COLUMNセキュリティアナリストとは?仕事内容や求められるスキル・資格を解説!

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セキュリティアナリストとは?仕事内容や求められるスキル・資格を解説!

セキュリティアナリスト
最近では、サイバー攻撃などのリスクが高まっており、各企業はセキュリティ対策の必要に迫られています。
しかしながら、セキュリティ対策を実施するためのノウハウがなく、困っている企業も多い現状です。
そんな中で、情報セキュリティの専門家であるセキュリティアナリストが注目されています。
  • 「セキュリティアナリストってどんな仕事をするの?」
  • 「セキュリティアナリストに必要なスキルって何?」
  • 「セキュリティアナリストを目指すならどんな資格がおすすめ?」
セキュリティアナリストに興味がある方にとって、気になる疑問点も多いのではないでしょうか?
そんな疑問点に向けて本記事ではセキュリティアナリストの仕事内容、求められるスキルやおすすめの資格などについて解説していきます。
・セキュリティアナリストを目指している方
・セキュリティアナリストに興味がある方
上記の方に役立つ記事となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

セキュリティアナリストとは?

セキュリティアナリストとは一体どういった職種なのかについて解説します。

セキュリティアナリストとは?

セキュリティアナリストは情報セキュリティの専門家です。
仕事内容としては、マルウェアやログの解析を行い、セキュリティのリスクがないかを分析します。
そして、企業に必要なセキュリティ対策の提案を行います。
また、情報セキュリティの専門家であるセキュリティアナリストには、最新のサイバー攻撃の手口を熟知していることが求められています。

セキュリティアナリストの重要性

セキュリティ対策が重要となる現代では、セキュリティアナリストの重要性がさらに増していくと考えて良いでしょう。
サイバー攻撃は常に進化を続けており、どんどん複雑化しています。
そのため、従来の方法では対処しきれないケースが出てきます。
万が一、企業がサイバー攻撃の被害を受けてしまうと、情報流出などの大きな被害のリスクがあります。
だから、企業は情報セキュリティのプロであるセキュリティアナリストに依頼をし、サイバー攻撃のリスクの分析と対策方法を提案してもらっているのです。

セキュリティアナリストの仕事内容

セキュリティアナリストの仕事内容を紹介します。

事前にサイバー攻撃の手法を分析する

セキュリティアナリストの主な仕事はサイバー攻撃の手法を分析することです。
専門家としての観点からサイバー攻撃の分析を行い、リスクの評価を行います。
具体的には、マルウェアの表層的特徴から分析する表層解析や実際にマルウェアを動かす動的解析、プログラミングされたコードを読み解く静的解析といった方法を用いてサイバー攻撃の分析を実施するのです。
とりわけ実際にマルウェアを動かす動的解析は自身が感染するリスクがあるため、慎重に管理を行う必要があります。
専門的な知識と技術を持ったセキュリティアナリストだからこそ可能な仕事です。

常に最新の情報を収集する

セキュリティアナリストはセキュリティやサイバー攻撃などに関する情報収集を行います。
なぜならサイバー攻撃の手法は日々変化しているからです。
信頼できる情報ソースから最新の情報を集めて、さまざまな関連情報と組み合わせることでサイバー攻撃に対処するのです。
情報が不足している場合、日本だけではなく海外からも情報を集めます。
たとえば、新しいセキュリティ対策の手法や最新のサイバー攻撃の仕組みなどの情報を収集して分析するのです。
情報収集した結果はセキュリティ対策に役立てます。

クライアントへ予防法や対処法を提案する

セキュリティアナリストはクライアントに対してサイバー攻撃への予防法や対処法の提案をします。
クライアントのネットワーク環境などの分析を行い、セキュリティの弱点を見つけ出した上で最適な解決策を提案するのです。
そこでは、専門家としての観点から効果的な提案を導き出すことが求められます。
提案する際には、セキュリティのリスクや解決策の根拠などをわかりやすく説明することが大切です。

セキュリティアナリストに求められる力

セキュリティアナリストに要求される力を説明します。

脆弱性を判断する力

セキュリティアナリストには環境の脆弱性を判断する力が求められます。
そこでは、さまざまなサイバー攻撃に対して備えられているか、リスクはないのかなどを判断することが重要です。
そのためには、最新のサイバー攻撃やセキュリティに関する知識に習熟しており、分析から結果を解釈する力が要求されます。
クライアントのセキュリティの脆弱性を正しく判断できなければ、仕事は成立しません。

仮説を立案する力

セキュリティアナリストが仕事を進める際にはさまざまな仮説を立案することが求められます。
具体的には、どんなサイバー攻撃を受ける可能性があるのか、攻撃のパターンはどういったものなのかといったように仮説を立てることが重要です。
そのように仮説を立てた上でクライアントがサイバー攻撃を受けるとどんなリスクがあるのか考えます。
これまでに事例のないケースも想定した上でセキュリティ対策を進めることが必要です。
単に既存の知識をそのまま流用するのではなく、仮説を立てて未知の脅威に備えます。

