできない方法で学習を進めることができます。
また、間違えやすい問題や記述問題に対策するためのアドバイスなどサポートが充実しているため、初めて受験する方や書籍だけで学習するのが難しい方には有効的な方法といえるでしょう。

過去問を解く

ネットワークスペシャリスト試験は、午前Ⅰの選択式から午後Ⅱの記述式まで、限られた時間中で4つ全ての試験を60点以上正答しなければならないため時間配分が重要です。
そのため過去問を解きながら、時間配分に留意し問題の傾向に慣れましょう。
過去問を解くことで自分の苦手分野がわかるきっかけにもなるため、過去問は必ず解くことをおすすめします。

まとめ

本記事では、ネットワークスペシャリスト試験に関する概要や勉強方法などについて解説しました。
ネットワークエンジニアに限らずネットワーク運用に携わる人や自社でのネットワーク関連業務につく方など、さまざまな方が目指すべき資格といえます。
これからもニーズは増え続ける業務であるため、これからネットワークエンジニアとして活躍したい方が転職や就職にも有効です。
ぜひ、資格に興味がある方は前向きに検討してみてはいかがでしょうか。
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