COLUMNセキュリティエンジニアって何?未経験からの勉強方法を解説

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セキュリティエンジニアって何?未経験からの勉強方法を解説

  • 「セキュリティエンジニアの仕事内容って?」
  • 「セキュリティエンジニアになるために必要なことは?」
セキュリティエンジニアを目指す方にとって上記のような点を疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
そこで、本記事では、そんな疑問点に役立つ内容を
・セキュリティエンジニアとは
・セキュリティエンジニアになるための勉強法やおすすめの本
・セキュリティエンジニアになるためのプロセス
の順番にご紹介していきます。
未経験からセキュリティエンジニアを目指したい人には役立つ記事になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

セキュリティエンジニアとは

セキュリティエンジニアとは、不正アクセスやマルウェアといったサイバー攻撃による被害を事前に防ぐために、企業の情報セキュリティを担当しているエンジニアです。
近年、IT技術の発展によってサイバー攻撃の種類が多様化しています。
そのため、セキュリティエンジニアの需要は高まっています。
セキュリティエンジニアの仕事内容は、主に企業のセキュリティ対策を計画し、システムを構築することでサイバー攻撃に対応することです。
情報漏洩やサイバー攻撃を防ぐためにはセキュリティの安全性が高いシステムを構築する必要があります。
また、セキュリティ対策としてソフトウェアの導入を行ったり、サイバー攻撃を受けた際は原因を探したりすることで、改善を目指します。
セキュリティエンジニアについては下記で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

未経験からセキュリティエンジニアになるための勉強法

セキュリティエンジニアは、その幅広い仕事内容から豊富な知識を要求されます。
ここでは、未経験からセキュリティエンジニアになるための勉強法を紹介します。

大学や専門学校などのスクールに通う

どこから学べばいいのかわからない、1からしっかり知識を身につけたいという人には大学の情報系学部や専門学校などのスクールに通うという方法があります。
スクールのカリキュラムに沿って学ぶことで、知識を体系的に身につけることができます。
対面で学ぶ場合は他の人と一緒に学ぶため、モチベーション維持に繋がりますが、スケジュール管理や交通費により費用がオンラインに比べてかかるなどのデメリットもあります。
限られた時間で効率よく学びたい場合は、オンラインスクールを選ぶと良いでしょう。

独学で勉強する

独学で勉強する場合は、本や学習サイトで学ぶことができます。本で学ぶ場合、空いた時間に自分のペースで学習を進めることができます。
いきなり難しいレベルの本を選ぶと、最後まで読み切ることが困難になってしまう可能性があるので、自分に合った難易度の本を選びましょう。
学習サイトは、組織や企業が経営しているものから個人サイトまで様々な種類があります。
間違った情報を身につけないためにも、個人サイトを利用する際は気をつけましょう。

セミナーや勉強会に参加する

ITセキュリティの知識に関するセミナーが企業によって開かれていたり、エンジニア同士の勉強会が開催されていたりします。
企業によるセミナーは有料なものが多いですが、無料のものもあるので積極的に参加しましょう。
セミナーへの参加は、企業に所属しているエンジニアと実際に話すことができる良い機会です。
勉強会でも情報共有という形で自分だけでは得られなかった業界に関する情報を得ることができるでしょう。

資格を取る

資格の取得を目標とすることで、自分がセキュリティエンジニアに必要な知識を学習できているか判断することができます。
知識のアウトプットの場所としても、自分の能力を証明する場としても資格を活用すると良いでしょう。
セキュリティエンジニアとしておすすめの資格は、情報セキュリティの基礎を学ぶことができる情報セキュリティマネジメント試験、ITの幅広い知識を身につけることができる情報処理安全確保支援士、海外でも認められているシスコ技術者認定、プロのセキュリティエンジニアも取得しているCompTIA Security+があります。
情報セキュリティに関する資格については下記で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

おすすめの本を紹介

自分の隙間時間で効率的に学習を進めたい人は、本がおすすめです。
ここでは、目的に沿っておすすめの本を紹介します。

基本を学ぶのにおすすめ

情報セキュリティを学ぶためには、基礎が重要になってきます。
1冊の最後まで学習を継続するためにも、自分のレベルに合わせて理解しやすそうな本を選びましょう。
自分が理解しやすい本を選ぶことで、理解を深めやすく基礎を固めることができるので、応用が必要な問題にも対応することができます。
ここでは、基本を学ぶのにおすすめの本を2冊紹介します。

【イラスト図解満載】情報セキュリティの基礎知識

タイトル 【イラスト図解満載】情報セキュリティの基礎知識
出版社名 技術評論社
価格 定価2,178円(本体1,980円+税10%)
1つ目に紹介する本は、情報セキュリティの基礎知識です。
この本は、名前の通り情報セキュリティの基礎知識について取り扱っていますが、深いところまで説明しているので次に繋がるような知識が身につくでしょう。
情報セキュリティを学ぶにあたって、様々な項目に分かれて説明されているので、インターネットに関する知識も少し学べます。
1から情報セキュリティについて学びたい人におすすめです。

図解まるわかりセキュリティの仕組み

タイトル 図解まるわかりセキュリティの仕組み
出版社名 翔泳社
価格 1,848円(本体1,680円+税10%)
2つ目に紹介する本は、図解丸わかりセキュリティの仕組みです。
この本では、それぞれの項目についてイラストを使用し説明しているため、視覚的に理解がしやすいです。
セキュリティに関する知識が幅広く紹介されており、企業の事例から一般家庭に潜む危険など、セキュリティについて学び始める導入としてとても良いでしょう。
また、セキュリティに関連する法律についても紹介されていることが特徴です。
文章を読むよりイラストで視覚的に理解したいという人におすすめです。

