COLUMNデータアナリストに役立つ資格7選!難易度や取得するメリットも解説

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データアナリストに役立つ資格7選!難易度や取得するメリットも解説

データアナリスト
・「データアナリストが取得すべき資格は?」
・「どんな知識・スキルがデータアナリストに役立つの?」
という疑問をお持ちではありませんか?
本記事では、そんな疑問の解決に役立つ内容を
  • データアナリストの仕事内容とは?
  • データアナリストに役立つ資格
  • データアナリストに役立つ知識・スキル
の順番に解説していきます。
データ分析に関する資格取得を検討している人には役立つ記事になっています。
ぜひ最後までご覧ください。

データアナリストの仕事内容は?

データアナリストは、大きく分けて、コンサル型とエンジニア型の2つがあると言われています。
コンサル型は上流工程を、エンジニア型は下流工程を担当し、実行部分まで行うかどうかという点で異なります。
両者を兼ねる働き方も存在しますが、
それぞれの仕事内容について説明します。

コンサル型

コンサル型のデータアナリストは、企業が抱えている課題を解決するために仮説を立て、必要なデータの選定と収集を行い、データ分析を行います。
分析結果から、具体的な解決案の提案やアドバイスなど、コンサルティングを行うのが仕事です。
コンサル型のデータアナリストの勤務先は、コンサルティングファームなどが一般的です。
コンサル型のデータアナリストは、企業の経営層に向けた提案を行うため、ITやデータ分析の知識・スキルの他に、マーケティングスキルとコミュニケーションスキルも必要です。

エンジニア型

エンジニア型のデータアナリストとは、データマイニングや機械学習などを使い、大量のデータから一定の規則性を発見してデータを分析し、分析結果を基にシステムやサービスの改善を行う仕事です。
コンサル型がクライアントになる企業の課題解決を仕事とするのに対して、エンジニア型は社内の課題解決が仕事です。
エンジニア型では、プログラミングスキルも求められるため、ITエンジニアに近い仕事と言えます。

データアナリストが資格を取得するメリット

AIやビッグデータの需要が拡大する中、収集したデータを分析して、企業が抱える課題の解決、システムやサービスの品質向上のための提案・アドバイスを行うデータアナリストが注目を集めています。
資格を取得すれば、統計学やデータベース、ITなどのデータアナリストに必要な知識・スキルの証明になり、就職・転職でアピールすることができます。
また、就職・転職のアピール以外に、実務で役立つことでしょう。
データ分析をする際は、プロジェクトチームが作られることがありますが、プロジェクトチームにアサインされる際、資格を持っているデータアナリストの方が選ばれる可能性が高いです。
そのため、良い案件にアサインされる可能性も高く、年収も上がりやすくなるのです。
加えて、必要な知識・スキルがある人材として、クライアントからの信頼を得やすくなることでしょう。

データアナリストに役立つ資格7選

データアナリストの業務に役立つ資格を7つ紹介します。

情報処理技術者試験

資格概要

情報処理技術者試験は、IPA(情報処理推進機構)が主催する国家試験です。
IT技術者としての知識・スキルが証明されます。
ITに携わるすべての人に役立つ試験ですが、特にプログラマー・ITエンジニア向けの資格です。
ITの基礎知識を証明する「基本情報技術者試験」と、その上位試験となる「応用情報技術者試験」で証明される知識・スキルは、データアナリストの業務を円滑に行うために身につけておくべき内容です。

資格難易度

情報処理技術者試験には12個の試験区分があり、それぞれの試験によって難易度が異なります。
例えば、IT初心者を対象とした「基本情報技術者試験」の合格率は40%ほどであるのに対し、上位試験の「応用情報技術者試験」の合格率は20%前後であり、難易度が大きく上がります。
自分のレベルや興味関心に合った試験を選び、受験しましょう。
下記では、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験について詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
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統計検定

資格概要

統計検定は、日本統計学会が主催する試験です。
取得することで、統計に関する知識と応用力が認定されます。
1級から4級まであり、2級で大学基礎科目レベルの統計に関する知識があることを証明できます。
データ分析では、統計学の知識が必要です。
統計検定を取得することで、仕事では身につきにくい統計学の知識を、体系的に身につけることができます。
データアナリストの仕事に活かすには、2級以上の取得を目指しましょう。

資格難易度

統計検定は、受験する級によって難易度・合格率が大きく異なります。
例えば、4級は中学数学程度のレベルであり、合格率は70%前後です。
しかし、大学基礎科目レベルで難易度の高い2級試験の合格率は34.1%、更に難しい準1級では23.6%という結果が出ています。
これから学び始める人は、4級・3級から学習をスタートすると良いでしょう。