データ分析をするためにAIを活用する力

これからの時代はセキュリティ対策においてAIの力を活用することが大切です。
AIの技術を活用すれば、より精度の高いデータ分析を実現できます。
AIを活用してさまざまな仮説を立ててサイバー攻撃に備えるのです。
そのため、これからセキュリティアナリストを目指すならば、AIを活用できるスキルが求められます。
積極的にAIを利用して、サイバー攻撃の対策を立てられるセキュリティアナリストは需要の高い存在となるでしょう。

不正を見逃さないように注意する力

セキュリティアナリストは不正を見逃さない力が重要です。
たとえば、不正なパケットを見逃してしまうとサイバー攻撃の被害が生じます。
クライアント先の環境に不正なパケットやアクセスがあった場合は、早急に原因を分析して対応を考えなければいけません。
サイバー攻撃は巧妙な手口でデータを偽装して不正なパケットの送信やアクセスを企てようとします。
どんな不正も見逃さない注意力がセキュリティアナリストに必要とされるのです。

セキュリティアナリストが取得すべき資格

セキュリティアナリストになる上で取得しておくと良い資格を紹介します。
また情報セキュリティに関する資格については下記で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

情報処理安全確保支援士

情報処理安全確保支援士は情報処理技術者試験制度のスキルレベル4に区分される資格です。
サイバーセキュリティ対策の中核を担える人物を認定します。
試験は選択式と記述式で行われ、合格率は20%程度のため難易度は高いです。
セキュリティエンジニアやセキュリティコンサルタントを想定しています。
試験内容は情報セキュリティやコンピュータネットワークの分野が重点的に出題されるのが特徴です。
ただし、データベースやITサービスマネジメントといった分野からも幅広く出題されます。
試験の概要 サイバーセキュリティ対策の中核を担える人物を認定する
出題形式 選択式・記述式
難易度 合格率:20.1%(令和3年期秋季)

(ISC)²資格

(ISC)²資格は情報セキュリティのプロフェッショナルを認定する資格です。
(ISC)²資格には、CISSPやSSCP、CCSP、CSSLPの4つの区分が用意されています。
中でもスタンダードな資格とされているのがCISSPであり、情報セキュリティのリーダーになる人材を想定した資格です。
(ISC)²資格はアメリカの団体が主催しており国際的に認められています。
出題形式は選択式であり、250問で70%以上の正解率が必要です。また、受験資格には5年以上の業務経験が求められます。
試験範囲は広く難易度は高いです。
試験の概要 情報セキュリティのプロフェッショナルを認定する
出題形式 選択式
難易度 試験範囲が広く何度は高い

公認情報セキュリティマネージャー(CISM)

公認情報セキュリティマネージャー(CISM)は情報セキュリティに関する国際的な資格です。
情報セキュリティのマネージャーとしてのスキルや知識を認定します。
試験問題は実際の業務分析をもとにした内容で実践的です。
試験は多肢選択式であり、4時間で150問が出題されます。
情報セキュリティガバナンスや情報リスクの管理、情報セキュリティプログラムの開発・管理といった分野が出題範囲です。
合格率は非公開ですが、難易度は高いとされています。
試験の概要 情報セキュリティのマネージャーとしてのスキルや知識を認定
出題形式 選択式
難易度 合格率は非公開(難易度は高いとされている)

CompTIA Security+

CompTIA Security+はサイバーセキュリティの資格です。
国際的に信頼されている資格で、セキュリティスキルやセキュリティマネジメントに関する内容が出題されます。
実践的なスキルを証明でき、案件を獲得する際のアピールに使えるでしょう。
最新のトレンドや手法に対応した資格であり、業務で役立つ知識を身に付けられます。
試験は選択式であり、90分で最大90問が出題されるのが特徴です。
100~900のスコア形式であり750スコア以上が合格ラインのため難易度は高いとされています。
試験の概要 サイバーセキュリティの資格
出題形式 選択式
難易度 100~900のスコア形式で750スコア以上が合格のため難易度は高い

セキュリティアナリストは今後も必要不可欠な職種

セキュリティ対策の需要は今後さらに高まっていきます。
その中でセキュリティアナリストの果たす役割は大きいです。
そのため、これからもセキュリティアナリストは必要不可欠な職種になります。
セキュリティの専門家は不足していて、自社にノウハウがなく困っている企業は多いです。
今後もセキュリティアナリストは引く手あまたの存在となり、多くの案件が寄せられるでしょう。
ただし、セキュリティやサイバー攻撃の技術の進化のスピードは早いため、常に知識をアップデートして対応することが求められます。

まとめ

セキュリティアナリストはこれからの時代において重要な存在です。
サイバー攻撃の被害は増えていて、技術は複雑になっています。
自社でサイバー攻撃に備えられない多くの企業はセキュリティアナリストに依頼をしてセキュリティ対策を進めているのです。
そのため、これからセキュリティアナリストになれば、引く手あまたの存在になれるでしょう。
セキュリティアナリストを目指すならば、本記事で紹介した資格の取得を目指すと良いです。
そして、セキュリティアナリストに求められる力を身に付けましょう。
そうすれば、セキュリティアナリストに転職して活躍できます。
未経験からでも、しっかりと経験を積み、勉強をすることでセキュリティアナリストへの道は開けます。
セキュリティアナリストへの案件をお探しの方は『テクノジョブサーチ』にご相談ください。多くのIT案件を扱っており、まずはお気軽に『テクノジョブサーチ』までお問い合わせください。

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