実践的に学ぶのにおすすめ

将来セキュリティエンジニアとして働くのであれば、実践で知識を活かさなければいけません。
ここでは、実践的に学ぶのにおすすめの本を2冊紹介します。

おうちで学べるセキュリティの基本

タイトル おうちで学べるセキュリティのきほん
出版社名 翔泳社
価格 2,420円(本体2,200円+税10%)
1つ目に紹介する本は、おうちで学べるセキュリティの基本です。自宅のパソコンを利用しながらセキュリティについて学ぶことができます。
他の本と比べて文章量が少し多くなっていますが、実際に作業しながら学ぶことができるので、より能動的に知識を身につけることができるでしょう。
攻撃する側の演習もあるため、どのような手順で攻撃しているのか理解することができます。
攻撃する側の視野を手に入れることで、どのようにすれば被害を防ぐことができるのか考えやすくなるでしょう。
実践的に学びたいと考えているがまずは簡単なものから始めたい人におすすめです。

セキュリティエンジニアのための機械学習

タイトル セキュリティエンジニアのための機械学習 ―AI技術によるサイバーセキュリティ対策入門
出版社名 オライリー・ジャパン
価格 3,300円 (本体3,000円+税)
2つ目に紹介する本は、情報セキュリティに関わるエンジニアや研究者を対象とした入門書です。
情報セキュリティに対する課題に機械学習(AI)を用いる重要性やどのようなことができるのかをまとめた本で、実践的な内容になっています。
実践的な内容としては、エンジニアがよく使用する無料の開発プラットフォームであるGitHub上でサンプルコードを実行する方法などの内容が挙げられます。
その他にも機械学習(AI)を用いたマルウェアの検出方法を学ぶことができます。
各章の最後には練習問題が掲載されているので学んだ知識をアプトプットすることで、知識が定着しているかを確認することができます。

資格を学ぶのにおすすめ

独学で資格を取得するためには、適切な本を選ぶ必要があるでしょう。
ここでは、資格に合わせてその資格を学ぶのにおすすめの本を4冊紹介します。

情報セキュリティマネジメント試験

情報セキュリティマネジメント試験の試験対策でおすすめの本は、「情報セキュリティマネジメント試験対策第4版」です。
情報セキュリティマネジメント試験では、サイバー攻撃に対する対処法だけでなく、情報セキュリティの管理や社員教育についても学ぶことができます。
情報セキュリティマネジメント試験について、問題の傾向や学習方法についてなど全般的な情報を知ることができます。
また、午前と午後の試験についてそれぞれポイントと問題を交えて紹介するなど知識の定着をさせるような工夫が凝らされています。

情報処理安全確保支援士試験

情報処理安全確保支援士試験におすすめの本は、「情報処理教科書 情報処理安全確保支援士 2023年版」です。
情報安全確保士試験に向けて学習を進めることで、情報システムの企画から運用までにおける知識や情報セキュリティの方針を策定する方法について学ぶことができます。
この本は、情報処理安全確保支援士試験の幅広い出題範囲を分かりやすく解説し、合格のために必要な知識をまとめています。
17回分の過去問を解説しているため、実際に何度も過去問を取り組んだ上で本番に挑むことができます。

シスコ技術者認定試験

シスコ技術者認定試験におすすめの本は、「シスコ技術者認定教科書 CCNA 完全合格テキスト&問題集[対応試験]」です。
現役講師による分かりやすい解説によって試験を受かるための基礎を身につけることができます。
シスコ技術者認定試験ではネットワーク技術に関する知識や、ネットワーク技術によく使用されるシスコシステムズ社のネットワーク機器について学ぶことができます。
各章の後ろには理解度確認のためのテストがついているので、自分がどこを理解していないのか把握することができるでしょう。
模擬試験も2回分ついているため、実践に近い形で事前に実力を確認することができます。

CompTIA Security+

CompTIA Security+におすすめの本は、「Get! CompTIA Security+ セキュリティ社会の必修科目」です。
本書は、CompTIA Security+を受ける上で必要な知識をカバーしています。
CompTIA Security+では、最先端の情報が反映されたセキュリティに関する知識を学ぶことができるとともにサイバーセキュリティにおける脅威や脆弱性、またリスク管理の方法についても学ぶことができます。
セキュリティに関する基本的な知識から実践的なスキルまで、分かりやすい解説とともに説明されており、知識が身についているか確認するために章末にチェック問題があるなど工夫が凝らされています。

未経験からセキュリティエンジニアになるには実務経験が必要

セキュリティエンジニアは幅広い知識と経験が必要になるため、未経験からすぐセキュリティエンジニアになることは難しいです。
未経験からセキュリティエンジニアになるには、ネットワーク・インフラエンジニアとして実務経験を3年から5年以上積むか、プログラマー、システムエンジニアとして実務経験を3年から5年以上積み、転職するという手段があります。
また、実務未経験でセキュリティエンジニアを目指す場合、大学でサーバー側の処理に関連するプログラミング言語やOS(Linux)などを学んだ ことがある方が有利になります。
その他にも、セキュリティエンジニアにはWebアプリケーションの開発経験が求められることもあります。
基本的にはネットワーク・インフラエンジニアとして実務経験を積むことを目指した方が良いでしょう。

まとめ

セキュリティエンジニアは、サイバー攻撃から企業を守るためにシステム構築や対策を考えるなど幅広い知識が要求されます。
そのため、未経験からいきなりセキュリティエンジニアになることは難しいです。
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