G検定・E資格

資格概要

G検定・E資格は、どちらもJDLA(日本ディープラーニング協会)が主催する試験で、AIに関する知識・スキルが証明されます。
G検定はジェネラリスト向けで、AIや機械学習の基本知識が身につきます。
E資格はITエンジニア向けの資格で、AIの開発・実装スキル、統計学や高度な数学の知識が身につきます。
E資格は、試験日の過去2年以内に「JDLA認定プログラム」を修了していないと受験できません。

資格難易度

G検定・E資格共に合格率は60%ほどです。
ただし、E資格は受検資格が設けられていたり、出題範囲が専門的な内容だったりするため、比較的難易度が高い検定と位置づけられています。
E資格はデータアナリストの就職や転職で求められるケースが増えてきているため、データアナリストに特に役立つ資格と言えるでしょう。
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オラクルマスター

資格概要

オラクルマスターは、日本オラクル社が主催する試験です。
基礎レベルのブロンズから順にシルバー・ゴールド・プラチナの4段階に分かれています。
取得すると、データベースエンジニアに必要なデータベースの基礎知識、データベース言語のSQL、運用管理、セキュリティなどの知識・スキルが認定されます。
データベースの知識・スキルは、データアナリストにとって必須と言えます。

資格難易度

オラクルマスターの合格率は、非公開であるものの、難易度が比較的高い試験だと言われています。
データベースについての基礎知識を問うブロンズの試験でも、初心者の場合はしっかりと対策をしないと取得が難しいと言われています。
さらに、シルバー以降の試験は、実務経験がないと合格することが難しいレベルとなっています。
下記の記事では、オラクルマスターの概要や難易度について詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてください。

Python 3 エンジニア認定データ分析試験

資格概要

プログラミング言語のPythonに関する知識・スキルを認定するのが、Python 3 エンジニア認定データ分析試験です。
Pythonエンジニア育成推進協会が、主催しています。
Pythonは、AIの開発やデータ分析に使用されるプログラミング言語です。AI、データ分析は、データアナリストに必要な知識とスキルです。
取得することで、Pythonに関する高い専門知識とスキルを持つ人材であることが証明できます。

資格難易度

Python3エンジニア認定データ分析試験の合格率は、約86%と他の試験より合格率はかなり高いと言えるでしょう。
しかし、Pythonにまだ慣れていないという人であれば、下位資格であるPython3エンジニア認定基礎試験から受けてみると良いでしょう。
下記の記事では、Pythonの資格であるPython3エンジニア認定データ分析試験とPython3エンジニア認定基礎試験について解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

アクチュアリーの資格

資格概要

アクチュアリーの資格とは、日本アクチュアリー会が主催する資格です。
取得することで、数学の高度な専門知識とスキルを持つ「アクチュアリー」と認定されます。
アクチュアリーは統計学など、さまざまな数学的な手法で将来起こり得るリスクの分析・評価ができます。
これらの知識・スキルは、データアナリストの仕事に役立ちます。

資格難易度

アクチュアリーの資格を取得するための試験は、平均合格率が15~20%の超難関資格です。
試験内容が専門的かつ難易度の高いものであることや、受験資格があることによって、非常に取得難易度の高い資格となっています。
また、合格するには10年近くかかると言われていることからも、試験の難しさや勉強し続ける忍耐力が必要な試験であると分かるでしょう。

データベーススペシャリスト試験

資格概要

データスペシャリスト試験は、IPA(情報処理推進機構)が主催する情報処理技術者試験の中に含まれている国家試験です。
データ管理やデータ分析などに特化した試験内容であり、データアナリストやインフラ系エンジニアなどを目指す人に最適な試験です。
ビッグデータ時代と言われる現代においてニーズが高く、資格を取得することでデータベースに関する知識や技能を証明できるでしょう。

資格難易度

情報処理技術者試験の中で最も難しいレベルに分類されるデータベーススペシャリスト試験の合格率は、14~17%で推移しています。
また、合格者の平均年齢は、30代前半であることから、実務経験や豊富な知識が求められる、非常に取得難易度の高い試験だということが伺えます。
以下の記事では、データスペシャリスト試験について解説していますので、ぜひ参考にしてください。

資格の勉強方法

データアナリストに役立つ資格を取得するためには、適切に勉強を進めることが大切です。
ここまで紹介した資格試験は、市販のテキストや公式テキストが多く出版されています。
また、過去問が公表されている試験も多くあるため、独学で進める際にはテキストや問題集、過去問を最大限活用しましょう。
一人で勉強を進めることが難しそうな場合は、スクールなどを活用することがおすすめです。
最近のスクールではオンライン講座が充実しているため、自宅にいながら効率よく勉強を進めることができるでしょう。

