COLUMNネットワークエンジニアの平均年収・収入|年収アップの方法も解説

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ネットワークエンジニアの平均年収・収入|年収アップの方法も解説

ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアは、インフラの構築や運用および、保守や監視といったネットワーク全般の仕事に携わります。
通信回線やネットワークは拡大しており、人材不足で需要が高くなっているため、ネットワークエンジニアを目指す方も多いのではないでしょうか。
就職や転職を考える際、給与は大事なポイントです。
ネットワークエンジニアの給料事情を解説します。

ネットワークエンジニアの給与相場

インフラやネットワークの構築、運用を仕事とするネットワークエンジニアの給与相場はどれくらいなのでしょうか。
全国平均とほかのエンジニア職と比較してみましょう。

全国平均年収との比較

国税庁の平成30年分民間給与実態統計調査結果によると平均給与は次の通りです。
1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与は 441 万円(対前年比 2.0%増)であり、これを男女別にみると男性 545 万円(同 2.5%増)、女性 293 万円(同 2.1%増)となっている。1年を通じて勤務した給与所得者の平均年齢は 46.4 歳(男性 46.3 歳、女性 46.5 歳)となっており、また、平均勤続年数は 12.2 年(男性 13.7 年、女性 10.1 年)となっている。

正規、非正規についてみると、1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与は正規 504 万円(同 2.0%増)、非正規 179 万円(同 2.2%増)であり、これを男女別にみると、正規については男性 560 万円(同 2.3%増)、女性 386 万円(同 2.5%増)、非正規については男性 236 万円(同 2.9%増)、女性 154 万円(同 2.2%増)となっている。
これに対し、ネットワークエンジニアの平均年収は450万円~500万円ほどです。
全国で見ても、平均年収より高い水準と給料であることがわかります。

他のエンジニアとの比較

ネットワークエンジニアと類似した仕事として挙げられるサーバーエンジニアと比較してみます。
サーバーエンジニアは仕事内容が多岐にわたることから、年収は400万〜600万円前後と幅広い傾向にあります。
しかし、大きくは、ネットワークエンジニアと同程度です。

新卒ネットワークエンジニアの初任給

新卒のネットワークエンジニアの初任給は、最終学歴により変わります。
大学卒業の場合で初任給は22万円ほどですが、大学院卒の場合は、23万~24万円ほどであることが多いです。
初任給は企業によって大きく変わりますが、大学院卒の給料は上がる傾向にあります。

給料が低くなってしまう原因

人材不足であるIT業界において、ハイスキル人材と比較してしまうと、ネットワークエンジニアの給料は低く思われやすい傾向にあります。
ネットワークエンジニアの給料が低くなってしまう要因は、仕事内容にあると言えます。
ネットワークエンジニアの仕事のうち、監視・運用保守の仕事はトラブルが発生しなければ、ルーティンで監視するだけです。
このため、残業代も稼ぎづらく、スキルアップが見込みづらいと言えます。
さらに、監視・運用保守は、ルーティンで業務をこなすことができるからこそ、未経験者や新入社員の仕事とされます。
監視業務から抜け出して、上流部分の仕事に関与できなければ、なかなか給料は上がりません。

ネットワークエンジニアの平均年収

年代別の平均年収

年代 平均年収 年収層
20代 400万円程度 400万~700万円 ミドル年収層
30代 500万円程度 400万~700万円 ミドル年収層
40代 700万円程度 400万~700万円 ミドル年収層
50代 800万円程度 700万~1,000万円 アッパーミドル年収層
60代以降 500万円程度 400万~700万円 ミドル年収層

勤務先の平均年収

企業規模 平均年収 給与
大企業のネットワークエンジニア 760万円 47万円
中企業のネットワークエンジニア 629万円 39万円
小企業のネットワークエンジニア 570万円 36万円
ネットワークエンジニアの平均年収は、企業規模に応じて年収にバラつきがあります。
大企業のネットワークエンジニアの年収は700万を超えるのに対し、小企業のネットワークエンジニアは570万円と200万円弱の差がみられます。

雇用形態別の平均年収

続いて雇用形態別の平均年収です。
正社員 平均年収400万~700万円
派遣社員 時給 2,000~3,000円ほど / 月収 30万円ほど
アルバイト 時給 2,000円ほど / 月収 25万ほど
フリーランス 監視・保守のみは全国平均 / 設計・管理を含めると月収100万~
正社員は、年代別と勤務先の平均年収でも紹介したとおり、ミドル年収層に収まります。
派遣社員の場合、時給は一般的な求人に比べて高単価の傾向にあります。
ネットワーク関連の資格を取得していれば、さらに時給が高くなるでしょう。
アルバイトは正社員や派遣社員よりは低くなりますが、それは他の業種と同じ状況です。
時給は2,000円で募集しており、月収に換算すると25万で求人が出されています。
フリーランスは個人が持っているスキルや経験、人脈により年収は大幅に変わります。
監視・保守のみであれば、平均年収と同等、構築や運用まで含めると月収60万前後です。
高度なスキルを所有しており、設計や管理も対応できる人であれば月収100万円を超える可能性もあります。

