COLUMNICT支援員には資格が必要?仕事内容や資格について詳しく解説します

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ICT支援員には資格が必要?仕事内容や資格について詳しく解説します

ict支援員
ICT支援員になるためには、資格は必要なのでしょうか?結論からいうと、ICT支援員になるためには、資格は必須ではありません。
しかし、資格を持つことによりスキルを高めることができ、転職やキャリアアップに役立つことが多いです。
今回は、ICT支援員の具体的な仕事内容から、知識・スキルを身につけるときにおすすめの資格を紹介します。
ICT支援員は、機器の準備から動作チェック、トラブルへの対応といった業務を担います。
任せられる業務の範囲が広く、その分だけ知識とスキルが求められるため、資格の取得を目指すのがおすすめです。
ぜひ最後までご一読ください。

ICT支援員の仕事内容

ICT支援員の主な仕事内容は、多岐にわたります。
任される仕事の範囲は多岐にわたり、就職先によっても細かく異なります。
  • ICT機器の準備
  • ICT機器の操作サポート
  • ソフト・アプリの操作指導
  • 授業・教材の制作
  • ICT機器の動作チェック
  • ICT機器および環境のメンテナンス支援
  • 教員がICT機器を活用するための研修の実施
  • ICT機器・環境のネットワークトラブルへの対応
  • ICT機器メーカーとのやりとり
  • 情報モラルの教材・事例の取り扱い
  • 自治体(教育委員会等)やICT支援員との情報・事例共有
こうしたICT支援員の仕事内容は、担当の学校でどの程度まで知識が定着しているか、どこまで対応する必要があるのか、などの基準で決められます。
スキルとコミュニケーション能力を使って、適切かつ柔軟に業務へ対応しましょう。

ICT支援員になるには資格は必要?

ICT支援員になるために、必須の資格はありません。
弁護士や会計士とは異なり、特定の資格や免許を求められる業務(業務独占資格)に該当する職業ではないためです。
ただ、ICTの活用に必要な知識とスキル、それを伝えられるだけのコミュニケーション能力が求められます。
そのため、就職先へ自らの知識とスキルを伝えて、採用のチャンスを増やすために検討したいのが資格の取得です。
なお、ICT支援員に関する資格の取得を目指したい場合は、「ICT支援員認定試験」を検討しましょう。

ICT支援員認定試験とは?

ICT支援員認定試験とは、情報ネットワーク教育活用研究協議会が実施する試験のことです。
受験資格は、「原則として20歳以上」ということ以外に細かい指定はありません。
ただし、試験内容は以下の2つの領域にわかれており、そのどちらとも合格する必要があります。
【ICT支援員認定試験における試験領域】
領域 試験内容 概要
A領域 実践的知識 受験会場でコンピュータ(CBT)方式で実施される
B領域 問題分析・説明力 試験実施日から5日後に課題が掲示され、5日以内に課題に対する動画を提出する
A領域では、ICT支援員に求められる技術や知識、実際に使われている教育活動から教育組織の理解などが主な内容です。
一方で、B領域は問題分析能力・説明力を問われ、「課題に対する説明動画」を撮影して提出します。
例えば、IT用語の詳しい説明を交えながら「ツールの使い方」を説明するといった形です。

資格の難易度

「ICT支援員認定試験」の難易度は、高くありません。
合格率が約60〜70%ですから、しっかりと基礎・基本を磨けば合格できるラインでしょう。
A領域では実際の教育現場から要求される問題をクリアできるように、以下の内容から出題されます。
  • 教育現場や情報技術などでの基本的用語
  • 教育現場で利用されるアプリケーションソフトやファイルの操作
  • 現場で生じる問題に対する状況判断や対応
  • 教育現場で利用されるハードウエアやソフトの設定
  • 学校特有の問題に関する理解(職務、子どもの扱いなど)
  • 情報モラルの指導・セキュリティに関する知識
それぞれの内容について、理解を深めておきましょう。
またB領域では、問題場面の理解能力と状況に応じた適切な説明力が求められますから、苦手な場合は練習しておくことをおすすめします。

テクノジョブサーチでICT支援員の求人を探してみよう

先述の通り、ICT支援員になるためには、資格は必要ありません。
ICTの活用に必要な知識とスキル、それを伝えられるだけのコミュニケーション能力は求められますが、まずは求人を探し、どのようなスキルが求められるのかを一度確認することが重要です。
テクノジョブサーチでは、未経験・経験問わず、通信・ICT業界に特化した求人を取りそろえています。
未経験からスタートする人も多く、実務を通じてスキルを磨くことが可能です。