データアナリストに役立つ知識・スキル4選

データアナリストの業務に役立つ知識・スキルは、以下の4つがあります。

統計学・機械学習の知識

データ分析では、統計学と機械学習の知識・スキルは欠かせません。統計学は膨大なデータの中にある規則性を発見して、将来の予測をする学問です。
クラスター分析・アソシエーション分析など、データ分析には複数の手法がありますが、どの手法で分析を行うにも統計学の知識が必須です。
高い知識・スキルがあると、その分、精度の高いデータ分析が可能になります。
統計学と機械学習の知識・スキルは必ず身につけましょう。

データベースの知識

データアナリストが、データ分析を行うための最適な環境を構築するには、データベースの知識・スキルがなければできません。
データベースの知識・スキルが身につくことで、データベースにある膨大なデータへのアクセスと価値のあるデータの抽出ができるようになり、データ分析の精度が向上します。
必要な知識・スキルとして、データベース言語のSQLやクエリ、DBMS(データベースの管理システム)などが挙げられます。

分析ツールの操作スキル

データ分析では、さまざまな分析ツールを使用するため、各ツールの知識・スキルも必要です。
Web上でデータの収集をするには、Webスクレイピングツールに関する知識・スキルがあると、プログラミングをしなくても、手軽にデータの収集ができます。
収集したデータの可視化には、BIツールが必要です。
BIツールの知識・スキルも身につけましょう。

プログラミングスキル

プログラミングスキルも、データアナリストの仕事に役立つスキルです。
データアナリストはプログラマーのように、プログラミングがメインの職種ではありませんが、機械学習・ディープラーニングでは、PythonやR言語などが使われます。
また、データ分析でデータの形式の統一、収集したデータの解析にもプログラミングスキルが必要です。
PythonやR言語、SQLなどが、データアナリストには役立ちます。

chatGPTやCopilotを活用する知識

chatGPTやCopilotを活用する知識もデータアナリストの仕事に役立ちます。
データアナリストは、分析結果を基に、システムやサービスの改善や、具体的な解決案の提案などを行います。
そのため、データアナリストは、データ分析を行った結果から価値ある規則性や洞察を見つけ、それを基に解決策や戦略を練ることが本質的な仕事です。
chatGPTやCopilotを活用することで、大量のデータから洞察を得るためのクエリ作成やデータ分析の自動化を行うことができます。
また、プログラミングコードの提案やバグの特定にも役立ち、分析プロセスを効率化させ、精度も向上することでしょう。
これらのAIを活用することで、作業の時間を大幅に削減することができます。
その結果、思考することに時間を割けるようになり、より複雑な問題解決に集中できるようになるのです。

データアナリストに向いている人は?

データアナリストは、数字を扱うことが特に多い職業であるため、数字・統計学などが得意な人や、論理的思考がある人、几帳面な人が向いています。
データアナリストが仕事を行うIT業界は、技術の進歩が目覚ましい業界です。
そのため、自ら新しい情報をキャッチしに行けるような知的好奇心が高い人も、データアナリストに向いていると言えるでしょう。
下記の記事では、データアナリストに向いている人を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

データアナリストの資格に関する質問

最後に、データアナリストの資格に関して気になる質問を紹介していきます。

Googleのデータアナリストの資格はある?

Googleでは、「Google データアナリティクス プロフェッショナル認定証」という認定資格を用意しています。
これからデータ分析を扱う初級レベルの内容で、学位や経験に関係なく取得可能です。
6ヵ月間の受講で、データアナリストへのキャリアを形成することができるカリキュラムとなっています。

データアナリストの資格を取得すれば40代の未経験でも転職できる?

完全未経験や年代不問のデータアナリストの求人は少なく、求められるスキルレベルが高いことから、40代の未経験でデータアナリストに挑戦することは難易度が高いと言えるでしょう。
しかし、データアナリストに近い職種で経験やスキルを積んでからであれば、40代未経験でも転職を目指すことができます。
IT業界に特化した求人・転職サイトであるテクノジョブサーチでは、未経験者のサポートが充実しています。
データアナリストに近しい職種をお探しの際は、ぜひ活用してみてください。

まとめ

ビッグデータやAIの需要拡大によって、データアナリストの需要も高まっています。
データアナリストとして活躍していくために、紹介した資格を取得したり、役立つ知識やスキルを身に付けたりしてキャリアアップを目指しましょう。
また、紹介した資格取得は、仕事に役立つものばかりですが、まずは未経験でも転職できる求人からチャレンジして実務経験を得ることもおすすめです。
テクノジョブサーチでは、IT業界の経験者・未経験者どちらにも最適な案件の紹介や、スキルアップ・キャリアアップのサポートが可能です。
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