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システムエンジニア(SE)になるには?未経験から就職は可能か解説

システムエンジニア(SE)
・「システムエンジニアになるには資格が必要?」
・「システムエンジニアの仕事はきついって本当?」
という疑問をお持ちではありませんか?
本記事では、そんな疑問の解決に役立つ内容を
  • 未経験からシステムエンジニアに転職できる可能性
  • 業務未経験でシステムエンジニアを目指す方法
  • 若いほうがシステムエンジニアになりやすい理由
  • システムエンジニアに向いている人の特徴
  • システムエンジニアの将来性や年収
の順番に解説していきます。
システムエンジニアへの転職を考えている人には役立つ記事になっています。
ぜひ最後までご覧ください。

システムエンジニアには業務未経験でもなれるのか?

まず始めに、システムエンジニアには 、そもそも業務未経験でもなることができるのでしょうか?
結論から言うと、システムエンジニアには 業務未経験でもなることができます。
その理由と注意点を下記2点から解説します。

IT未経験者の求人はとても多い

現在はIT人材の需要が高く、企業の人材の取り合いも激しく、未経験者であっても募集する程に人材が不足しています。
大手企業や日本を代表するような有名IT企業などは、募集の要件が理系の学生や経験者などに限られていることが多いですが、それ以外の企業は文系を含む未経験者の募集が増えています。
具体的な数字としては、ITエンジニアの募集のうち、25%ほどが未経験者を募集しているとされています。
つまり、システムエンジニアの数は圧倒的に不足しており、未経験者を企業で育てようと考える動きが広まっていることから、IT未経験者であってもシステムエンジニアになることは可能でしょう。
しかしもちろん、上流工程で活躍しやすいコミュニケーション能力など、経験値以外の能力や適性も求められることを覚えておきましょう。

現場で経験を積んでからキャリアアップしていくには時間がかかる

未経験者のシステムエンジニア募集で入社したとしても、すぐにシステムエンジニアになれるというわけではありません。
入社してから1年目は、業務時間には教育や研修をこなして、休日や就業後には資格取得を目指しながら自己学習、2年目以降からは数年間、プログラミング業務を通してスキルを磨き、5年以上の経験を積んでから初めて一人前のシステムエンジニアとして活躍できることがほとんどです。
このように、現場での経験を積んでからキャリアアップという形となるため、未経験者でも採用しているという仕組みとなっています。
もしも未経験者のシステムエンジニア募集で入社を考えているなら、より社員教育に力を入れている企業を選ぶと良いでしょう。

業務未経験でシステムエンジニアになるためには?

それでは、未経験からシステムエンジニアを目指すにはどうすれば良いのでしょうか?
以下でシステムエンジニアを目指す方法を確認していきましょう。

業務未経験可能な求人を探す

近年は、IT人材不足が懸念されており、企業が経験者を確保するのは簡単なことではありません。
そういった状況において、業務未経験でもシステムエンジニアを目指したい人に向けた求人が多く見られるようになっています。未経験者は、「未経験可能」「未経験歓迎」といった記載のある求人を中心に応募してみましょう。
IT求人に特化した求人サービスをお探しの方には、株式会社FGLテクノソリューションズが運営している求人サービスの「テクノジョブサーチ」をおすすめします。

プログラミングスキルを身に付ける

未経験からシステムエンジニアを目指す場合、プログラミングスキルを身に付けると良いでしょう。
プログラミングスキルは、システムエンジニアとして活躍するには欠かせないスキルです。
例えば、Java(ジャバ)やRuby(ルビー)、PHP(ピー・エイチ・ピー)、Python(パイソン)など、プログラミング言語にはさまざまな種類があります。
しかし、求められるプログラミング言語は案件やプロジェクト内容によって変わってくるので、自分がどのようなシステムを扱いたいかを確認することが重要です。
以下の記事では、転職で役立つプログラミングスキルについて紹介しています。