資格を取得することはもちろん重要ですが、それ以上に実務経験を積んでスキルアップしていくことが求められています。
実際の業務を通じて得られる知識や経験は、資格取得の準備にとっても大いに役立ちます。
実務経験を積みながら、同時に資格取得を目指すことで、より実践的なスキルを身につけることができるでしょう。
今すぐテクノジョブサーチで自分に合った求人を見つけ、キャリアの第一歩を踏み出しましょう。
下記より簡単にICT支援員の求人を検索できますので、ぜひご確認下さい。

ICT支援員になるために他に持っていた方がいい資格

ICT支援員として働く場合に、他にも持っていたほうが良い資格として、以下の4種類があります。
  • 教育情報化コーディネータ
  • ITパスポート試験
  • 情報セキュリティマネジメント試験
  • 基本情報技術者試験
必須ではありませんが、より能力があることをアピールできる材料となるため、積極的に取得しましょう。

教育情報化コーディネータ

教育情報化コーディネータ(ITCE)は、教育機関における情報化を整えたり、推進したりする技術・スキルを認定する検定です。
ITCEとは、「Information Technology Coordinator for Education」の略語です。
ICT支援員が実行員という立場に対し、教育情報化コーディネータは目標立案や計画統一などの上流工程を担います。
3級から1級までの3段階が用意されており、その技術に応じたレベルの検定を受けられます。

ITパスポート試験

ITパスポート試験は、情報処理に関する基本知識とスキルを認定する国家資格です。
  • 新しい技術(AI、ビッグデータ、IoT など)
  • 新しい手法(アジャイルなど)
  • 経営全般(経営戦略、マーケティング、財務、法務など)の知識
  • IT(セキュリティ、ネットワークなど)の知識
  • プロジェクトマネジメントの知識 など
これから社会人となる学生から、すでに働いているビジネスパーソンまで、キャリアを考えるなら挑戦したい資格です。
ICT支援員認定試験で出題される問題の事前学習として、基本から学びたい人にもおすすめできるでしょう。

情報セキュリティマネジメント試験

情報セキュリティマネジメント試験は、セキュリティマネジメントの計画・運用・改善に必要とされる基本的な技術・スキルを証明できる国家資格です。
ICT化は利便性を向上し、効率化・円滑化に欠かせないものではありますが、同時にセキュリティリスクを抱えています。
そのため、サイバー攻撃といったリスクから、情報漏洩の危険性まで総合した知識を身につけ、適切な支援を考えられるように学ぶ必要があるわけです。
ICT支援員として触れるIT機器における、セキュリティマネジメントの重要性を伝えるために、必要な知識を身につけたい人に役立つでしょう。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、エンジニアやプログラマーが知っておきたい基本的な知識を学べる試験のことです。
以下の内容を体系的に学べ、IT業界で活躍するためのベース技能として役立ちます
  • コンピュータやシステムの仕組み
  • データベース
  • ネットワーク
  • セキュリティ
  • ソフトウェア等の開発方法
  • 開発において検討すべき基本事項
企業経営からマネジメント分野の知識まで学べるため、ICT支援員として活動するときに役立つ知識を得られるでしょう。

ICT支援員に向いている人とは?

ICT支援員に向いているのは、以下の人です。
  • コミュニケーションを大切にし、ポジティブに考えられる人
  • ニーズに応え、サポートができる人
  • 課題解決能力がある人

コミュニケーションを大切にし、ポジティブに考えられる人

ICT支援員は、コミュニケーションを大切にし、ポジティブに考えられる人に向いています。
情報活用能力を伸ばすための支援が大きな役割を果たすためです。
例えば、「同じミスを繰り返す」場合にネガティブにならず、何が原因なのか・どうしたら解決できるのかなどを一緒に考えてポジティブに変えていくといった形です。
学びが楽しいと感じられたり、個性に合わせて臨機応変に改善・対応したりできるコミュニケーション能力があると、やりがいを感じながら働けるでしょう。