年収1,000万円を超えることも可能

ネットワークシステムの設計や企画といった上流工程の仕事をすることで、年収も徐々に上がっていきます。
実務経験を積み上げて、報酬が高い大企業に転職するか、スキルがあれば独立してフリーランスとして年収1,000万を目指すことも可能です。

ネットワークエンジニアが年収をあげる方法5選

ネットワークエンジニアが年収を上げるにはどうしたらよいでしょうか。おすすめの方法を5つ紹介します。

スキルアップを目指す

1つめはスキルアップを目指すために資格取得、英語力、クラウドの知識を身に付けることです。

資格を取る

ネットワークエンジニアとして年収を上げるには、資格を取得するのが近道です。
LPIC、AWS認定、CCNA、シスコ技術者認定、ネットワークスペシャリスト試験などが、年収を上げるうえで有効になります。
・LPIC(Linux技術者認定資格)
現在は資格の名称は、LPICではなくLinuC(リナック)と変更しています。クラウドに対応したLinuxが提供しているネットワーク技能者認定資格です。

・CCNA(Cisco Certified Network Associate)
世界最大手のネットワーク関連機器メーカー「シスコシステムズ社」により実施される、ネットワークエンジニアの技能者認定試験です。

・AWS認定
AWSを使用してクラウドを活用する専門知識が身に付いていることを示す資格です。

・ネットワークスペシャリスト試験
コンピュータネットワークの技術的な専門性を有することを認定する国家試験です。
試験の難易度は認定される最高レベルに認定されています。
ITエンジニアとして専門的な知識・技能を有することが証明される国家試験です。
【関連記事】

英語力を身に着ける

ネットワークエンジニアとして仕事を続けると、外資系企業のネットワーク製品を扱います。
その際、資料が英語版しか用意されていないものがあります。
英語の資料を読めるとスキルの向上にもつながります。

クラウドの知識を身に着ける

最近のネットワークはクラウド化が進んでいます。
GCP、AWSなどクラウドのネットワークの知識を身につけることで、仕事の幅が広がります。

出世して管理職になる

ネットワークエンジニアは働く企業の規模により、平均年収が異なります。
大企業で勤務し実務経験を積み、成果を上げて昇進すると年収1,000万円も夢ではありません。

転職する

ネットワークエンジニアとして実務経験を積み、成果を上げて、より年収の高い企業に転職するのも年収アップの近道といえます。
転職時に上記で挙げた資格も取得しておくと、さらなる年収アップも期待できるでしょう。

個人事業主として独立する

システムの設計や企画など上流工程の仕事に携わり、実務経験や成果も充分手に入れたのであれば、個人事業主として独立するのも年収アップにつながります。
フリーランスとして企業から仕事を受注することで自身の年収アップになります。

ネットワークエンジニアの将来性

ネットワークエンジニアはネットワークに関する技術は常にトレンドが変わっていくので、人材の育成に時間がかかります。
IT人材不足といわれる状況を考えると、一定期間は将来性が見込める職種といえるでしょう
最近、クラウドの普及によって、サーバーをクラウドに切り替える企業も多く、ネットワークエンジニアに求められる技術は常に変化しています。

ネットワークエンジニアのキャリアパス

ネットワークエンジニアとして仕事を始めたあとのキャリアパスはどのようなものがあるでしょうか。
主に以下の2つが挙げられます。

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーは、責任者としてプロジェクト全体を管理します。
プロジェクトのスケジュールや進捗確認、品質保持などすべてを管理するマネジメント力が求められます。
ほかには社外との交渉や折衝をするためのコミュニケーション力が求められます。

ITスペシャリスト

ITスペシャリストは、試験に合格するとITの特定の分野に特化した専門性を身につけているとみなされます。
認定されるには経済産業省と独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が定義している、ITスキル標準(ITSS)レベル3以上のスキルを持っていることです。
ネットワークの技術を極めたいと思う方におすすめのキャリアパスです。

ネットワークエンジニアは常に情報が変化している

ネットワークエンジニアの平均年収や収入について数字を交えて解説しました。
平均値よりも低い年収の世代もおりましたが、クラウドの普及に伴い、ネットワークに関する知識は、クラウドに関係するものも増えました。
ネットワークエンジニアが高収入を得るには、地道にスキルを磨いて経験を積むことが重要になります。
フリーランスという働き方もありますが、まず20〜30代の人は、企業に就職して、仕事の経験を重ねて、実績を積みましょう。

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