ポートフォリオを作成する

未経験からシステムエンジニアに転身する際は、ポートフォリオを作成する必要があります。
実際に自分の手掛けたシステムを見せることで、どれくらいのスキルを持っているか、任せたい業務内容とスキルがマッチしているかを、企業側が判断できるためです。
特に未経験の場合は、システムエンジニアとしての実績をアピールできないので、ポートフォリオでスキルをアピールしなくてはいけません。
ポートフォリオの作り方については、以下の記事を参考にしてください。

コミュニケーション力を身に付ける

システムエンジニアを目指したい人は、コミュニケーションスキルを磨くと良いでしょう。
中には「システムエンジニアは1人で作業することが多いのでは?」というイメージを持っている人も多いですが、システムエンジニアはさまざまな人と関わる機会が多い職種です。
例えば、顧客の希望をヒアリングしたり、チーム内のメンバーと進捗を確認したりする際に、相手にわかりやすく説明する必要があります。
結論から先に伝えるなどして、相手が理解しやすいように話すことを意識しましょう。

論理的思考力を身に付ける

システムエンジニアには、論理的思考力(ロジカルシンキング)が求められます。論理的思考力とは、物事を体系的に捉えて、筋道を立てて理解するスキルのことです。
システムエンジニアとしての業務を遂行するには、特定の問題に対してどのように解決するべきかを論理的に考える必要があります。
スピーディーに原因を分析して問題を改善できるように、論理的思考力を身につけることが重要です。

システムエンジニアの具体的な仕事内容は?

それでは、具体的にシステムエンジニアはどのような業務に取り組むのでしょうか?
システムエンジニアの主な仕事内容は以下の通りです。
  • クライアントとのやり取り・ヒアリング
  • 要求分析(ソフトウェアを考案する)
  • 要求定義(ソフトウェアの概要をまとめる)
  • 基本設計(ソフトウェアの設計を考える)
  • 詳細設計(プログラミングに必要な設計を行う)
  • テスト(ソフトウェアをテストする)
  • システム運用・保守
システムエンジニアとプログラマーの業務内容は異なるのでしょうか?

プログラマーとの違い

プログラマーとは、仕様書をベースにプログラミング言語を用いてコードを書く職種です。
システムエンジニアは、システムの設計を考える役割を担いますが、そのシステムを実際に構築していくのがプログラマーの役割と言えるでしょう。
システムエンジニアとプログラマーの違いは、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

システムエンジニアになるには独学ではダメなのか?

文系出身でもシステムエンジニアになれるのであれば、大学や専門学校で学ぶ必要はなく、独学などでも問題ないのではないかと思う人もいるでしょう。

独学でも必要なスキルを学ぶ手段はある!

結論から述べると、独学でも問題なく、システムエンジニアを目指すことはできます。
しかし、どのように目指すのかは覚えておきましょう。
まず、システムエンジニアを目指すためには、下流工程で活躍しているプログラマーとしてシステム開発の経験を多く積むことをおすすめします。
プログラマーとして十分な経験や知識、スキルを身に付けることでシステムエンジニアとしてキャリアアップする選択肢が生まれます。
いきなり上流で採用されることは難しく、大学卒や新卒であれば可能であることも多いものの、未経験や独学からのスタートでは狭い門になってしまいます。
現在ではプログラミングスクールなども数多く存在します。プログラミングはこれらの機会を通して、独学でも学ぶことができます。
ここでは、その方法について説明します。

専門書を使って勉強する

書籍には必要な知識が体系的に書かれている他にも、筆者の経験なども学ぶことができます。
しかし、疑問点や不明点について誰かに聞くことができないため解決しにくいという点が難点として挙げられます。
ただ、それを差し引いても有用性が高いことには変わりないため、積極的に書籍による勉強を活用すると良いでしょう。

プログラミングの学習サイトを利用する

学習サイトでは、動画を用いた学習が可能であることが利点です。
動画による学習ならではのわかりやすさが魅力で、最近では人気が高まっています。
PCやスマホ、タブレットなどさまざまな電子機器から利用することができ、外出中や通勤時間などでも学習できる点が日々の学習に便利です。

ブログサイトを活用する

書籍や学習サイトを通しても、疑問が解決できない場合には、ブログや質問サイトなどを見て、自分が躓いた壁を突破してみることも、時には必要です。
プログラミングの学習においては、トライ&エラーが重要です。
わからない場合は、調べることも視野に入れてみましょう。