ニーズに応え、サポートができる人

ICT支援員は、ニーズへ応えて適切にサポートできる人に向いているともいえます。
コミュニケーションの際に、質問の意図をくみ取ったり、納得できる受け答えが求められたりするためです。
教える立場に限らず、自らが教えられる立場となって考えられると、さらに支援の幅が広がります。
ICT支援員は保有している豊富な知識で、ニーズに合わせて適切な提案まで考えられる人に向いているでしょう。

課題解決能力がある人

ICT支援員は、課題解決能力がある人にも向いている職種です。
サポートをするだけではなく、常に改善点を考えて「理解度を高める工夫」を凝らす必要があるためです。
理解しにくい概念はなかったか、図解といった視覚に訴えて理解度を高められないか、などの改善が求められます。
臨機応変に対応するためにも、常に上流工程といえる「俯瞰した視点」を持てる場合は、支援員として働きやすくなります。

ICT支援員に関するよくある質問

ICT支援員に関するよくある質問について紹介します。

ICT支援員になるためにはどうやって求人を探したらいい?

ICT支援員になるための求人を探すには、特化した求人サイトを利用するのが効率的です。
「テクノジョブサーチ」は通信・ICT業界に特化した求人を豊富に取り揃えています。
このサイトでは、ICT支援員の募集情報を簡単に見つけることができ、希望する条件に合った求人を探しやすいです。
資格や経験に応じた適切なポジションを見つけるためにも、「テクノジョブサーチ」を活用してみてください。

ICT支援員の将来性はない?

ICT支援員の将来性については、決して悲観的ではありません。
現代の教育現場では、ICT(情報通信技術)の活用が急速に進んでおり、そのサポートを担うICT支援員の役割はますます重要になっています。
特に、オンライン学習やデジタル教材の普及に伴い、ICT支援員の需要は増加傾向にあります。 
また、文部科学省による「GIGAスクール構想」に基づき、2020年度から進められてきた具体的な取り組み(児童生徒1人1台端末の整備や高速大容量の通信ネットワークの整備など)に引き続き、これまでの課題を踏まえ「NEXT GIGA」とする新たなフェーズへの流れもあり、ICT支援員は益々活躍を期待されています。
スキルを磨き、最新の技術に対応できる能力を持つことで、キャリアの幅を広げ、将来的にも安定した職業として成長する可能性があるでしょう。

ICT支援員はきつい?

ICT支援員の仕事は、技術的なサポートやトラブルシューティング、教育現場でのICTの導入・運用支援など多岐にわたります。
そのため、時には迅速な対応が求められ、プレッシャーを感じることもあるでしょう。
しかし、教育現場でのICT活用が進む中で、支援員の存在は不可欠であり、やりがいや達成感を感じることが多い職種です。
適切な知識とスキルを持ち、コミュニケーション能力を活かせる人にとっては充実した仕事と言えます。
下記の記事では、ICT支援員の大変だと感じることについて詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

ICT支援員がやってはいけないことはある?

CT支援員がやってはいけないことには下記が挙げられます。
  • 個人情報の不適切な取り扱い
  • 無礼な態度や差別的な言動
  • 不確かな情報の提供
  • 機密情報の漏洩
  • 不正アクセスやデータ改ざん
まず、個人情報の取り扱いに関する法令違反には気を付けましょう。
生徒や教職員の個人情報を適切に管理し、外部に持ち出すことは絶対に避けなければなりません。
また、教育現場での支援員は教職員や生徒に対して尊重の態度を持つことが求められます。
無礼な態度や差別的な言動は厳禁です。
さらに、技術的な支援を行う際に、自己の知識不足を補おうと不確かな情報を提供することは避けるべきです。
正確で信頼性のある情報を提供し、分からない場合は素直に認め、適切な対応を取ることが重要です。
ICT支援員は、教育環境の向上を目指し、誠実かつ慎重な姿勢で職務を遂行することが求められるでしょう。

まとめ

ICT支援員が任せてもらえる仕事の範囲は多岐にわたり、就職先によっても細かく異なります。
ただし、必須の資格はありませんので、以下のような人に向いている職種です。
  • コミュニケーションを大切にし、ポジティブに考えられる人
  • ニーズに応え、サポートができる人
  • 課題解決能力がある人
また、資格を取得しておくと「知識・スキル」を伝えられ、採用へ有利に働くかもしれません。
しかし、未経験でもできる求人に応募して早くスキルを身に付けることも非常に重要です。
特に、未経験者でも始められるポジションを探し、実務経験を積むことが今後のキャリア形成に大きく寄与するでしょう。
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