自分でシステムを開発してみる

開発スキルを習得するうえで最も手短な方法は、自分でシステムを開発してみることです。
自分でシステムを開発しながら、生じた疑問点や直面した困難について、自分で調べて解決することは何よりも能力として身に付くでしょう。

資格を習得することもおすすめ

システムエンジニアを目指す際に、資格を持っておくことで有利に働く可能性があります。
システムエンジニアに役立つ資格には、基本情報技術者試験(FE)や応用技術者試験(AP)、ネットワークスペシャリスト試験(NW)、システムアーキテクト試験(SA)などがあります。
こういった資格合格を目指して継続的に勉強することで、システムエンジニアとしての基礎的な力を身につけられるのです。
システムエンジニアにおすすめしたい資格については、以下をご確認ください。

システムエンジニアになるには年齢が若いほど有利?

未経験や経験が浅い状態で、システムエンジニアになりたいと考えているのであれば、年齢が若いほど有利です。

新卒・第二新卒枠で就業できるから

年齢が若く、新卒や第二新卒扱いで入社できるような年齢であれば、未経験であっても十分に採用が期待できます。
企業としては、新卒枠で採用することで、素直さや柔軟性を持っていて、長期間にわたる労働力を確保できるという点で、ポテンシャルを評価する側面が大きいです。
さらに、システムエンジニアは専門的な職種であり、新卒でエントリーする人は、明確にシステムエンジニアを目指したいという目標があることが期待できるため、本人のやる気やモチベーションについても期待できる点が評価されやすいでしょう。
また、第二新卒枠での採用は、社会人としての経験を通して学んだマナーや働き方が身に付けられていることを期待して、教育コストを抑えられるという理由から採用されやすくなっています。
このような背景から、学生時代のIT技術の学習経験や文系理系などといった要素よりも、若さが最も重要な要素の1つだと言えるでしょう。

やる気や体力も必要だとされている

実務経験が少ないうちや、未経験からシステムエンジニアを目指してIT業界で働く場合、社会人としてのマナーや働き方、プログラミングや資格の勉強など、覚えなければいけないことも多く、就業後や休日の時間を使って独学するなどの努力が必要です。
そういった、マルチに新しいことに挑戦するためには、やる気や体力は欠かせないものです。
そのため、やる気や体力の面で秀でていると考えられる若い人材の方が、企業としても優先的に採用することが考えられます。

会社の文化に馴染みやすいから

若さや素直さといった要素は、スキルを身に付けるうえで大切な他にも、会社の文化に馴染みやすいかどうかという点でも重視されます。
企業としてはできるだけ長く働いてほしいと考えていますし、スキルを身に付けるうえで会社や他の人と馴染むことができるかどうかは、わからないことを教えてもらったり、人間関係を構築していったりするうえで必要な能力だと言えます。
システムエンジニアにかかわらず、転職市場においては若い方が採用にはつながりやすく、もし、転職の決断に悩んでいる場合には、早くに挑戦した方が良いと言えるでしょう。

システムエンジニアになるには?大学では何学部に行けばいいの?

情報工学系、コンピュータ工学系の学部で学ぶことができる

システムエンジニアになるために大学に入る場合は、ITに関して専門的に学べる場所に行くと良いでしょう。
具体的には、情報工学系の学部や、コンピュータ工学系の学科などです。
これらの学部では、ITに関して専門的に学ぶことができます。
他にも、顧客企業への理解を深めるために経営工学系の学科や、家電メーカーや自動車メーカーで知識を活用するために電気電子工学や機械工学の学科に入る選択肢もあります。
金融系のシステムエンジニアを目指して金融についての知識を得るために経営学部に入るなど、選択肢は多種多様です。

専門学校でも学ぶことができる

大学以外にも、専門学校に通うことでITに関する専門的な知識や技術を身に付けることができます。
専門学校では通信工学や情報学、情報工学などを学ぶことが可能です。
最近では、システムエンジニアの専門コースも存在し、そこで実践的なスキルや実習などを経験することは、システムエンジニアとして就職するうえで有利に働くでしょう。

システムエンジニアには文系の方が向いている仕事もある

システムエンジニアの仕事は、上流工程と下流工程に分類されます。
上流工程は、ヒアリングを通して、クライアントの要求をもとにシステムを設計する工程で、下流工程は、設計をもとにシステムを開発することを示します。
この上流工程の中には、要件定義と呼ばれる工程が存在します。
要件定義とは、クライアントとコミュニケーションを取り、どのようなシステムを希望しているのかニーズを聞き出し、ニーズに沿ったシステムの企画、開発にかける人数や費用、期間などを検討する工程です。
要件定義においては、ニーズを細かく聞き出すために、クライアントとのコミュニケーションが最も重要であり、コミュニケーション能力が求められます。
ここでは、文系出身のシステムエンジニアも多く活躍しています。
テキストコミュニケーションの理解が速いという文系の強みを期待して、文系出身者を採用したい企業も存在します。

システムエンジニアになるのに向いている人は?

ソフトウェア等を扱うシステムエンジニアは、個人によって向き・不向きがある仕事です。
システムエンジニアに向いている人の特徴は以下の通りです。
  • コミュニケーションを取るのが好き
  • 物事を論理的に捉える
  • 学習意欲や向上心が高い
  • 臨機応変に対応できる
  • 体力がある
システムエンジニアはさまざまな人と関わる仕事なので、コミュニケーションスキルが求められますし、システムを設計する上で論理的に考える必要があります。
また、IT業界の最新技術や動向を踏まえた上で、システムを展開する必要があるため、学習意欲や臨機応変に対応する力が重要です。
さらに、システムエンジニアが負担する業務量は多いため、体力があるほうが有利と言えるでしょう。
システムエンジニアに向いている人の特徴については下記で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

システムエンジニアはきつい?やめとけといわれる理由は?

「システムエンジニアの仕事はきつい」「システムエンジニアを目指すのはやめとけ」と言われることがあります。
それは、システムエンジニアは常に高度な知識やスキルが求められ、情報のインプットとアウトプットを繰り返し行っていく必要があるためです。
さらに、トラブル対応などで就業時間外に働く必要があるケースも多く、体力的にも精神的にもタフと言われています。
また、納期がある仕事やプロジェクトが多く、常にプレッシャーに追われながら仕事を行わなくてはいけません。
システムエンジニアの仕事はきついと言われる理由の詳細に関しては、以下の記事を参考にしてください。

システムエンジニアの将来性や年収は?

以下で、システムエンジニアの将来性や年収についても確認しておきましょう。

将来性

システムエンジニアは将来性のある仕事なのでしょうか?
結論から述べると、システムエンジニアの需要は高まっていくため将来性はあると言えるでしょう。
近年、システムエンジニアをはじめとしたIT人材が不足しています。
経済産業省の調査報告書「IT 人材需給に関する調査」によると、IT人材の需給ギャップは、2030年までに41万人〜79万人に及ぶ可能性があることが明らかになりました。
そのため、システムエンジニアの需要は依然として高く、特にAIやクラウドサービスなどの成長分野でのニーズが高まっていくことが予想されるでしょう。
また、システムエンジニアの将来性については下記で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

年収

それでは、システムエンジニアの年収はどれくらいなのでしょうか?
システムエンジニアの平均年収は「約550万円」です。国税庁のホームページには、令和4年度における平均給与は「458万円」と記載されています。
つまり、システムエンジニアの平均年収は全国平均よりも高いということです。会社の規模や個人のスキル、経験によっては1,000万円以上の収入を目指すこともできます。
以下の記事では、システムエンジニアの平均年収について詳しく解説しています。
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まとめ

本記事では、システムエンジニアになるために必要なスキルや知識についてさまざまな側面から解説しました。
システムエンジニアを目指すためには、長い実務経験が必要であり、そのためにも若さは何よりも貴重な要素だと言えます。
システムエンジニアを目指す場合は、まずは独学からはじめ、未経験者募集の求人を探す行動力が重要です。
文系であることや未経験者であることを気にしすぎるよりも、まずは行動してみると良いでしょう。
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